ハーバードの「世界を動かす授業」 ビジネスエリートが学ぶグローバル経済の読み解き方
ハーバードの「世界を動かす授業」 ビジネスエリートが学ぶグローバル経済の読み解き方/リチャード・ヴィートー

¥1,785
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今回は、この本を読んで「良かった点」と「足りないと感じた点」に分けて感想を述べさせていただきます。
【良かった点】
・短いページの中で、一国の建国背景や主要なイベント・プレイヤー、経済状況がしっかりと理解できた。国を見る指標が明確に定められていたからだと思う。講義の論理性や構成という視点で学ぶことが多かった。
・冒頭で「国の動きは様々であるが、ある一定の法則がある。(中略)大国も小国も、星のように何らかの「軌道」をもって動いているのである。」と書いてあるとおり、8つの地域についてざっと読み、各発展段階における国家戦略・社会問題はどの国でも共通する部分があることを理解することができた。
【足りないと感じた点】
・事実を事実のまま伝える客観性
・複眼的、中立的思考
・事実を事実のまま伝える客観性
素材をそのまま提供されるのではなく、教授テイストに調理された料理を食べている気分だった。
例えば日本の例でも、あれだけの高度経済成長を成し遂げた要因は、当時の政府が短期的・長期的な視野に立ち、完璧な状況分析をし、国家戦略を練り上げ実行したことだと説明されているが、私は疑問だった。
もちろん国家戦略が優れていたことはひとつの要因だが、外的要因において幸運な偶然が重なったことも事実だと思う。
戦略を学ぶ授業としては非常に有効な内容だと思うが、一冊の本としては主張が強すぎるように思った。
・複眼的、中立的思考
この本の中で、一つの事象に対して二つ以上の見解が述べられている箇所はほぼなかったように思う。中立的な意見はなく、「成功」か「失敗」、「正義」か「悪」などはっきりと意見が分かれていた。しかし、国単位の事象の構造がそこまでシンプルだとも思えない。少し視野が狭いように感じられた。
比較的主観の部分が多いにも関わらず、その裏付けや他の意見が述べられていないことが多いため、少し距離を置いて本の情報を受け取るよう気をつけた。
結論を明確に提示する、理論・戦略を重視するなどアメリカ的な要素を強く感じた。
データが多く明快で、文章にも勢いがあるため読み易かった。
ハーバードビジネススクールで学ぶ人々が、世界をどういった指標で整理しし理解しているのか知ることが出来、非常に面白かった。

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今回は、この本を読んで「良かった点」と「足りないと感じた点」に分けて感想を述べさせていただきます。
【良かった点】
・短いページの中で、一国の建国背景や主要なイベント・プレイヤー、経済状況がしっかりと理解できた。国を見る指標が明確に定められていたからだと思う。講義の論理性や構成という視点で学ぶことが多かった。
・冒頭で「国の動きは様々であるが、ある一定の法則がある。(中略)大国も小国も、星のように何らかの「軌道」をもって動いているのである。」と書いてあるとおり、8つの地域についてざっと読み、各発展段階における国家戦略・社会問題はどの国でも共通する部分があることを理解することができた。
【足りないと感じた点】
・事実を事実のまま伝える客観性
・複眼的、中立的思考
・事実を事実のまま伝える客観性
素材をそのまま提供されるのではなく、教授テイストに調理された料理を食べている気分だった。
例えば日本の例でも、あれだけの高度経済成長を成し遂げた要因は、当時の政府が短期的・長期的な視野に立ち、完璧な状況分析をし、国家戦略を練り上げ実行したことだと説明されているが、私は疑問だった。
もちろん国家戦略が優れていたことはひとつの要因だが、外的要因において幸運な偶然が重なったことも事実だと思う。
戦略を学ぶ授業としては非常に有効な内容だと思うが、一冊の本としては主張が強すぎるように思った。
・複眼的、中立的思考
この本の中で、一つの事象に対して二つ以上の見解が述べられている箇所はほぼなかったように思う。中立的な意見はなく、「成功」か「失敗」、「正義」か「悪」などはっきりと意見が分かれていた。しかし、国単位の事象の構造がそこまでシンプルだとも思えない。少し視野が狭いように感じられた。
比較的主観の部分が多いにも関わらず、その裏付けや他の意見が述べられていないことが多いため、少し距離を置いて本の情報を受け取るよう気をつけた。
結論を明確に提示する、理論・戦略を重視するなどアメリカ的な要素を強く感じた。
データが多く明快で、文章にも勢いがあるため読み易かった。
ハーバードビジネススクールで学ぶ人々が、世界をどういった指標で整理しし理解しているのか知ることが出来、非常に面白かった。
人生論 (角川文庫)
人生論 (角川文庫)/トルストイ

