珍しくアマゾンから新刊本を購入しました(中古本がまだ出ていないので)
昨日、届いて手に取ったら、外出するつもりが読みたくてそのまま部屋に戻って読み始めて、止まらなくなって。。。
内容が面白いのもあるのですが、文章が上手で理路整然と書かれているため、
留まることなくスムーズに読み進むことができるので、すごく頭の良い人なのだなぁ~と思いながら、楽しく一気に読み終えてしまいました。
一気に読んでしまうのって、時間をかけて一生懸命思い出を書いた人には申し訳ないような気もしますが、それだけ文章が見事なのでしょう
普通の人には経験できないプリンセスならではのエリザベス女王とのお茶とか、エピソードそのものも興味深くて、そして、あっ終わってしまった。
ゆっくり思い出すと、なんと言っても
ニコル先生に頼まれた展覧会のエピソードは、驚きとともにそれをやってのけた凄さに感心して、日本の誇りと思いました。
もちろん博士論文が最大の誇りですけど。
そうそう、金堂壁画の模写を発見した時も、読んでる私もドキドキしてました。
また手作りの食事で、読みながらヨダレだったのが、マシュルームとプチトマトのサラダうどん。作って食べてみたくなりました。
項目ごとの四文字熟語も的を射て面白い。
所々に入っている挿絵は彬子さまご自身が描いたのでしょうか? そんな気が。。。
本の中の挿絵
大学の食堂でのハイテーブルの様子も今までは想像でしたが…
映像が目に浮かんでくるようでした。
マートンカレッジではないですが、オックスフォードの学生寮に2回宿泊してるので、ハイテーブルをいろいろ想像していました。
クライストチャーチ に宿泊した時↓
ケブルカレッジ に宿泊した時↓
読みながら興味を持って期待したのは博士論文の内容で、もう少しそれが知りたかったかな。。。
比較にもならないのですが
英語で卒論を書いた時のことも含め、大昔のことを思い出してしまいました。
まだ民間の留学機関が無い時代で1年間の留学は許してもらえなくて、
夏休みの2か月の米国短期留学で親を説得するのにやっともらった条件が
大学3年までに(卒論と教育実習以外の)単位を終えたら行かせてあげるとの約束。
それで、3年生までにほぼすべての単位を取得して
4年生の初夏に教育実習をして、その直後に米国に飛び立つことに。
当時、浜松町で出国手続きをして兄が羽田まで見送ってくれました。
(言えなかったけど、なんでこんなのに申し込んだんだろうと不安で後悔してました)
日米協会の交換留学制度の中で、米国の支援財団から提供される宿泊ホテルは超一流クラス。今でこそ当たり前のシェラトンなどに…
1ヶ月の大学での生活と残り1ヵ月のアメリカ横断旅行。その中で10日間の民間家庭でのホームステイ。
すべてが、当時の日本人にとって夢のような世界でした。
が、その余韻に浸る暇もなく
帰国してすぐに卒論に取り掛かり、死にそうな思いで英語で仕上げて提出した。
卒論の内容なんてもうはっきり覚えていないし(コピーを実家に残していたけど)、でも苦しんで英文タイプを打ち続けていた記憶はあります。
(そのおかげで、PCのキーボードをブラインドタッチで打って、注釈や引用文献を必ず載せる決まりは、ブログでネット上の写真を拝借する時にそのことを書き加えることを、卒論が教えてくれた)
そして、卒業式の礼装は房の付いた角帽にガウンでした。ただの黒色のガウン。