χ(カイ)の悲劇 The Tragedy of χ | aya風呂

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ちょっとまた書いてみようかな(´u`)

「Gシリーズ後期三部作・第一弾」島田文子が主人公、香港・東京を舞台に近未来のテクニックを使った事件と捜査がバチバチと起こる
走る鍵とか回転して鍵穴が64次元で展開する鍵とか、ハッカー描写が大興奮
海月くんの諸事情や西之園の飛行機事故の話も出てきた。
年齢や性別など見た目で人は判断できない未来が、知らないところで用意されていると予感した。
作家が考えたことは大抵ほどなく実現されているからなぁ

ただ、今の人間には、電子信号によるネットワークが不可欠なものになってしまった。ネット以外では、共同作業ができないほどになった。そして、この中では、あらゆることが可視化され、支配下に置かれてしまうのだ。人の格差を技術が作り出す。技術を手にした者は、社会を容易にコントロールすることが可能になった。

 

自粛が延長された。蜃気楼みたいだ。



χの悲劇 The Tragedy of χ