他者への怒りを抱えてカウンセリングにいらした方の多くが、「私は怒りたくないのに、相手が私を怒らせるんです」とおっしゃいます。
「自分は怒りたくて怒っているのではない!」と思われているんですね
でも、正しくは、自分が怒りたいから怒っているのです。
怒りやすい相手には怒り、怒りにくい相手には怒れずにいるはずです。
私たちは、「この人になら怒っても大丈夫!」と思っているから、その人に怒れるのです。
相手がや〇ざなら怒れないでしょ?
つまり、自分で怒ることを選択しているのです。
でも、中には選択肢に「怒ること」しかない人もいます。
怒る以外の問題の解決方法を知らないか、或いは分からない人たちです。
『怒ったら相手が言うことを聞いてくれた!』『怒ったらうまくいった!』という成功体験をずっと引きずっているのです。
実際には、成功体験でもなんでもないし、怒りを誰かにぶつけたところで、怒りは解消しないし、問題も解決しないし、人間関係や信頼関係は悪化していく一方なのに。
じゃぁ、怒りを我慢すればいいの?と思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。
って言うか、我慢できないんでしょ?
まずは、自分は怒ること以外に、怒りの感情の対処法を知らないことを自覚し、それらを知ろうとすることです。
そして、怒りの感情が湧いた時に、怒ること以外のそれらの対処方法を選択出来るようになっていくことです。
怒りのエネルギーはパワフルです
その力を、相手ではなく自分自身の成長に向けられたら最高ですね
今朝、NHKで、夫への不平不満を川柳にして楽しんでいる育児中の女性が出演していました。
彼女は湧いてきた怒りを、その都度俳句のネタにしてしまうんだそうです
『手伝うよ? 育児は二人で やるものです』『手にスマホ 話し掛けても 空返事』
『しっかりと その目で見なよ 子の現状』『馬鹿旦那 妻より子より スマホ好き』
『疲労感 原因それは 夫源病』『子どもより なんであんたに 手がかかる』
育児あるある、夫あるあるですよね
怒ると思考が停止してしまいますが、俳句は思考を巡らせないといけないので、怒りの方を忘れてしまいますネ