¥420
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トルストイは人生論を通して、「人生の目的とは」「人生の根幹をどこに置くべきか」との問いに対し、「動物的な自我を否定し、他人の幸福を人生の根幹に置くべきである」と主張している。
その中でも印象に残った、「知識の間違った方向性」と「他者の幸福に自己を捧げる」という2点について詳しく述べる。
・知識の間違った方向性
近年の学問が、「生命」という根本的な発起点を見失ってしまったばかりに、生命の一側面でしかない物質的な側面のみを掘り下げて、それが生命そのものだと主張してしまっている状況を指摘し、それこそが、人々の人生観を間違った方向に向かせていると述べている。
人間は知識が増すごとに、目に見えて分かりやすい動物的な欲求、物質的欲求に意識が集中し、その欲求を満たすことばかりに知識と労力を使ってばかりいる、との言葉には非常に納得した。
知識や最新の技術も、正しい目的観を持たなければ人間にとってなんの価値もないという言葉に、改めて学問をする姿勢というものを考えさせられた。
・ 生活の根幹に自分をおくのではなく、他人を置くこと。
「愛することは、自分よりも他者を尊敬すること」とのメッセージは非常に分かりやすく、誰に対しても当てはまる行動指針だと感じた。
自己の幸福を否定し、他者に対する完璧な自己犠牲の元に真実の愛は存在する。ここでもトルストイは一貫して自我の否定を主張している。
自我の否定という言葉に違和感を覚えていたが、「自我の完璧な否定」ではなく、「理性の法則に自我を従属させる」ことであるとトルストイは定義する。動物的な欲求は生きていくうえで必要不可欠なものであり、最低限のものであるが、それ自体が人生の目的とは絶対になり得ない。
トルストイの主張している内容は充分理解できるが、理解しただけで自我という根本的な欲求を実際にコントロールできる人は少ないのではないかと感じた。
トルストイの現代社会の風潮に対する鋭い批判には、様々考えさせられた。
glc生として 、何度も何度も読み返していくべき一冊だと感じた。

¥420
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トルストイは人生論を通して、「人生の目的とは」「人生の根幹をどこに置くべきか」との問いに対し、「動物的な自我を否定し、他人の幸福を人生の根幹に置くべきである」と主張している。
その中でも印象に残った、「知識の間違った方向性」と「他者の幸福に自己を捧げる」という2点について詳しく述べる。
・知識の間違った方向性
近年の学問が、「生命」という根本的な発起点を見失ってしまったばかりに、生命の一側面でしかない物質的な側面のみを掘り下げて、それが生命そのものだと主張してしまっている状況を指摘し、それこそが、人々の人生観を間違った方向に向かせていると述べている。
人間は知識が増すごとに、目に見えて分かりやすい動物的な欲求、物質的欲求に意識が集中し、その欲求を満たすことばかりに知識と労力を使ってばかりいる、との言葉には非常に納得した。
知識や最新の技術も、正しい目的観を持たなければ人間にとってなんの価値もないという言葉に、改めて学問をする姿勢というものを考えさせられた。
・ 生活の根幹に自分をおくのではなく、他人を置くこと。
「愛することは、自分よりも他者を尊敬すること」とのメッセージは非常に分かりやすく、誰に対しても当てはまる行動指針だと感じた。
自己の幸福を否定し、他者に対する完璧な自己犠牲の元に真実の愛は存在する。ここでもトルストイは一貫して自我の否定を主張している。
自我の否定という言葉に違和感を覚えていたが、「自我の完璧な否定」ではなく、「理性の法則に自我を従属させる」ことであるとトルストイは定義する。動物的な欲求は生きていくうえで必要不可欠なものであり、最低限のものであるが、それ自体が人生の目的とは絶対になり得ない。
トルストイの主張している内容は充分理解できるが、理解しただけで自我という根本的な欲求を実際にコントロールできる人は少ないのではないかと感じた。
トルストイの現代社会の風潮に対する鋭い批判には、様々考えさせられた。
glc生として 、何度も何度も読み返していくべき一冊だと感じた。
メディア・コントロール ―正義なき民主主義と国際社会 (集英社新書)
メディア・コントロール ―正義なき民主主義と国際社会 (集英社新書)/ノーム・チョムスキー

