みなさま
ごまー
ごまー
今年初のブログ更新です。
恒例の去年買ったCDで紹介しそびれたものを思い付くままに紹介します。
困ったことに私は今の音楽を殆んど聴かないので、昨年に発売されたものはあまりありません。
新譜には一応「●月発売」とか表記しておきますので…
では、テキトーに飛ばしてご覧ください。
【1月】 ←これは買った月です。 気にしないで下さい。
犬神サアカス團 『玉椿姫』
去年の初CDはコレ。2014年12月リリース。「犬神サアカス團」に改名後のアルバムは揃えるつもりだが、まだ1枚目の『恐山』(2012)しか買ってなかった。ミニ・アルバム『不確定性原理の悪夢』(2013)を飛ばして本作を購入。『恐山』以上に気に入った。見世物小屋のジンタ&口上で始まる、まさに「田園に死す」的世界。横溢するアングラ臭は、これぞ犬神らしさだと言える。
ANTHONY BRAXTON・MARILYN CRISPELL 『DUETS・VANCOUVER,1989』
年初からアンソニー・ブラクストンを買いまくった。去年1年間で20枚以上買った。けど気に入ったのは2~3枚程度だった。本作は前衛ジャズの女流ピアニスト、マリリン・クリスペル(1947年フィラデルフィア生まれ)とのデュオ。硬質ながらもしなやかなピアノを聴かせる。ブラクストンはフルートとアルト、ソプラニーノを吹く。一応4曲収録だがチャプターがなく44分ずっと区切りが無いので聴くのがしんどい。4曲ともブラクストンの所謂コンポジション物。
『オーネット・コールマン・プライム・タイム 1988』
オーネット(as,tp,vln)に、ギター×2、ベース×2、ドラム×2という編成によるリズムとメロディーの洪水!これぞハーモロディック・ミュージック。おなじみ「ソングX」「ダンシング・イン・ユア・ヘッド」も収録。1988年6月5日「ジャズビューン・ベルリン'88」でのライブ。
JULIUS HEMPHILL & ABDUL WADUD 『LIVE IN NEW YORK』
シカゴ派のAACMに対してセントルイスで結成されたBAG(ブラック・アーティスト・グループ)の創設者の1人であり、ワールド・サクソフォン・カルテットの結成メンバーでもあるロフト・ジャズの旗手、ジュリアス・ヘンフィル(as,fl)。そしてヘンフィルのデビュー作以来、多くの彼のアルバムに参加しているアブドゥル・ワダッド(cello)。そんな盟友同士によるデュオ盤。1976年録音。この2人のデュオが聴きたかった私には好都合のアルバムだ。因みにヘンフィルもオーネットと同郷のテキサス州フォートワース生まれで、2人とも根底にはブルースがある(はず)。
Julius Hemphill & Abdul Wadud Live in New York - Echo 1 (Morning)
ガボール・ザボ 『ウインド,スカイ・アンド・ダイアモンズ』
インパルスって国内盤でも頻繁に再発されてるが、いつも同じようなタイトルばかり。1998年の初CD化以来、ずっと再発されず廃盤状態が続く本作。このサイケなジャケットが物凄く気になってたのに買わなかったことをずっと後悔していたが、ふと思い出してアマゾンを調べたら未開封が定価にて出品されていた。モッチロ~ン!喜んで購入。サンタナでおなじみ「ジプシー・クイーン」のオリジナルで知られるガボール・ザボ。ハンガリー人らしい哀愁の旋律を奏でる。1967年の本作は、コーラス・グループやシタールをフィーチャーして当時のヒット曲をサイケ&ソフトロック調にカヴァー。
Gabor Szabo & The California Dreamers - White Rabbit
【2月】
STEVE COLEMAN 『Invisible Paths: First Scattering』
