オックスフォード大学のクライストチャーチのグレート・ホール( Great Hall )で朝食をとるなんて信じられますか?
ハリーポッターのロケ地としてフアンなら必ず訪れたいと願う場所の1つです。
 
そしてこのグレート・ホールは、現在も学生たちの食堂として使われています。
はい、もちろんオックスフォードの学生ではありません。
でも学生たちに混ざって朝食を食べました。
 
 

                    食事前にホールの様子を撮影      

 

そしてお料理はもちろん
ビュフェ形式ですが 正式なイングリッシュ・ブレックファストです。
ビーンズ(煮豆)だけパスしましたが
 
 
初めからテーブルに用意されていたオレンジジュースは、生絞りでおいしい!
実は、クライストチャーチに宿泊したのです。
というと、もっと驚き。
 
オックスフォード大学の寮に泊まることが出来ると知り、
まさかと思いながらも、期待100%でこのカレッジに予約を取りました。
朝食付きなのでもしかして・・・・
 
本当でした。
宿泊の手続きを終えて、お部屋へ案内される途中の中庭で
18:00から evensong ( 夕べの祈り、聖歌隊が歌う)が教会であると説明を受け
更にその横の上部を指さし
「朝食はあちらのグレートホールで8:00~9:00です」と言われた時は
本当に? 現実に。
思わず「夢のよう」というと、係りのお兄さんがにっこり頷きました。
 
 
 
テーブルは3列あり、一番右側(写真手前)がビジター用で、
そのテーブルならどこでも好きな所に座って良いといわれました。
ということは、中央で食事をしているのは本物の学生ということになります。

私たちの向い側に英国人の3世代女系家族が席を取っていましたが、
そのうちの祖母が私の横に移ってきました。
ご挨拶すると、シーリング(天井)が観たいので、こちらの方がよく見えるから移動したそうです。
なるほど、と改めて天井を見上げえました。(最初の動画に天井が写っています)
お孫さんがオックスフォードの大学生ですかとたずねると、在校でも卒業でもなく観光とのことでした。
 
ホールの奥の一段高くなった場所にも食事がセッティングされていたので
学長とか、教授たちとか権威のある方たちの席でしょうか?
9時近くまで残っていたら確認できたのですが、
次の予定が入っていたので8時半頃に引き上げました。
 
 
 
下記写真の中央の絵はヘンリー8世。
その左となりは彼の次女のエリザベス1世。
この2人だけは、名前を確認する前にもうわかります。特徴があり過ぎ。
歴代のこのカレッジにかかわった人々の肖像画で壁は埋め尽くされています。
 
同じように(かどうかは不明ですが)ここで食事をとった人々は、
ヘンリー8世やエリザベス1世などのこの肖像画の人物はもちろん、
マーガレット・サッチャー、キャメロン現首相や
「不思議の国のアリス」を書いたルイス・キャロルなどなど数えきれません。
 
 
 
 
朝食前に、朝のお散歩を兼ねてオックスフォードを見学。
 
 
我々の泊まっているクライスト・チャーチに mist (霧)が迫ってきます。
この美しい光景を見た瞬間、ふと思考が止まり、何かの記憶を探り始めました。
 
3年前に、
ツアーでロンドンから日帰りオックスフォードを訪れた時のガイドの説明を思い出したのです。
その時は、英語でのツアーだったことと現実のmistが既に消えていたので
テムズ川から立ちのぼり、辺りがmistに覆われるといわれても、よく理解できないでいました。
が、ああ~ぁぁ~ これかぁ~と。 
 
朝の少し冷たい空気の中、小鳥のさえずりが聞こえ、
そして白い霧のラインは、その向うにあるテムズ川からどんどん我々の方へ迫ってきます。
 
一巡りして戻ってみると、テムズの朝霧はすでに目の前に達していました。
 
 
 
昨夕の教会での聖歌隊の歌声も聖堂内に響き渡って心に残るものでした。
この空気、漂う質感は、カレッジができた16世紀の時代ときっと変わっていない、と。

 
寮のお部屋はゆったりしています。
白い戸棚の左扉はクローゼットで、右扉には洗面台が隠されています。
これを見つけてくれたのは一緒に旅をしてる別室の友人で
それまでお水は洗面所まで汲みにいくのかと思って、面倒だなぁなんて考えていました。
だって、英国の普通のホテルのように紅茶が飲み放題にセットされてるから。
 
 
 
 
 
 
 
お部屋はクライスト・チャーチ内のPeckwater Quad という名の建物です。
窓からの眺めは
 

 
 
テレビがないので、勉強するしかなさそうです。
難点はトイレやシャワーが共有なので、朝は大変でした。
また夕方バスタブを見つけて喜んで入浴しましたが
シャワーがついていないので・・・喜んだ分、苦労しました。 
2個ある離れた蛇口からはそれぞれ熱湯と水がでるので、手ですくうこともできません。
日本的な桶でもあれば・・・。
シャワーのないバスタブって、何に使うんでしょう。浸かるだけ?
 
 

上の写真は、教会での聖歌隊の evensong を聞いた後の中庭です。
正装の人々が集まっていました。 その時はパーティでもあるのかしらと思いましたが
後になると、グレート・ホールでのディナーだったのかな、って。 毎晩正装も大変そう。



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そして、今日、なぜゆっくりブログが書けるかというと
それは
今朝、友人たちをヒースロー空港までお見送りしてきたからです。
ハードな旅、でも一緒に味わえて幸せでした。
感動と涙とそして感動と、旅程をたてた自分にperfectだったと自画自賛し
それをsuper-perfetにまで実現させた3人の奇跡のような強運を賛美し
こんなハードな旅程をへこたれずに黙って任せてくれた仲間に感謝です。
 
疲労を忘れて、久しぶりに更新しました。
濃厚な旅はおってまた更新する予定ですが、私自身の帰国も近づいているので
表題通り書ける時だけ書くになりそうです。
 
          
 
興味のある方のために、オックスフォード大学の宿泊のURLを貼ります。
他にも多くのカレッジで宿泊できます。学生が帰省する春休み、夏休みがチャンス。
 
http://www.universityrooms.com/en/city/oxford/home  

クライストチャーチのみのURL
http://www.chch.ox.ac.uk/conferences/bed-and-breakfast