裸で抱き合っていて、初めて一緒になる前に、
「ねぇ、いつかBが私に『付き合って』ってコクってくれる日ってくるの?」
って。
「どう思う?」と笑いながら、
そう言った口唇を、僕の口唇で塞いでしまった。
ヌクモリ
最近感じていなかったものを目一杯抱きしめて
僕は幸せだった。
でも、それは当たり前だけど、
恋愛ではなく
次の日、バイバイすると、まるで夢のようで
誰もいない隣が、余計寂しくなった。
「私に彼氏できたら、B寂しい?」
「会えなくなったら、そりゃ寂しいよ。」
「うーん、彼氏できてもBとは会うけど。」
正直、付き合ってもいいかな、って思った。
可愛くて話も合って社交的で明るくて。
でも僕の心には「君」がこびりついている。
目の前の、誰かさんのように屈託のない笑顔を見ると、
心の中に「君」を残したまま
付き合おう、なんて卑怯なことは言えなかった。
「今ね、猛アタックを受けてるの」と言った。
それは別に僕と駆け引きをしようというのではなく、本当だろう。
君は可愛いし一緒にいて本当に楽しいし、
実際に僕といる間にメールや電話も沢山きていたし。
まぁそいつと遊ぶ約束をすっぽかして、僕と一晩いてくれたわけだけれども。
いつかその「猛アタックの彼」と付き合ってしまうのだろうか?
このままだといつか付き合ってしまうのだろう。
だけども
「僕と付き合って欲しい」と言えない僕に
「他の奴と付き合わないで欲しい」と言う権利はない。
僕は、何をしているのだろう。