リフレーミングは、その言葉の通り、フレーム(枠)を組み直すという意味です。
今日は、無責任な暴力を、責任あるパワーに組み替える「リフレーミング」を果たしたOさんのお話をしたいと思います
パワハラの加害者と認定されて、酷く落ち込んでいたOさん。
今までの彼は、感情を「暴言」という形で行動化していましたが、カウンセリングを何度も受けてくださり、自分の感情を少しずつ言語化できるようになっていきました。
でも心は落ち込んだままで、「パワハラ認定されたことで、今までの自分の在り方を全否定されたように感じる。もう一生前向きにはなれない」と悲しんでいました。
Oさんにとって「暴言を吐く」ことは、彼の持つ「パワーそのもの」だったんですね。
もちろん決して許されることではありません。
ハラスメントをする人は、誰かを攻撃することによって、自分自身を奮い立たせてきた人であったりもします。
そんな人にとって「脱暴力」は、生きる力をいきなり奪われることでもあるのです。
ある日、落ち込むOさんを励まそうとして、ご友人が誘ったのがボクシングジムでした
初めてボクシングをしたOさんは久しぶりに楽しく汗をかき、リフレッシュできたそうです。
そして、その場でジムに入会し、仕事の帰りに通うようになりました。
ボクシングという殴り合う競技によって、自分が持っているパワーを適切に使えるようになったOさん。
『感情を言葉にしていくこと』と『持っているパワーを適切に使えるようになること』は、男らしさに関する問題を考える上で非常に重要なことです
ボクシングを習い始めたOさんは、少しずつ自信を取り戻していきました。
視野も広がり、「自分の認知がいかに歪んでいたか、今になってやっと分かりました」と恥ずかしそうに言うOさん。
リフレーミングが上手くいって本当によかったです
さて、今年もあと1ヵ月とちょっとで終わりですね
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