昨年(2019年)に買ったCD、DVDからテキトーに37選(←中途半端) | 愛しのジャンポール

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友だちはスズメとカエルさんだけ


元BASSIST、現在ALTO SAX吹いてます♪

ヘンな音楽とかフツーの音楽とか、楽器、サクラ大戦、スズメ、カエルさんとか… 
ドーデモイイ日記ですがよろしくよろよろですのだ (・o・)

 
1月11日(土)晴れくもり


みなさま
ごまークマ



本日の買い物↓
@天神橋

ずっと手頃価格のものを探していたアンソニー・ブラクストンの『DONNA LEE』。
ディスクユニオンで2350円でした!
年始早々ユニオンで買いまくってるので、今日を機にしばらくユニオン断ちしよう。そうしよう。



因みに今年最初の買い物はこれ↓

無理矢理スズメと一緒に撮影 @日本橋公園

こちらは新品。ディスクピアで購入。
バッド・カンパニー『ラン・ウィズ・ザ・パック』の2016年再発盤がもう生産中止っぽいので焦って購入。




さて、新年一発目は年始恒例のやつ…
去年買ったCDを適当に選んで紹介します。

困ったことに私は今の音楽を殆ど聴かないので、新譜は殆どありません。
新譜には一応「●月発売」とか表記しておきます。




【1月】  ←これは買った月。 気にしないで下さい。


トニー・マカパイン 『クロマティシティ』

去年最初の1枚。ネオクラシカル・メタルでデビューしたが為に、永遠その作風を期待(とりわけ日本では)され続けているギタリスト。2001年発表の9作目。『ライヴ・インサニティ』(1997)を含めば10作目。オール・インストだが、ネオクラを期待すると肩透かしを食らう。でも、ネオクラでなくても私は彼の演奏が好きだ。



 





ダムド 『オリジナル・ダムド・ライヴ1977 ~ノット・ザ・キャプテンズ・バースデイ・パーティー~』

1977年11月27日のライブ。同月18日にセカンド・アルバム『ミュージック・フォー・プレジャー』を発表しており、その直後にドラムのラット・スケイビーズが脱退。後釜にはのちにカルチャー・クラブで有名になるジョン・モスが加入。よって本ライブのドラムはジョン・モスの筈だが、本CDのライナーにはデイヴ・バーク(fromジョニー・モープト)と書かれている。恐らくジョン・モスで間違いないと思う。ジョン・モスの在籍期間ってほんの僅かで、12月末には事故に遭い入院してしまう。因みにダムド以前はクラッシュに一時在籍し、1980年にはアダム&ジ・アンツにも在籍(『アダムの王国』の大ヒットの前に脱退)と、意外な経歴を持つ。


 





渡辺貞夫 『プレイズ・バッハ』

ナベサダは練習の虫だ。日本ジャズの頂点に君臨するレジェンドでありながらも、先生に付いてクラシカル・サクソフォンを学ぶというひたむきさには驚く。2000年のライブを収めた本作は、バッハの曲をジャズ・アレンジではなく純粋なクラシックの演奏として披露。当然プロのクラシカル・サックス奏者とは比較にならないけど。マウスピース等もクラシカル・サックスのセッティングだと思うが、使用マッピとリードが気になる。ご存知の方はぜひ教えて下さい。

 





アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ 『ジプシー・フォーク・テイルズ』

Mt.Fujiジャズ祭の常連だったので日本でもよく知られるボビー・ワトソン(as)。彼がシーンに登場したのは1977年、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズのアルト兼音楽監督に抜擢されてのことだ。この時期のメッセンジャーズといえば黄金期はとっくに過ぎ、フュージョンの台頭でジャズ自体が低迷、救世主となるウィントン・マルサリスの加入前という最も不遇の時期だった。そんな見向きされることの少ない時期のメッセンジャーズがこのような充実した作品を残していることを忘れてはならない。

 





JASON BECKER 『TRIUMPHANT HEARTS』

2018年12月発売。マーティ・フリードマンとの高速ツイン・リードのカコフォニーでデビューしたジェイソン・ベッカー(1969-)だったが、1991年に筋萎縮性側索硬化症を発症。身体の自由が奪われギタリスト生命は絶たれてしまったが、音楽制作は現在も継続。そんなジェイソンが多数の豪華ゲストを迎え、『パースペクティヴ』(1995)以来となる奇跡のニュー・アルバムをリリース! 当然ながらジェイソンのギターは聴けないが、彼の音楽はこうして聴ける。感慨深い1枚。



