乗り物ニュースによりますと、羽田空港の第二ターミナルで沖止めされたジェット機がトーイングカーに引かれる事なくそのまま出発する運用を一部開始したそうです。
地方空港のプロペラ機などでは普通にそのまま出発する事はありますが、そう言われてみれば羽田空港の沖止めではトーイングカーでプッシュバックされていましたね。
ANAによると、この「前進出発」は、同社が使用しているジェット旅客機としては比較的小さめのエアバスA320型、A321型、およびボーイング737型機で、空港ビル正面のバス搭乗駐機場「81番」「84番」から出発する便を対象に実施されるそうです。
ANAはこの狙いについてプッシュバック時間も不要となるほか、近隣駐機場から出発する便とプッシュバックのタイミングが重なってしまった場合の待機時間が減少するなど、定時到着の向上効果が見込まれるそうです。
また、滑走路までの走行距離も減るので、CO2削減効果も期待できまとの事です。
但し、ジェット機の場合はエンジンの排気がプロペラと比較ならないくらい多いのでパイロットの方は神経を使うそうです。
懇意にさせていただいている現役キャプテンのMorgenrotさんによりますとエンジンブラストで小石を巻き上げて整備士さんのサングラスを割ってしまう事もあるとか。
パイロットの方は普通の人が気がつかないところで気を遣っていらっしゃるのですね。