2007年リリース。スティーヴ・コールマンやグレッグ・オズビー(所謂M-BASE派)は今まで聴いてこなかった。一昨年に小埜涼子『ウンディーネ』にはまり、彼女がフェイヴァリットに挙げるサックス奏者、スティーヴ・コールマンを聴きたくなった次第。TZADIKから無伴奏アルト・ソロが出ていたことを今更ながら知り喜んで購入。本作を聴くと、小埜さんが如何に影響を受けているかが分かる。私が沢山持っている無伴奏アルト・ソロのアルバムの中でも五指に入るお気に入りとなった。
Steve Coleman - Ascending Numeration : Reformed
コーマス 『ファースト・アタランス』
テイチクの“ブリティッシュ・プログレ・クラシックス”シリーズのオビが懐かしい。コーマスのファースト。1970年作品。分かり易く言えばアシッドフォークっぽい音。アコギにヴァイオリン、フルート、オーボエ等の弦楽器、木管楽器が絡むサウンド。タブラの入った曲もあり、少しサム・ゴパルっぽい部分もある。1曲目「ダイアナ」から何かに憑かれたようなヴォーカルがシャーマンを想起させる。2分過ぎ辺りからの男女ヴォーカルによるメロディーはJAシーザーみたいだ。
01. Comus - Diana
THE ALLMAN BROTHERS BAND 『5 CLASSIC ALBUMS』(5CD)
ブルーズロックは好きだが専らブリティッシュで、アメリカンは苦手でサザンロックも殆んど聴かない。けどオールマンのファーストはまだジャムバンド色が希薄でブルースらしいブルーズロックが聴ける。前から買うつもりだったので、この5枚組で入手。グレッグのソロ『レイド・バック』も入っているが、まだ聴いてない。5月に死んだけど、まだ聴いてない。そろそろ聴いてみよう。そうしよう。(←興味なさそう)
IMPELLITTERI 『VENOM』
去年一番よく聴いたCD!何度聴いても飽きない。2015年リリースの今のところ最新作。輸入盤には2曲ボートラ収録で国内盤より曲数が多くて安い。国内盤大好きの私はずっと悩み続け、結局輸入盤にてやっと購入。言われているほどこの人はネオクラシカルではないが、紛れもない様式美メタルだ。正統派のメタルらしいメタルが聴ける。曲やリフがパクりだとか何かと叩かれてる人ではあるが、まだまだ才能は枯渇していないと思う。インギーと違いクリスはまだまだイケる!
kyoちゃんの演奏でお楽しみください↓
IMPELLITTERI / Empire Of Lies
ケバくならず普通の女の子なところがとてもよいです◎
【3月】
BORBETOMAGUS & VOICE CRACK 『Concerto for Cracked Everyday-Electronics and Chamber Orchestra』
久々にノイズを購入。NY地下シーンの重鎮、2サックス+ギターのノイズ・ユニット“ボルビトマグース”。そしてスイスのエレクトロニクス即興ユニット“ヴォイス・クラック”。この過激な両者による1994年録音のコラボ作。
01_Untitled BORBETOMAGUS and VOICE CRACK (1997 aud)
ミダス 『II』
関西プログレの重鎮、ミダスの1996年のセカンド。昔の職場(CD店)の先輩が本作時のドラマー。義理でそのうち買おうと思いつつも好みの音ではないので先延ばしにしてたら、いつしか廃盤状態に。まぁそのうち中古で見たら買おうと思い、やっと購入。しかし私、とっくに会社を辞めてるのでもう義理も何もないけど。先輩とは15年ほど前、約半年の短期間ながら同じ店で勤務した。今も会社にいてはるのだろうか。とてもバンドやってる(やってた)ようには見えない、地味で大人しい人だった。カッコ付けてるミュージシャンが如何にカッコ悪いか、先輩のことを思い出すたびに思う。(以上、ドーデモイイ話ですみません。)
