ポーランドの“黒衣の天使”ことエヴァ・デマルチク | 愛しのジャンポール

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友だちはスズメとカエルさんだけ


元BASSIST、現在ALTO SAX吹いてます♪

ヘンな音楽とかフツーの音楽とか、楽器、サクラ大戦、スズメ、カエルさんとか… 
ドーデモイイ日記ですがよろしくよろよろですのだ (・o・)

 
1月15日(日)くもり



みなさま
コンバンまークマ



今頃言うのもナンですがっ、みなさまは今年の抱負はもう立てられたでしょうかっ?
僕はまだですっガーン

去年の抱負すら覚えてませんからっ。
確か立てたはずなんですけどねぇ…


どう思いますか?





そうそう、夜中に前を通ったんですが…

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うりものが出しっぱなしです。

どう思いますか?


誰か悪い人に持って行かれるのはここのジジイ殿の勝手ですがっ、商品はもっと大切に扱うべきですっ!
盗られていいような物を売ってるというのですかっ!! ゆるしませんぷうき (・o・)

100えんぐらいで売るのだったらゆるす。

ところでコレって“ロデオボーイⅡ”ではあ~りませんかっ?!
って、知ってるふりして実は横んとこに書いてあるのでさっき調べてみたっ。


“ロデオボーイⅡ”ってこんなん↓



必要以上に楽しそうにしてますが、これはかなり場所を取りますね。
ぶら下がり健康器みたいに洗濯物は干せないので買っても邪魔なだけっぽいです。

どう思いますか?






昨日、中古CD屋でずっと欲しかった廃盤を見つけましてん。
しかもオビ付きっ!

モッチロ~ン!

喜んで購入ガーン


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CDEWA DEMARCZYK “Live”


CD屋に勤めてた頃、いつでも買えるわと思ってたらいつの間にか在庫が無くなり廃盤になってしまいました。

そうです…
ある時に買わな
無くなってから欲しくなっても遅いのです。



CD屋に勤めてた頃はワールド・ミュージックも担当してたのに、全然ワールド・ミュージックの記事を書いてません。
だから今から書きますね。



ポーランドの国民的女性歌手、エヴァ・デマルチクの本邦デビュー盤として92年に発売されたCDです。
1979年ワルシャワのユダヤ劇場でのコンサートのライブ録音で、当時レコードは2枚組でのリリースでした。

黒づくめの衣装から“黒衣の天使”と呼ばれています。

ワルシャワ、ウッチに続くポーランド第三の都市クラクフの1941年生まれ。
元々歌手を志していた訳ではなく、ピアノ、建築、医学など、色んな分野に興味を示しつつも演劇大学に入学。

演劇大学在学中の1961年から学生キャバレーで歌い始め評判が広まり、62年「羊窟座」でデビュー。

因みにキャバレーというのは日本のそれとは違い、ポーランドでは市民的芸術の場という意味です。
そして「羊窟座」は当時クラクフで最も有名な文学キャバレーで、体制に批判的な市民の溜まり場だったそうです。



YouTubeを探せばエヴァ・デマルチクの動画って結構ありますね。
いつも貼ってばかりですみませんが、貼らせて頂きますね↓



「Tomaszów(トマシュフ)」



どうです、この凛とした佇まい。
両腕は下ろし直立不動で一点を見つめただ歌うことだけに集中する姿は、如何に詩を大切にしているかの表われです。



「Grande Valse Brillante(華麗なる大円舞曲)」



先ほどの「トマシュフ」とこの「華麗なる大円舞曲」の原作者はユリアン・トゥヴィム(1894-1953)という人。
ウッチ生まれのユダヤ系詩人で、第一次・第二次大戦の戦間期のポーランド最大の詩人の一人だそうです。

他にポーランドの詩人では、マリア・パヴリコフスカ=ヤスノジェフスカ、クシシュトフ・カミル・バチンスキ、
他国ではロシアのマンデリシュターム、ツヴェターエヴァ、ドイツのゲーテ、オーストリアのトラークル、
そしてキューバのギリェンなど、国を問わずエヴァは「本物の詩」だけを厳選してレパートリーにしています。


「Nähe des Geliebten(愛する人のそばに)」



原詩はゲーテ。 ドイツ語で歌われています。
このCDではポーランド語の他にドイツ語、ロシア語、フランス語、スペイン語の5ヵ国語の歌が収められています。



「Cyganka(ジプシー女)」



ジプシー音楽好きの僕はこのような曲調はたまらないものがあります。
このヴァイオリンとか泣けてきます。



「Rebeka(レベッカ)」



この曲が特に好きです。





エヴァは本ライブ盤の他に、あと2枚の計3作品しかアルバムを出していません。
しかもレパートリーも大半が重複しており、長年の間その歌に磨きをかけてきたことが分かります。
そしてバンドの編成も長年変えることなく同じままだそうです。

当時旧体制のポーランドではレコードを出すこと自体が大胆な自己主張で簡単ではなかったのかも知れませんが、
実にストイックに一曲一曲を長年かけて徹底的に歌い込み、如何に作品を大切にしているのかが窺い知れます。



本CDが本邦デビュー盤として発売されたのが20年前。
以降エヴァの作品が国内盤で出ることはなく、本CDも今や廃盤。
このまま多くに知られることなく埋もれてしまうのは実に勿体なく残念で仕方ありません。

キムタクあたりの有名タレントが嘘でもいいから「エヴァ・デマルチク最高!」とか言って、
リスペクトしてくれないだろうか…
 いや、してくれるはずがない。(反語)


まー。







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