不安な夜。 | ココアラテぷらす、ときどき読書

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子宮筋腫発覚!どうなる私!?
2019年にステージ0の乳ガンが発覚しました。(5月20日に手術しました)
婦人科と皮膚科と外科にも定期的に通院してます。

どうしても、心が安定しなくって、不安な時はなるべく一人にならないようにしています。

 

何が不安かというと「再発」の一文字。

一時期、ネットで「再発」「再発」「再発」・・・

というキーワードで探しまくっていました(号泣)

 

乳がんは手術してから2、3年か5年を過ぎると再発率がぐんと上がるそうで。

乳がん当事者が登録できる「チアウーマン」というサイトでも「再発しちゃいました」と嘆く方を沢山、今まで見てきました。

 

私の叔母2人は過去記事にもある通り、乳がんで他界しています。

片方の叔母は40代の若さで亡くなっています。

 

そして、その叔母が入院している病院に私、子供の頃、母と一緒にお見舞いに行ってるんです。。。

その時の叔母は、私に会うなり、はらはらと涙を流して。

なぜ、彼女がそんなにも悲しいのか。

私には分かりませんでした。

今なら、分かります。

 

実は叔母の旦那様というのも、がんに侵されて、叔母が闘病中に亡くなっているのです。

そして、その(私には叔父に当たりますが)叔父の入院などの諸事情で自分が乳がんに侵されている事が分からなかったそうで。

私がお見舞いに行った時には、既に身体中にがんの細胞が侵食していて、末期の状態でした。

 

叔母には2人の子供がいました。

 

きっと、叔母には自分の寿命が後どのぐらいあるか、お医者さんに聞いていたんだと思います。

そして「遺さなければいけない」我が子の事を思って。

涙を流していたのだと思います。

 

その絶望感を考えた時に、やるせない気持ちになります。。。

 

夫を亡くした絶望感。

子供を遺して自分が死んでしまうという絶望感。

 

私はその事を子供心になんとなく「分かって」いたので、彼女の絶望感が分かるような感じがしていました。

だから、とめどなく涙を流していたんだと。

 

叔母のお葬式には行っていません。

というのも、母は妹を妊娠中で(昔の風習だと、お腹に鏡を付けて、お葬式に参列された方もいらっしゃったそうです)私に叔母が亡くなった事を知らせまいと母が考えたのかもしれません。

 

叔母が亡くなった事を知ったのは、私が高校生の頃でした。

そして、2人の私の従姉妹に当たる遺児は、もう一人の叔母(前出した乳がんで亡くなったもう一人の叔母です)に引き取られていました。

実は祖母が面倒をみようと思っていたようなのですが、祖母も高齢で、面倒を見切れず、そのもう一人の叔母に託したようです。

 

だから、私は乳がんになった=死 という図式が成り立っていました。

 

私が乳がんを告知された時。

「母を遺して死ねない!」

「そして、誰にも相談できない!」と思いました。。。

 

告知された時、私はあまりのショックで頭ポカーンです。

本当に「頭が真っ白」というのはそういう事で。

あまりのショックで自分が乳がんだと理解できなくて。

 

次の受診日の時に、診察室で大声で泣きました。

 

「母に乳がんが再発するかもしれない事を言えなかった」からです。

一生分の涙を流した、というぐらい、大声で泣きました。

 

担当医は「誰か、相談できる人はいないの?」と静かに聞きました。

私は「いません」と答えました。

本当にいなかったのです。。。

 

乳がんは未だに「何故」がんになるのか、分かっていない病気です。

リスクファクターとして知られているのは、飲酒と喫煙。

後は肥満体かどうかということや、身内ががんになっているかどうか等。

そして、子供を過去に出産していないかどうか。

生理になったのが早かったかというものもリスクファクターに当たります。

 

私の場合は、少し肥満体なのと、身内ががんになっているのと、出産していないのが、原因なのかもしれません。

 

乳がんになって。

不思議と「何故、自分だけが乳がんに!」という絶望感は襲いませんでした。

ただただ、二人の妹が乳がんになっていなくて良かったと、そう思ったのです。

 

今や乳がんは治らない病気じゃない。

生存率も早期だとほぼ100%です。

そして、私はというと、早期のがんです。

 

ただ、マンモグラフィーでは判断がつかず、エコーで「これはしこりじゃないのか?」と、担当医に言われました。

そして、針生検をして。(二度しました)

 

何故「二度」も検査をしなければいけなかったというと、一度目の針生検の結果がグレー判断だったからです。

 

針生検をやったことがある人なら分かると思いますが、私の場合はエコーをしながらの針生検だったので、多くのがんと思われる組織を取らなければならず、多少太い注射針で行わなければならなかったので(事前に麻酔あり)注射に慣れてはいたものの、検査時にはやっぱり少し痛かったです(涙)

 

で、検査の結果はグレー判断で、もう一度「検査しましょう」と担当医から告げられて。

その時はもちろん、自分が「乳がん」だなんて、本当に分からなくって。

 

針生検は私の通院している病院だと3割負担で22000円もします。

経済的にもお財布に痛いです(涙)

で、再度の検査で「乳がん」だと分かって。

 

ここまで書いて、何を言いたいのかというと「乳がんの検査をしてください!」ということです。

後悔してからでは、遅いのです。

特に、10代から30代までのいわゆるAYA世代と呼ばれる方々に検査をして欲しいのです。

 

10代ではまだ乳腺がほとんど発達していないので(生理を迎えている方は別ですが)乳がんになる確率は数%と言われています。

20代で乳がんの検査をする人は私が聞いた中ではほとんどいませんでした。

それは何故かというと「まだ自分は若いからがんにはならない」という「過信」があるのかもしれません。

ただ、30代になると、乳がんになるリスクがぐんと上がります。

 

乳がんになった私からのお願いです。

どうか、何もなくても、乳がん検診をしてください。

仕事や育児でどうしても平日に時間が取れないという方は、毎年、10月の第3日曜日に病院で乳がんの検診を行っています。

 

どうかどうか。

検診をしてください。

 

私からの、再度のお願いです。。。