 


【2月】


アース&ファイアー 『アトランティス』

オランダのプログレ・バンドの1973年のサード。ファーストの頃はまだショッキング・ブルーのようなダッチ・サウンドだったのが、セカンド『アムステルダムの少年兵』ではメロトロン導入&大作主義となりプログレへと路線変更。本作では更にその路線を押し進め、アトランティス大陸をテーマにしたコンセプト・アルバムとなっている。組曲志向のドラマチックな流れの中、シングルカットされた「メイビー・トゥモロウ、メイビー・トゥナイト」だけがポップで少々浮いている。



 





T.Mikawa 『私はノイズ -I,Noise-』

私の一番好きなノイズ、それはインキャパシタンツことT.美川(美川俊治)だ。1980年の加入以来、非常階段のサウンドの要であり、81年からはソロ・プロジェクトのインキャパシタンツを始動。他の追随を許さない強靭な激烈雑音は発振器系ノイズの最高峰。貴重なカセット・リリース音源を含むアーカイヴ的ベスト選曲(DISC.1)と新録ノイズ(DISC.2)の2枚組。


面白い動画があったので↓

 


【3月】


チャラン・ポ・ランタン 『ドロン・ド・ロンド』(CD+DVD)

3月発売。以前にも何度か書いたが、近年のチャランポのアルバムは楽器隊(カンカンバルカン)のアドリブ・ソロが殆どなくて不満だ。けど、その点を除けばこれは間違いなく名盤! 改めてきちんとレビュー記事を書けたら書きたい。

 


【4月】


Herbert Henck 『Hans Otte:Das Buch der Klange』

ドイツの作曲家/ピアニスト、ハンス・オッテ(1926-2007)のミニマル的アンビエント・ピアノ作品「The Book of Sounds」(1984)。演奏はドイツの現代音楽ピアニスト、ヘルベルト・ヘンク(1948-)。ECMのNEW SERIES(クラシック/現代音楽のシリーズ)より2001年リリース、1999年録音。ECMらしい透明感に溢れ心洗われる音。


ヘンクの演奏が見当たらなかったのでオッテ本人の演奏で↓

 





エトベシュ指揮エーテボリ響、BBC響他 諏訪内晶子(vn)、ピエール・ローラン・エマール(p) 『ペーテル・エトベシュ:最新協奏曲作品集』

ハンガリーの作曲家、エトヴェシュ・ペーテル(1944-)の近年の協奏曲を2006、2008、2011年のライブから収録。お目当てはソリストに諏訪内晶子(vln)が参加した1曲目「セブン(コロンビア宇宙飛行士への追悼に)」。2008年3月30日のライブ録音。因みに初演は2007年2月6日ルツェルン音楽祭に於いてソリストは同じく諏訪内、P・ブーレーズ指揮N響によって行われた。諏訪内は積極的に現代音楽に取り組み普及に努めている。

 


【5月】


ブライアン・メルヴィン・トリオ フィーチャリング・ジャコ・パストリアス 『スタンダーズ・ゾーン』

ジャコの死後に晩年の音源が玉石混淆で多く世に出たが、本作は隠れた名盤。ジャコがストレートアヘッドなスタンダード・ジャズをやっている唯一のアルバム。4ビートのウォーキングに、もちろんベース・ソロもふんだんに聴ける。「酒とバラの日々」のメロ弾きの美しいこと!因みにフレッテッドを使用。リリース当時、ベースマガジンで年間のベスト3枚を著名ベーシストが選んでいて、渡辺建(当時プリズム)は本作を挙げていた。私もリリースすぐに買って輸入オリジナル盤を持ってるが、このサウンドヒルズ盤がユニオンで安価だったのでつい購入。



 





中島みゆき 『つめたい別れ』(12inch)