【4月】
WHAM! 『THE FINAL』(CD+DVD)
ワム!のアルバムは全て持っているが、この輸入盤はクリップ集のDVD付きなので購入。DVD『ザ・ベスト・オブ・ワム!』に未収録の「ヤング・ガンズ」「バッド・ボーイズ」が収録されてるのでモッチロ~ン!喜んで購入。
Wham! - Bad Boys (Official Video)
ボブ・ウィルバー~ケニー・ダヴァーン 『ソプラノ・サミット』
2月発売のストーリーヴィル廉価盤。私にとってのソプラノサックス愛聴盤が無いので、常に色々と探している。正直ジャケ買いした。2人のソプラノ奏者(但し2人ともクラリネットとの持ち替えをしている)によるユニットの1976年作品。しかしモダンジャズ以前のスイングジャズのスタイルなので、私にはイマイチだった。
【5月】
アーサー・ブライス 『レトロフレクション』
2017年3月27日にアーサー・ブライスが76歳で亡くなった。パーキンソン病だったそうだ。知らなかった。CBS盤『イリュージョン』(1981)で初めて彼を聴いた時はブッ魂消た。通常のジャズにはないチェロやチューバが入った編成で、実に刺激的なサウンドだった。彼はジャック・ディジョネットのスペシャル・エディションやワールド・サクソフォン・カルテットなどへの参加で、ロフト・ジャズの俊英というイメージが強い。ザ・リーダーズではレスター・ボウイ、チコ・フリーマンらの、まさにロフト・シーンのリーダー達が集まったグループだった。実は彼の所謂フツーのジャズを聴いたことがなかったので、本作を購入。1996年のヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ。CBS時代に変則的な編成で録音された「レノックス・アヴェニュー・ブレイクダウン」「フェイスレス・ウーマン」といった曲が、ここで通常のカルテットで再演されているのが興味深い。
高柳昌行 『The complete works of JOJO : action direct1』(DVD)
だいぶ前にブログで取り上げた、高柳のアクション・ダイレクトの貴重な映像。YouTubeでも見られるが、やはりDVDで持っておきたくて購入。
【過去記事】
改造ギター,プリペアド・ギター,テーブルトップ・ギター 2011-08-30
http://ameblo.jp/avant-sax/entry-11001244293.html
ANTHONY BRAXTON 『TRIO AND DUET』
SACKVILLE盤の本タイトルが、いつの間にかジャケ変更して曲数が増えている。モッチロ~ン!喜んで購入。1974年録音。2つのセッションから成り、前半はレオ・スミス(tp)、リチャード・タイテルバウム(moog)とのトリオ、後半はデイヴ・ホランド(b)とのデュオ。デュオではスタンダードを取り上げており、ブラクストンのスタンダード演奏を聴きたい私は大変気に入った。
【6月】
PAT METHENY 『NEW YORK 1979』
1月発売。メセニー・グループの1979年11月、NYでのライブのブート。2枚組。『アメリカン・ガレージ』リリース直後のライブ。予想に反して音質が良くて感激。マーク・イーガンのフレットレス・ベースの音もばっちり聴ける。
ブックレットにはマーク・イーガンの写真は無かった。改造プレベの写真が見たかったのだが…
B.B.キング 『テイク・イット・ホーム』
クルセイダーズの面々が参加した1979年作品。ジャケが良い。ショーウィンドウのギターを食い入るように見つめる少年。その背後にはBBの影が。この結末は裏ジャケの通りだ。気になる方は是非CDを買って確かめて頂きたい。フュージョン寄りの演奏にファンキーなホーンセクション。どブルースを期待すると肩透かしを食らうが、それでもBB節は全開だ!
