訪問介護歴 5年
デイサービス主任 1.5年
180床規模の施設相談員 5年目
50代になり
私の周りでもそろそろ「親の介護」の話題が上がるようになってきました。
介護職歴10年以上のノンベーが
施設の相談員として働く中で感じる
本音をお話しします。
新しいシリーズ「相談員のホンネ」
最初は
「施設入居のあるある」なお話です。
入居にあたり、大なり小なりみんな心の中にあるアノ気持ち。
それは
高齢の親を施設に預けることに、罪悪感を感じてしまう
ケアマネジャーさんから実際に相談を受けて、
入居のお話をさせて頂いた方のケースをご紹介します。
ケアマネ依頼の相談ケース①寝たきり4年目の母(92歳)
を、ひとりで自宅介護している70代の娘。
自身も高齢となり介護負担が大きい。
疲れから、娘は母親を怒鳴ったり
要望を無視しすることもある。
ケアマネが必死で入居を進めているが
娘は「施設に入所させるのは可哀想」と
なかなか進まない。
ケアマネ依頼の相談ケース②祖母も母もしてきたから
祖母も母も、親を自宅で介護をして
看取ってきた。母もそれを望んでいるから
自分が母を看取らないといけないと考える娘。
親を施設に入れ
自分だけが楽をすることに罪悪感がある一方で
自宅介護に限界がきて鬱傾向にある。
ケアマネの入居提案にも
「親戚の目もあり、母も拒否しているから
施設入居には踏み切れない」
と言う娘さん。
その罪悪感、捨ててください!
入居相談時、ご家族はよく
入居させる事に対して「親への申し訳なさ」や「罪悪感」を口に出すけれど、このご時世、お家で過ごす事だけが正しい幸せではないと思うの。
家庭事情も家族事情も昔とは大きく変わっているし、同じ様に施設の事情だって大きく変わっているのを知って欲しい。
今や、施設は明るくて楽しい。
決して「姥捨山」ではないからね。
具体的には、
疲れ切り声を荒げながら娘がする24時間介護より、24時間体制の職員がいる方が快適。
週2回、自宅に来る訪問看護より
24時間看護師がいる施設の方が安心。
おうちのごはんより
カロリーも塩分も栄養も計算されていて
嚥下状態に応じて素早く刻みやペースト、とろみ食を提供できる施設の方が安全。
「母は私が居ないと寂しがる」
「母の事は私が一番わかっている」
「母は私の料理しか食べない」
と言うならば、
必要な時にご飯を持って泊まり込みでヘルプに来てくれれば良い。
専門職であるケアマネが入居を勧めるご家族に、
私がここまでお話ししても尚踏ん切りがつかない時は
母と娘の共依存
のケースが殆ど。
私の仕事は、施設のメリットを家族にお伝えすることなので、こういう案件は深追いせずにケアマネジャーにお返しします。
まとめ
施設入居には、罪悪感と依存心は不要です。
介護者が潰れてしまったら、困る人がたくさんいてます。そうなる前に施設入居をオススメします
最後まで読んでくれてありがとう。
ノンベー