8年ほど前に家のリフォームで業者に誤って多くのレコードを捨てられてしまった事故があった。中島みゆきのLPも全て失ってしまった。その時は「断捨離になるし、まぁいいか」と諦められるつもりが、時が経つにつれ事ある毎に思い出してしまい悔やんでいる。最近また少しずつ集め直しているが、中には凄いプレミアが付いて買えないものもある。この「つめたい別れ」は1985年リリースの、中島さん唯一の12インチ・シングル。玉数が多いのか、今でもシュリンク残存の美品を手頃価格で見付けられる(はず)。タイトル曲はスティーヴィー・ワンダーがハーモニカで参加、絶品のソロをたっぷり聴ける。

 





Ran Blake & Anthony Braxton 『A Memory Of Vienna』

アンソニー・ブラクストンがアルトでスタンダードやジャズマン・オリジナル曲を演奏しているアルバムを常に求めている私。本作はラン・ブレイクのピアノとのデュオ。1988年録音。ジャズ・ピアノが苦手な私だが、本作は珍しくブラクストンのアルト以上にラン・ブレイクのピアノに衝撃を受けた。硬質でひんやりしたそのピアノの響きは、ブラクストンのアルトと合わさるとさらに引き立ち、独特の雰囲気を醸し出す。



 





JOE STUMP 『SYMPHONIC ONSLAUGHT』

3月発売。去年買った中で第1位。現在、ネオクラシカル・メタルといえばジョー・スタンプぐらいだ。イングヴェイはとっくに終わってるし、太田カツはマーク・ボールズを迎えたアーク・ストームの新作でネオクラ度が下がったし。ジョー・スタンプも過去のアルバムでは楽曲がイマイチだったりしたけど、この新作は曲も演奏もアルバム構成も満足。



 





SMELL & QUIM 『Jesus Christ / The Jissom Killers』

英国フリークス・ノイズの名盤、SMELL & QUIMの1991年のファーストと92年のセカンドの2枚組。イタリアのM.B.(マウリツィオ・ビアンキ)にも匹敵する腐敗臭の漂う鈍くて不気味なノイズ。ジャケットおよび内ジャケのアートワークも激ヤバ。



 


【6月】


大木麻理 『Erinnerung エリンネルング ~ オルガン音楽300年の伝統』

第3回ブクステフーデ国際オルガンコンクール優勝、マインツ国際オルガンコンクール第2位、第65回「プラハの春」国際音楽コンクール オルガン部門第3位など、輝かしい受賞歴を持つオルガニスト、大木麻理のデビュー・アルバム。バロック時代のディートリッヒ・ブクステフーデ、バッハから、20世紀のフーゴー・ディストラーまで、タイトル通りオルガンの300年の伝統を、ドイツはリューベックの聖ヤコビ教会のオルガンで演奏。この教会には3台のオルガンがあり、本作では北壁にある3段鍵盤の初期バロックの歴史的オルガンと、西壁にある4段鍵盤の大オルガンの2台を使用。大木が留学先で親しんだオルガンであり、出会った時から「最初のCDはこのオルガンで録りたい」と心に決めていたという。収録曲のH・ディストラー:パルティータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」は、同教会の北壁にある「シュテルヴァーゲン・オルガン」で初演された。オルガン編曲のバッハ:半音階的幻想曲とフーガも聴きもの。



 





ポール・ヤング 『グレイテスト・ヒッツ -ジャパニーズ・シングル・コレクション-』(CD+DVD)

5月発売。中学~高校の頃に大好きだったポール・ヤング。高校の時は「カムバック・アンド・ステイ」のビデオクリップを何度も見て髪型も真似たなぁ(自分でカットしたのでおかしなことになったけど…)。去年はコリー・ハートとの来日を果たし(観に行ってないけど)、ポール・ヤングのマイブームが再来。本作はベスト盤CDとDVDの2枚組。モッチロ~ン!DVD目当てで購入。私はあまり評価されていない3枚目『ビトゥイーン・トゥー・ファイヤーズ』(1986)が一番好きだったりする。初期の3枚はピノ・パラディーノのフレットレス・ベースが大活躍なのでベーシストも必聴だ。



 


【7月】


チャラン・ポ・ランタン 『いい過去どり』(CD+Blu-ray)

7月発売。メジャー・デビュー以降のベスト盤。結成10周年を記念してのリリース。新曲「置行堀行進曲」が1曲あるとはいえアルバム全部持ってるので、ブルーレイディスク目当てで購入。特にライブ映像「10周年目突入記念公演“大拍乱会”」が素晴らしすぎて、買ってからしばらくは毎日のように繰り返し観たので、元は十分取れたと思う。