【7月】
Daniel Zamir 『REDEMPTION SONGS』
1982年イスラエル生まれのソプラノ/アルト奏者、ダニエル・ザミール。久々にTZADIKに復帰しての2015年作品。ジューイッシュっぽいメロディーが聴けるが、クレズマーではない。イスラエル・ジャズと言うしかないか。TZADIKからの1枚目『Children of Israel』も買ったが、そちらも良かった。彼はやたらと歌ってるアルバムもあるそうなので要注意だ。
プリズム 『ライヴ・アライヴ(アブソリュートリー)-エクスパンデッド・ヴァージョン』
6月発売。今まで何故ずっとお蔵入りだったの?ちゃんとあるではないか!発掘音源のDISC.2を加えて再登場。1981年、青山純(ds)、中村哲(key,sax)在籍時のライブ。そのDISC.2のラストに収録の「UNFORGETTABLE」のフレットレスに涙。やはりプリズムのベースは渡辺建でないと…
スレイド 『オールド・ニュー・バロウド&ブルー』
オビ付きをブックオフで奇跡的に入手。1992年4月にスレイドの諸作が一斉に国内CD化された。しかしその後、インディーズから紙ジャケでの国内盤再発はあったが、ポリドール(現ユニバーサルミュージック)は一度も再発せず廃盤のままだ。スレイド大好きなのに…当時全アルバムを買わなかったことを激しく悔やむ。
Slade - My Friend Stan (1973)
デヴィッド・ボウイ 『クラックド・アクター~ライヴ・ロサンゼルス'74』
発売日に購入。どうってことはない、昔からブートで出回っている74年9月5日LAでのフィリードッグス・ツアーのライブ盤。デヴィッド・サンボーン参加。ファンクに生まれ変わった名曲「ジョン、アイム・オンリー・ダンシング(アゲイン)」でのサンボーンのアルトは聴きもの。
David Bowie - John, I'm Only Dancing (Again) LIVE @ Universal Amphitheatre, LA (1974)
【8月】
ディオニソス 『アニマ・ムンディ』
去年の初夏頃からネオクラシカル・メタルのマイブームが再来。メタルを聴かなかった90年代半ば~2000年代辺りのネオクラ・タイプのメタルを、空白を埋めるかの如く聴き漁った。本作はスウェーデンのメロディック・パワー・メタル・バンドの2004年セカンド。“キーパーメタル”なる言葉も初めて知った。所謂ハロウィン『守護神伝』のようなサウンド/バンドを指す。そんなキーパーサウンドをベースにネオクラ要素も加味したクサメタル。最高◎ しかし、この手の音楽は大好きなのだが、すぐ飽きる。
Dionysus - Anima Mundi
ANTHONY BRAXTON 『20 STANDARDS (QUARTET) 2003』(4CD)
去年はブラクストンのスタンダード演奏を聴きたくて色々買い漁った。Leo Recordsの4枚組は3セット出ており、3つとも購入。ピアノの代わりにギターを加えたカルテット。殆んどの曲が15~20分と長尺で、ブラクストン目当ての私は他メンバーのソロも長いため聴くのがしんどくなる。他メンバーの演奏は極めて普通で面白みがない。ブラクストンも結構普通だが、逆にそこが良かった。4枚組はしんどくて実は殆んど聴いてない。
PRISM『Selebrate』
デビュー40周年セルフカヴァー・ベスト盤。つまらなかった。やはりプリズムのベースは渡辺建でないと…
【9月】
TOTAL CHAOS 『THE EARLY YEARS 89-93』
ハードコアパンクのCD買うのは10数年ぶりかも。米国のバンドは基本的に聴かないが、このトータル・カオスの初期は英国80'sハードコア的ポリティカルな音で激シブ!しかしエピタフに移籍した90年代半ば頃から、流行りに迎合したメロコア寄りの音に成り下がってしまった。
ウィルバート・ロングマイアー 『サニー・サイド・アップ』
ボブ・ジェームスの「ウィ・アー・オール・アローン」を聴きたくなり『ヘッズ』を買ったら、その音世界にはまってしまった。タッパン・ジー・レーベルは音だけでなく、ジャケットアートも特徴的だ。2015年に廉価盤再発されたタッパン・ジー諸作の中から、とりあえずサンボーン参加という観点でチョイスして一通り買ってみた。そんな中で特に気に入った1枚が本作。ロングマイヤーというギタリストは、恥ずかしながら初めて知った。サンボーンのソロは1曲のみだが他の曲も良く、アルバム1枚を通して楽しめた。
Wilbert Longmire - Black is The Color HQ
【10月】
デュラン・デュラン 『リオ デラックス・エディション』
アマゾンでプレミア価格で出品されてたので慌ててディスクピアで購入。この当時のデュラン・デュランは私にとってエヴァーグリーン。1982年のセカンド『リオ』の別ヴァージョンがふんだんに収録された2枚組。この5人の時のデュラン・デュランの音源なら、どんなものでも聴きたい!
