乳がんと告知された「あなた」へ。
今、あなたは、混乱していることと思います。
「なぜ、私が!」「あんなに健康的な生活をしていたのに!」
「どうして私だけが!」
お医者さんはこう言うかもしれません。
「乳がんは比較的進行が遅いがんだから、心配しなくても良いよ」と。
でも。
あなたの心は千々に乱れていることでしょう。
がんと言われて、冷静に対処できる人なんて、そうそういない。
あなたのその「反応」は当たり前のことなんです。
泣いても良い。
思いっきり喚いても良い。
そして、涙が枯れるほど、出たら。
「生きる」事を考えましょう。
「生きていく」事を。
今は、医療が進んで、がん=死じゃない図式が成り立っています。
そうです。
あなたには「生きる権利」「生き続ける権利」があるのです。
そうして。
時がすぎて。
ようやく乳がんを受け入れたあなたには。
これから「家族」に伝える義務が発生します。
家族は、第二の患者と言われています。
家族も大きなショックを受けるのです。
「乳がんになったけど、大丈夫だから!心配しないで!手術をして、治療をしたら、良くなるから!」と。
そう伝えてあげましょう
小さなお子さんがいらっしゃる方もいると思います。
その場合は。
「悪いものを手術で取ってあげるの。それで、ママは良くなるから」と、安心させてあげましょう
さぁ、前をむいて。
「生きていく」ことだけを胸に。
あなたには、これから「手術」という大きな仕事が待っています。
泣いている時間はないのです。
手術の予定日を聞いたら(恐らく告知から1か月後だと思います。血液検査や各種検査があるので)入院の用意をして。
戦闘開始!です
手術を受けるのは他でもない「あなた」です。
手術を受ける前はどうぞ、風邪には気をつけてください。
熱がある場合は手術が延期されることもあります。
そして今はコロナウイルス関係で、手術がもしかしたら、後回しになる場合があるかと思います。
その場合も。
「がんよ待ってろ!今にやっつけてあげるから!」と自分を奮い立てさせてあげましょう
私は告知の日、母が一旦、診察室の外に出されてから。
看護師さんにこう言いました。
「こんな風にがんって簡単に告知されるんですね」と。
そう、ポツリと呟きました。
その時、私はまだ、ショックが大きすぎて。
受け入れもへったくれもありませんでした。
ただ、上の空でポカーン状態です。
私が泣いたのは、告知されてから次の受診日のことでした。
乳がんと告知された「あなた」へ。
あなたは一人じゃない。
「みんな」がついています
泣きたいときは泣いたら良いです。
思いっきり。
ショックが大きすぎて。
寝れなくなったり、食べられなくなったりするかもしれません。(私がそうでした)
それも「当たり前」なのです。
あなただけではありません。
乳がんになったみんなが通ってきた実なのです。
もう一度、言います。
「あなた」は一人じゃありません