Apple Crisp vs. Apple Crumble
アヴォンリーのオープン当初、料理の得意なアメリカ人のネイティブスピーカーのJillに来てもらっていました。もう、アメリカに帰国して久しくなりますが。。。。
オープン当初は、Jillの料理のイベント“Cooking American Style”を開催していました。
そのときにつくった”Apple Crisp"が食べたくなり、レシピを引っ張り出してきました。
そのレシピで使う材料のりんごは、tart apple。
“tart”は、酸っぱいという意味。
日本で品種改良されたりんごは、甘くてみずみずしく、そのまま食べておいしいですね。
でも、お菓子の材料に使うリンゴは、酸味のあるものが良いのです。
日本では、ふじ、王林などがのリンゴが手に入りやすいですが、アメリカで手に入るリンゴの種類の数と比べると、品種の数はとても少ないと思います。
Stemilt Growersの
The Top Tart Apples | There's an Apple for That (stemilt.com)
によると、なんと、酸味のあるリンゴは、免疫力を高める、とあります。最もすぐれたtart appleは、
Granny Smith(グラニースミス)
次いで、
Ping Lady® apples(ピンクレディー)
Braeburn apples (ブレイバーン),
McIntosh apples(マッキントッシュ、日本名は旭)
Jonathan appples (ジョナサン、日本名は紅玉)
Empire apples(エンパイア),
Cortland apples(コートランド).。
(余談ですが、マッキントッシュは(McIntosh)はapple (リンゴ)の品種の名前なのですね。なるほど。マックは、アップルの製品の「品種」ということ。うまいネーミングですね!)
この中で日本で手に入りやすいのは、Johnathan(紅玉)ですが、ウィキペディアによると、甘いりんごに押されて生産量が減ったということで、あまり見かけません。お菓子用に再び人気が出てきて、また、生産量が増えているということですが。。。。
そこで、Jonathan と、 Golden Delicious(ゴールデン・デリシャス)を掛け合わせた
Jonagold( ジョナゴールド)という品種があります。これなら、簡単に手に入る思います。
十分、酸味があり、紅玉が手に入らなくても、ジョナゴールドで十分です!
さて、apple crisp /apple crumble のレシピです。
Apple crispとapple crumbleはどう違うのか、、、、。
ルイジアナに住んでいた時、家主のMyraは、apple crumbleと言っていました。でも、Jillから渡されたレシピは、apple crisp。
ウィキペディアによると、イギリスやオーストラリアでは、区別なく、applel crumbleと言い、アメリカ、カナダでは、crispと、crumbleを区別する、とあります。
ニュージーランド人の、Isaが来ていたとき、Apple crumbleと言っていました。
What’s the Difference Between a Cobbler, Crumble, and Crisp? | Kitchn (thekitchn.com)
によると、オーツ麦(オートミール)を使用しているものが、apple crisp、使用していないものがapple crumlbe。
しかし、Southern Livingの記事 The Difference Between Crisps, Crumbles, Buckles, and Slumps | Southern Living によると、
昔、crispと呼ばれていたのは、crumbleと呼ばれ、crumbleと呼ばれていたのは、crispと呼ばれ、その境界線は、あいまいになっている、ということ。全英語圏的に考えると、apple crumbleが多数派ではないかと思います。なので、ここではapple crumbleと呼ぶことにします。
crumbleは、「そぼろ」のような状態です。
さて、レシピです。
Jillからのレシピをそのまま載せると、
Apple Crisp
4 cups sliced tart apples
2/3 cup packed brown sugar
1/2 cup flour
1/2 cup rolled oats
1 tsp. cinnamon
1/3 cup butter, softened
Heat oven to 375 degree F (190 deg. C).
Arrange apples in greased square pan, 8x8x2 inches.
Combine brown sugar, flour, rolled oats and cinnamon; cut in softened butter until crumbly; sprinkle mixture over apples.
Bake until topping is golden brown and apples are tender, about 30 minutes.
Serve warm or cool. Great topped with whipped cream or ice cream.
和訳が
アップル・クリスプ
スライスした酸味のあるリンゴ 4カップ
パック入りのブラウン・シュガー 2/3カップ
小麦粉 1/2カップ
ロールドオーツ(オートミール) 1/2カップ
シナモン ティースプーン(小さじ) 1杯
やわらかくしたバター 1/3カップ
* オーブンを華氏375度(摂氏190度)まであたためる。
* 油を塗った8×8×2インチの正方形の耐熱容器に、りんごをならべる。
* ブラウン・シュガー、小麦粉、オートミール、シナモンを合わせる。ぼろぼろになるまでやわらかくなったバターを切りこんでいく。*;りんごの表面に、ちりばめる。
* トッピングがゴールド色、りんごがやわらかくなるまで焼く。およそ30分。
* あたたかいうちに食べても冷めてからたべても。ホイップ・クリーム、またはアイスクリームを上にのせると良い。
アメリカのレシピは、測りではかるものより、カップや、計量スプーンで測るものが多いです。しかも、量が多い!
アメリカの1カップは235 cc ≒ 235 ml 。
大さじは日米同じ 15ml。
りんご1個は1カップ強。このレシピだとりんご3つ強、となります。
2~3人分だと、りんご1個で十分だと思うので、ちょっと分量を改良してみました。
スライスした酸味のあるりんご りんご1個(1カップ 1/4 ぐらい)
ブラウン・シュガー 大さじ 2杯半ぐらい
小麦粉 大さじ 2杯
ロールドオーツ(オートミール) 大さじ 2杯
シナモン(スパイス) 適宜
やわらかくしたバター 大さじ 1 1/3 杯 ぐらい
(1カップの計算は240mlでしました)
ぴったり計量しないといけないレシピでもないので、少々いい加減ですが、お好みで増減しても良いのではないかと思います。
容器も、リンゴがクランブルで覆いかぶせるだけの大きさで良いと思います。
こんな風に小分けしてる画像を見つけました。
ブラウンシュガーは、三温糖のような、色は茶色でも糖蜜成分が残っていない、精製されたものではなく、製菓用の糖蜜成分が残ったブラウンシュガーを使ってくださいね。コクがまったく違い、ミネラル成分や、ビタミンが豊富に含まれ、体に良いのです。
仕上げに、お好みでホイップクリーム、アイスクリームを添えてもいいのですが、せっかく栄養価に、カロリーが上乗せされてしまいます。。。
が、、、、
ルイジアナで、今は亡き家主のマイラは、アップル・クランブルは熱いうちに、アイスクリームをのせて食べると、格段においしさが増す、と、言っていました。
最初、熱いデザート、そしてそうでなくてもカロリーの高いデザートに、アイスクリームをプラスするなんて!!!
と、思っていましたが、お試しあれ!
熱いアップル・クランブルにアイスクリーム。
なんておいしいのでしょう!!
さて、復習です。
アップル・クランブルは
・酸味のきいたりんごには、免疫力を高める効果がある。
・オートミール(オーツ麦)は非常に栄養価が高い。
・ブラウンシュガーには、ミネラルやビタミンが豊富に含まれている。
・アイスクリームやホイップクリームは無しか、ほどほどに。
熱いアップル・クランブル。冬のデザートとして、いかがですか?
最後に、ニューヨーク在住の友人からの一枚です。
アパートのロビーのクリスマスのデコレーション。素敵ですね!!
それでは皆様、Merry Christmas!!