¥693
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この本を読んで自分自身が痛感したのは、「正邪を見極める力をつける」ことがいかに、現代社会に生きるうえで重要かということです。また、Global leaderとして常に意識し続けなければいけないことであるからこそ、この本が課題図書に選ばれたのだと思います。
この本に一貫して、
日常受動的に触れている情報は、誰かに作られた情報であり、世論は操作されたものであるというメッセージがありました。
その具体的な例として、アメリカの歴史の中で、湾岸戦争やアフガニスタン、イラン等に対する「対テロ」戦争において、いかに政府がメディア・財界と結託して世論を平和主義から戦争肯定へと転覆させるかが非常にリアルに解説されていました。
人々が染まっていく原因として、一つ、
本当に正しい意見、世間や政府の矛盾に対する疑問が思い浮かんだとしても、他人が同様の考えを持っているという情報に触れる術がないばかりに、「こんなことを考えているのは自分1人だけではないか」と思ってしまうことが挙げられていました。
私自身、タイに留学をし、少数の特権階級が全権力を掌握し、教育を受けていない貧しい人達が、何の理解もないままに政治活動に踊らされている社会の現状を目の当たりにしました。その経験から、創立者が「庶民が賢くなるしかない」と仰る意味を痛感しました。
また、この本を読んで、創立者は36期の入学式において、「正邪を見極める言論の力を身に付けよ」と仰られたことを改めて思い返しました。
私達はGlobal Leaderとして、知識や地位を得て自分ひとりで戦うだけではなく、一市民として「大学にいけなかった人」と共に、連帯をすること。そのような普通の庶民一人ひとりが賢くなり、人間主義の社会を築く為に私たちは努力し続けなければいけない。それが、創立者の掲げられた建学の三精神を体現することではないかと考えました。

¥693
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この本を読んで自分自身が痛感したのは、「正邪を見極める力をつける」ことがいかに、現代社会に生きるうえで重要かということです。また、Global leaderとして常に意識し続けなければいけないことであるからこそ、この本が課題図書に選ばれたのだと思います。
この本に一貫して、
日常受動的に触れている情報は、誰かに作られた情報であり、世論は操作されたものであるというメッセージがありました。
その具体的な例として、アメリカの歴史の中で、湾岸戦争やアフガニスタン、イラン等に対する「対テロ」戦争において、いかに政府がメディア・財界と結託して世論を平和主義から戦争肯定へと転覆させるかが非常にリアルに解説されていました。
人々が染まっていく原因として、一つ、
本当に正しい意見、世間や政府の矛盾に対する疑問が思い浮かんだとしても、他人が同様の考えを持っているという情報に触れる術がないばかりに、「こんなことを考えているのは自分1人だけではないか」と思ってしまうことが挙げられていました。
私自身、タイに留学をし、少数の特権階級が全権力を掌握し、教育を受けていない貧しい人達が、何の理解もないままに政治活動に踊らされている社会の現状を目の当たりにしました。その経験から、創立者が「庶民が賢くなるしかない」と仰る意味を痛感しました。
また、この本を読んで、創立者は36期の入学式において、「正邪を見極める言論の力を身に付けよ」と仰られたことを改めて思い返しました。
私達はGlobal Leaderとして、知識や地位を得て自分ひとりで戦うだけではなく、一市民として「大学にいけなかった人」と共に、連帯をすること。そのような普通の庶民一人ひとりが賢くなり、人間主義の社会を築く為に私たちは努力し続けなければいけない。それが、創立者の掲げられた建学の三精神を体現することではないかと考えました。