 


【8月】


DAVID TORN / TIM BERNE / CHES SMITH 『SUN OF GOLDFINGER』

3月発売。デヴィッド・トーン(g)、ティム・バーン(as)、チェス・スミス(ds)のトリオ。ティム・バーン以外の2人はエレクトロニクスも担当。全3曲収録。2曲目ではトリオに加え、クレイグ・テイボーン(エレクトロニクス、ピアノ)、Scorchio Quartet(D・ボウイ『ヒーザン』にも参加したストリング・カルテット)、さらにギタリストが2人参加。3曲ともインプロ度の高い20分以上の大曲で、エレクトロニクスのノイジーな響きといい、この手の音の好きな人には堪らない。とあるブログで「1、3曲目が3人のフリー・インプロヴィゼーション」と書かれていたが、フリー・インプロではない。Yahoo!知恵袋でキース・ジャレット『ケルン・コンサート』とクリーム『Wheels of Fire』をフリー・インプロのお薦めに挙げている回答がベストアンサーに選ばれていたりと、なかなか理解されていないのが実情。


ライブ映像があったので貼ります↓

定型のリズム、ルール内の演奏、CDと同じフレーズや構成etc.…これはフリー・インプロではない。
 





WILLEM BREUKER KOLLEKTIEF 『A PARIS : SUMMER MUSIC』

オランダの庶民派アヴァンギャルドのサックス奏者、ウィレム・ブロイカー率いるブラス楽隊の1978年名盤。私は2004年のコレクティーフ来日公演を観に行ったが、フリージャズ、労働歌、キャバレーソング、マーチ、大道芸、サーカスの音楽などが渾然一体となった演奏はユーモアたっぷりで凄く楽しかった。故・大原裕のリブ!ラフ!や大熊ワタルのシカラムータの好きな方にお薦め。



 





犬神サアカス團 『グレイテスト・ヒッツ -GOLD-』(CD+DVD)

6月発売。結成25周年記念リリースの最新ベスト盤。キンメダイ・レコード(2006年~)からの選曲。実は最近知ったのだが、去年いっぱいで情次2号(ギター)とジン(ベース)が脱退。脱退理由が不仲とか音楽性の違いといったネガティブなものでないだけに余計に残念。情次2号のギターの音色が好きだったのに…

 


【9月】


THE Q-TIPS FEATURING PAUL YOUNG 『LIVE AT LAST!』

ポール・ヤングのソロ・デビュー以前のR&Bバンド、Q-ティップスのライブ盤の再発CD。昔のレコードとジャケが違うのが少々残念だが、1981年モントルー・フェスの音源が追加収録されてて満足。ファースト・ソロにも収録される「BROKEN MAN」が全く違うアレンジで聴けて嬉しい。


Q-ティップスの映像がありました↓

フロントPUにぼっこりザグってハムをマウントしているストラトが凄く気になる!(またこんな話か…)
 





『沙耶のいる透視図』(DVD)

1986年公開。高樹沙耶がビニ本女優の役で主演、元々役名だった「沙耶」を気に入り芸名にしたという曰くがある。学生の時に深夜テレビで観て、一風堂の土屋昌巳の妖しさが物凄く印象的だった。ずっと前からDVDを買おうと思ってたら、数年前の高樹沙耶の逮捕で一時価格が高騰。手頃価格に下がったので購入。



 





SHIR 『ASHK'FARAD - KLEZMER & LADINO』

久々にクレズマーを購入。タイトル通り、クレズマー(アシュケナージの音楽)とラディーノ(セファルディの音楽)を収録。同じユダヤ音楽ながら両者の雰囲気の違いを楽しめる作品。なお、アシュケナージとセファルディについては過去記事で簡単ながら書いてるので参照されたし。

ヴァイオリンの巨匠パールマンのクレズマー演奏 2011-06-06
https://ameblo.jp/avant-sax/entry-10914716769.html


 





