美大に通う女子学生が背中をめった刺しにされて殺された。
しかし、指紋も足跡もなく、防犯カメラの映像も残っていない。
警視庁の捜査一課に異動したばかりの青木一は捜査本部に呼ばれ、地元の有力者の息子がストーカーだったという噂を耳にして、無断で本人に接触したため管理官から大目玉を食らう。
一方、鵜飼縣は警視庁本部庁舎の片隅であらゆる犯罪情報を収集分析して汎用性の高い検索システムを構築している。
スタッフの桜端道が投資詐欺事件の情報をつつきまわすうちにたどり着いた謎の闇サイトには殺人現場の生々しい写真が。縣は秘かに美大生殺害事件の捜査の進み行きを探り始める……。(以上、Amazonの紹介文より)
この作家さんの本は初読みになります。(脳男とかが有名らしいのですが、私はまだ読んだことがありません)
話の流れで殺害された女子学生につきまとっていたストーカーらしき男が犯人候補として浮上してきます。
そして、縣(アガタ)はその男に密かに接触します。
その男というのは、男子高校生でなんと死体が映った画像を密かに他の人には見られないようにネット上でアップロードしていた人物でした。
そしてその高校生に接触してしまった青木は大目玉を喰らった後に縣と出会うのですが、彼女が警察関係の人物だとは知らずに出会います。
「見えているのに見えないもの、それを捜すのよ」というヒントをもらうのですが、初めから膨大な防犯カメラの映像を見て、やがてコンマ3秒だけ写っていた謎の人物を探し出します。(犯人の可能性があったので、ネタバレになりますからここでは書きません)
犯人に近づきつつあった青木。
高校生を高度なプログラミングのチャットルームに誘き寄せることができた縣。
2人が出会った人物は果たして犯人なのか?
ラストでまた他の犯罪が暴かれるのですが、それはちょっと蛇足かなぁと。(犯罪は1本を書くので良かったのかなぁとも思いました)
という訳でその分を−10点として、90点かな。
全体的にストーリーも破綻していなかったし、とても面白かったです。
シリーズ物にならないかなぁと密かに願っています
(あっ、前の記事で「アガサ」という本が面白かったので、紹介します〜と言っていたのですが、タイトルの正解は「アガタ」でした)