Duran Duran - My Own Way (Official Music Video)
ORNETTE COLEMAN 『ORNETTE AT 12 / CRISIS』(2CD+DVD)
9月発売。今まで一度もCD化されてなかったインパルス期の2作品が2in1で初CD化!こんなに嬉しいことはない。なのに在庫してる店は殆んど無い。T(ツタヤではない)のオンラインで店舗在庫検索しても殆んどの店が在庫なし(近畿圏の店は全滅)。オーネットは死んでも不遇のままである。
【11月】
チャラン・ポ・ランタン 『ミラージュ・コラージュ』(CD+DVD)
発売日に購入。前々作『借りもの協奏』がカヴァー・アルバム、前作『トリトメナシ』は他アーティストとのコラボを集めたアルバムと、どちらも企画盤だったとはいえ、これまでのチャランポらしさが失われており正直駄作だった(個人的見解です)。もう何も期待せずにこの新譜を購入。今回は企画盤ではないのに…もうダメだな、チャランポ。東欧ジプシー/クレズマー色が後退し、何曲かはチャランポらしさが感じられるもののアルバムを聴き終えたあとの感触は普通のJポップみたいになってしまった。カンカンバルカンを極力目立たせないアレンジが一番の原因。カンカン・メンバーのアドリブ・ソロが殆んど無いのだ!『猫の手拝借』がそのアドリブの聴けるほぼ唯一の曲だが、もやの掛かったような音処理で楽器の音量は極限まで下げられ遠くの方で微かに鳴ってるだけ。小春さん、とうとうエイベックスの圧力に屈したか?
チャラン・ポ・ランタン / 猫の手拝借
アルハンブラ 『A FAR CRY TO YOU ~明日への約束~』
ガルネリウス、アーク・ストームのキーボード奏者、YUHKIのバンド“アルハンブラ”。この新録ファーストを皮切りに廃盤サードも含め全てを揃えた。去年一番はまったバンド。改めて詳しく記事にしたい。
ALHAMBRA - A Far Cry To You Official Trailer
ストラタ・インスティテュート=スティーヴ・コールマン/グレッグ・オズビー 『サイファー・シンタックス』
スティーヴ・コールマンとグレッグ・オズビーの双頭アルバム。1988年録音。ギターにロスト・トライブのデヴィッド・ギルモアが参加。他はベース、ドラムス×2という編成。これぞM-BASEという感じの変拍子でメカニカルなサウンドが聴ける。去年買ったジャズ(フュージョンも含む)で1番良かった。
中島みゆき 『相聞』
発売日前日の販売開始日に購入。中島さんを熱心に聴かなくなって久しい。今回も惰性で購入。各ディーラーでオリ特が異なり、最も良さげなギターピックの新星堂で予約購入した。正直、このジャケの柄のポスターやクリアーファイルなんて貰ったところで、使えない。魔除けにはなりそうだが…
グリフォン 『鷲頭、獅子胴の怪獣』
これまた懐かしいオビ。前掲のスレイド同様1992年の春にCD化された国内盤。92年の春といえば、私がCD店に入社(当初はアルバイト)した頃で、当時の商品ということで思い入れが強い。←ドーデモイイことすみません。古楽とロックを融合したグリフォンの1973年のファースト。最高傑作であるサード『女王失格』(1974)ほどプログレ色はまだ無くほぼ古楽なのだが、やっぱり良い。
LIVE: Gryphon Reunion! London 2009: Juniper Suite
再結成していたとは驚きだ!
【12月】
アンソニー・ブラクストン・カルテット 『イン・ザ・トラディション Vol.2』
テテ・モントリュー(p)、ニールス・ペデルセン(b)、アルバート・ヒース(ds)、そしてデクスター・ゴードンのはずが病欠。代わりに呼ばれたのが何故かアンソニー・ブラクストン。リハの時間がないため、選ばれた曲はスタンダードナンバーばかり。ブラクストンは吹きまくりで絶好調。ただ、アルトのみでいいのにコントラバスクラも使用。コントラバスクラの「ドナ・リー」なんてブゴブゴいうてて何吹いてるかよう分からん。けどアルトは最高!