JOHN COLTRANE 『SUN SHIP: THE COMPLETE SESSION』

『サン・シップ』の全セッション(2枚組)。国内盤が未発のため全く知らなかったが、2013年の発売。ディスクピアのアウトレットコーナーで発見し、喜んで購入。私にとってコルトレーンは、フリージャズ宣言アルバム『アセンション』(1965.6.28録音)以降に尽きる。特に好きなのはファラオ・サンダースが加入しマッコイ、エルヴィンがまだ残留している期間、すなわち『ライヴ・イン・シアトル』(1965.9.30録音)から『メディテーションズ』(1965.11.23録音)まで。この頃は編成拡大の試行錯誤があり、特有のカオスがある。しかしコルトレーンのプレイに限って言えば、ファラオ参加前のホーンひとりで頑張っている黄金カルテット最末期の『サン・シップ』(1965.8.26録音)と『ファースト・メディテーションズ』(1965.9.2録音)が凄いと思う。

 





Donny McCaslin Trio 『Recommended Tools』

夏に『Beyond Now』を買って初めてダニー・マッキャスリンを聴いてみたらめっちゃめちゃ格好良くて、リーダー作だけでなく参加作も色々買うほどはまってしまった。『Beyond Now』と『Casting For Gravity』、そして本作の3枚が特に気に入った。マーク・ジュリアナやジェイソン・リンドナーらが参加した『Beyond ~』『Casting~』とは違い、トリオ編成でベースもエレキではなくウッドベース。編成はロリンズなどに見られる何の変哲もないピアノレスのワンホーン・トリオだが、マッキャスリンの吹くフレーズがハードバップのそれとは全く異なり変態的なのだ。テクニカルなだけでなく、物凄く個性的。コード楽器がいないのでテナーを存分に堪能できる。



 


【10月】


『GRIND MADNESS AT THE BBC - THE EARACHE PEEL SESSIONS』(3CD)

グラインドコア好きと言いながら、実はまともに聴いたことのない代表的バンドも多い。ボルト・スロワーもアンシーン・テラーもインテンス・ディグリーもアルバムでは持っていない私。イヤーエイクのコンピの本作は、ナパーム・デス、エクストリーム・ノイズ・テラー、カーカス、ボルト・スロワー、ゴッドフレッシュ、アンシーン・テラー、ヘレシー、インテンス・ディグリーという、初期UKグラインドコアを牽引した8バンドの1987~1990年のBBCピール・セッション音源を3枚のCDにまとめたもの。N・デスとENTは単体でリリースされたCDを持ってるが、この3枚組は安価(1500円+送料350円で購入)だったので平気◎



アンシーン・テラー激シブ!
 





MASADA 『LIVE AT TONIC 2001』

ジョン・ゾーンの“クレズマー+オーネット”的ユニット、マサダ。本作はJ・ゾーンのお膝下であるトニックでのライブ。ユニオンで未開封が安価だったので購入したのだが、今更ながらめっちゃめちゃ良くて再びマサダのマイブーム到来。このTzadikからはマサダのライブ盤が確か7タイトル出ており、そこそこ持ってたつもりが2枚しか持ってなかったので、去年のうちに全て揃えた。初期の演奏には満足いかないものもあるが、2000年以降の円熟した演奏はどれも最高。中でも本作が一番好き(特にDISC-2)。

 





BROTZMANN/AALTONEN/KOWALD/VESALA 『HOT LOTTA』

暴力的なブロウで“サックスのヘラクレス”の異名を取るドイツのサックス奏者、ペーター・ブレッツマン(ts,as)。同じくドイツ前衛の重鎮ベーシスト、ペーター・コヴァルト。2人は1973年にフィンランドに招聘され、フィンランドからはユハニ・アールトネン(ts,fl)とエドワード・ヴェサラ(ds)の2人が手合わせ。ここでもブレッツマンの凄まじい咆哮は相変わらずであり、フィンランド勢の2人も全開で挑んで健闘している。買ったあとで気付いたのだが、2018年にボーナス5曲追加収録の再発盤が出ていたという…(泣)


恐らくこれがボーナス音源↓

本編以上にカッコイイではないかっ!
 


