◆ 大きな出来事Part１⑥同じような病気の人と知り合いになりたかった。
告知をしたことで治らなくなる人もいるので
告知をしない先生でした。
私は知ってしまったので、質問したことには全て事実を話してくれました。
ごはんが食べられないと言えば
「好きなものを食え。お菓子でもいい。栄養なんか考えんでええ」
掃除が出来ないと話せば
「ホコリで死なん。せんでええ」
もしも妊娠したら 抗がん剤や放射線の影響があるのか
医師として、一個人としてどう考えているかを話してくれました。
お願いされたことが一つだけありました。
「他の患者さんとあんまり話さないでほしい。 本当の病気を知らせてない人が悪い方へ考えてしまうけえ。」 と。
告知をして治らなくなる人もいると経験上わかっている先生です。
治療は肉体だけど、本人の心が前向きじゃないと
快方に向かわないんですよね。
今、先生の考えがどうなのかはわかりません。
風邪引いたとかと訳が違うのでね。
日赤の血液内科は毎日朝から15時くらいまで患者さんで満杯。
みんな本当に自分はこの病気なのか
助かるのか
他の人はどんな風に体調が崩れていったのか
知りたいんです
話したいんです
苦しい治療を受けている仲間がほしいんです
現実はしんどくて会話をする元気はないですけどね。
先生に会うので必死
治療に耐えることで精いっぱい
結局一人も患者さんと知り合いにはなりませんでした。
唯一、お母さまの付き添いでいらっしゃってた女性と会話をするようになりました。
たまに診察日に会うとホッとしてました。
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アロマテラピーサロン薫る人
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つくば市二の宮３丁目
井手ひろみ
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