ジール再生計画.今回はエンジン始動です.
主要部品の交換を終え,いよいよエンジンを始動します.なぜキャブレターをオーバーホールした後にエンジンをかけなかったかというと,エンジンがかかったら走らせることを想定していたからです.
用意周到の良いこと.いや,欲張りです.
走らせることはできませんでしたけどね.
燃料タンクにガソリンを入れ,メインスイッチを入れます.燃料ポンプの動作音が聞こえました.
次にキルスイッチを燃料ポンプの動作音が止まるまで数回入り切りします.動作音が止まったということは,燃料が送られた証拠です.
さて,いよいよセルスイッチをオンにしてエンジン始動です.ドキドキです.
が,スイッチを押してもうんともすんともいいません.カブの時に経験しているので,ここは慌てず,スイッチに接点復活剤をスプレーします.
気を取り直して,エンジン始動.
キュルキュル,キュルキュル
ボッ
ボッ
ボッ,ボッ
ボッ,ボッ
ボッ,ボッ,ボッ
ボッ,ボッ,ボッ
ボボボ
ボボボボ
ボボボボボボボ
ブオオオオオン!!
数回のセルスタートで,かかりました!やりました!
アクセルを吹かすたびにマフラーから真っ黒な煙がたくさん出てきます.
アイドリング状態では止まってしまうので,回転数を少し上げて様子をみます.
しばらくすると,地面にガソリンがポタポタと漏れてきました.
キャブレターを覗いてみると,ガソリンがあちらこちらから漏れています.かなりの勢いで漏れているようで,マニホールドまで濡れています.
やはりうまくいきませんね.
原因を探るため,いろんな角度から覗いて見てみますが,どこから漏れているのか特定ができません.全体から染み出ているような感じです.
エンジンを止め,一服しながら考えました.そして,決断しました.
よしっ,捨てよう やっぱりパッキン交換しよう.
まあ,当たり前ですね.
分解したときはパッキンを交換するのが大前提です.重要交換部品のお金をケチってはいけません.それを怠ったのですから当然のことです.キャブレターにたどりつくまでの作業工程を考えると,またやるのかと憂鬱になります.自分の判断でしたことですから,仕方ありません.
ということで,次回は二度目のキャブレターオーバーホールです.