【11月】


AX GENRICH 『Axymoron』

グルグルのギタリストで有名なアックス・ゲンリッヒのヒストリー的コンピ盤。1972~2003年までの音源を収録。正直に言うとジャケ買い。ゲンリッヒさんがストラトのネック・ジョイントのネジを外しているところ。私も同じことをしょっちゅうしているので…


ケース裏ではさらにピックガードも外してるね↓

 





ザ・ファーム 『ライヴ・イン・オハイオ1986』

10月発売。ポール・ロジャースとジミー・ペイジが組んで話題になったものの評価はイマイチだったザ・ファーム。当時の私(中3)はまだツェッペリンもフリーもバッド・カンパニーも知らなかったお子で、先入観なく聴けたので気に入っていたバンドだ。本作は1986年5月、バンド解散前のツアーからのライブ音源。この“Alive The Live”というシリーズ、権利問題はクリアーしてるのかも知れないが正直ブート。音質も決して良くはない。けど大好きなバンドだし、特にトニー・フランクリンのフレットレスが聴けるのが有り難い。

 


【12月】


スティーヴ・グロスマン 『サム・シェイプス・トゥ・カム』

8月発売の再発盤。秋にテナーのマウスピースを買ったので練習のモチベーション向上のため色々とテナーのCDを聴き、ダニー・マッキャスリンとスティーヴ・グロスマンにはまった。グロスマンといってもハードバップに成り下がった時期のものは対象外だ。ストーン・アライアンスを結構買ったのだが、テナーは吹きまくってて最高だけど、曲がラテンっぽいので少々苦手(基本的に暑い国の音楽が苦手な私)。本作は1973年録音のグロスマンのファースト・ソロ。メンバーはストーン・アライアンスの3人にヤン・ハマー(el-p,moog synth)を加えた形。ラテン色が少ない分、初期ウェザー・リポートの様なプログレ色があり一番気に入った。

 





中島みゆき 『「夜会」VOL.20 リトル・トーキョー」』(Blu-ray)

12月発売。夜会のDVDはずっと買い続けてるが、2004年発売の「24時着 0時発」からは買っても封すら開けていない有様。というのも夜会はストーリーが難解で楽曲も殆どが書き下ろしなので、見るのに集中力を要するため気軽に見られなくて。けど今回のは知ってる既存の曲もあり通常のコンサート感覚でも見られるので、珍しく開封して見た。中島さん本人が歌っていない曲も多いけど、キャストには渡辺真知子さんも出演しており見どころは多い。



 





JOHN SURMAN 『FLASHPOINT:NDR JAZZ WORKSHOP - APRIL 1969』(CD+DVD)

これは凄すぎ!全員めっちゃ上手いし、その面子も凄い!ジョン・サーマン(ss,bs)を筆頭にマイク・オズボーン(as)、アラン・スキッドモア(ts、fl)、ロニー・スコット(ts)、ケニー・ホイーラー(tp,fh)ほか、トロンボーン2人、ピアノ、ベース、ドラムスのテンテット編成。当時の俊英が集結。ブリティッシュ・ジャズを牽引したサーマンらの貴重な記録だ。映像とCDは同じ音源。



 





DAVE HOLLAND,ZAKIR HUSSAIN,CHRIS POTTER 『Good Hope』

10月発売。デイヴ・ホランド(b)、ザキール・フセイン(tabla)、クリス・ポッター(ts,ss)のトリオ。メロディー楽器はサックスのみだが、タブラがとてもメロディアスで、もちろんベースもメロディーの取れる楽器なので三者のバランスが良く、まさに三位一体となった演奏。ネットでも概ね高評価だが、私は少し前に買ったクリス・ポッター・アンダーグラウンド 『フォロー・ザ・レッド・ライン』(2007)の方がロックっぽくて好みだ。


折角なのでライブ映像を↓

 





GLOOM 『濁流玉砕雑核音91』

大阪のクラスト/ノイズ・コア・パンクの伝説的バンドGLOOMの、結成して3回目のライブとなる1991年4月29日、難波ベアーズでのライブ音源。ディスクユニオンのパンクCD廃盤セールでちょっとプレミア価格だったけど購入。ディスオーダー、カオスUKを凌ぐほどの激烈ノイズ・コアだ。



 





ジョン・ロード 『ジェミニ組曲』

12月発売。日本初CD化。1971年リリースの初ソロ作。去年最後の1枚にしようと年末に買ったのだが、そのあと大晦日にディスクユニオンのタイムセールで買い物してしまったのでそうならず。パープルの『ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ』(1969)同様、オーケストラとロック・バンドとの共演。バンド・メンバーがロードの意図を理解してなさそうな演奏だが、この時代のブリティッシュ・ロックは私にとっては和みの音だ。






字数ギリギリなので、以上です。
まー。



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