永川敏郎's ジェラルド 『天使が舞い降りた夜』
12月に発売されたキングレコード“ネクサス・ロック・レジェンド・アーカイヴ・コレクション”シリーズ第二弾の1枚。1994年作品。最も崇拝する日本人フレットレス・ベース奏者、永井敏己が参加している2枚、ジェラルド『アイロニー・オブ・フェイト』(1991)と本作を購入。『アイロニー~』では永井さんはあまり目立っていない(それでも所々で彼だと分かる音色に思わずニンマリ)が、本作はフレットレス好きなら必聴!前作以上にインスト・パートが強調され、それに伴い永井さんのベースも弾きまくり。1曲目「イントゥ・ザ・ダーク」からブランドXばりのハイテンションだ!
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【BEEAST】プログレの館(永川館長) 第8魅惑会:永井敏己
マーク・アイシャム 『カスタリア』
1988年発売。ミック・カーン(b)、デヴィッド・トーン(g)、テリー・ボジオ(ds)他が参加。ミック・カーン目当てで買ったのだが、1曲しか参加してなかった。
カーク・ウェイラム 『セリーナ』
30年近くも昔、深夜テレビで見たボブ・ジェームスのライブ映像がずっと気になってた。テナーがカーク・ウェイラム、ギターがディーン・ブラウンでバラード曲だった。そのベーシストの演奏が凄く良く、けど誰だったか名前を憶えてなかくて…ナチュラル塗装のジャズベでクールなスラップ・プレイがカッコ良かった。そのベーシストの名前を知りたい!映像もまた見てみたい!ということでYouTubeを探したら、簡単に見つかった。恐ろしいほど便利な世の中になったものだ。
Bob James - Seryna
ドン・パターソンという人。誰?リチャード・パターソンならサンボーンとも共演してて知ってるけど。
そして運良くディスクユニオンでこの曲収録アルバムをゲット。しかしベースはドン・パターソンではなく、ボブ・ジェームスお抱えのゲイリー・キング(私あまり好きでない)だったという…
マーティ・フリードマン 『トゥルー・オブセッションズ』
1996年のソロ4作目。ベースがトニー・フランクリンなので買ったが、全然目立ってなくてハズレ。曲も快活でキャッチーなのが多く、特に歌入り曲はどれも好みではない。けどインスト曲の中に前2作のようなニューエイジ作品があり、それらは最高で泣けてくる!
Marty Friedman - True Obsessions - Glowing Path HQ
ブルヘリア 『ラサ・オディアーダ』
ディスクユニオンで見かけてずっと気になってたCD。オビには「謎のメキシカン覆面暗黒集団ブルへリア…」とある。しかしどうってことはない、正体はフィア・ファクトリー、ナパーム・デス、フェイス・ノー・モアのメンバーによるバンド。本作は1995年のセカンド。因みにファーストは生首死体ジャケ。ヴォーカルはデス声だが、グラインド・コアやブラック・メタルのようなブラストビートではなく音はさほど過激でもない。リンキン・パークやスリップノットみたいな聴き易さがある。けどカッコいい。
エスター・フィリップス 『恋は異なもの』
1975年の彼女のヒット作。サンボーン参加なので購入。ランディ&マイケル・ブレッカー、ウィル・リーらも参加。ギター及びプロデュースはジョー・ベック。タイトル曲でサンボーンのソロ有り。ダイナ・ワシントンで有名なこのスタンダードをディスコ・アレンジでアゲアゲのダンサー・チューンに。因みにリード・ギターがジョー・ベック、リズム・ギターはスティーヴ・カーンだ。
Esther Phillips - What A Difference A Day Makes
以上です。
最後までお読み頂いた方、有難うございました&お疲れ様でした。
まー。
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