
昨日は、1年ぶりにキムタツ先生にお会いするために、TK勉強会に参加してきました。
2部構成になっていました。
第1部は新入試導入に伴う調査書の大幅な記入変更の可能性について、関西学院大学の山田さんに詳しく説明していただきました。
第2部は、キムタツ先生から、リスニング指導方法について、デモンストレーションを通してわかりやすく説明していただきました。
第1部のお話の中で非常に興味深かったのは、生徒自身がオンライン上で自分のポートフォリオを入力していく仕組みを構築中であるということでした。
JAPAN e-Portfolio
というものを活用することで、先生の調査書作りの負担を軽減できる可能性があるようです。
第2部のキムタツ先生のお話は、最初から最後まで笑いが絶えず、心がゆさぶられていました。
その中でも、特に記憶に焼きついたことをメモしておきます。
①Team Teaching (TT)について
私はこの4月から毎週5日間、ネイティブの先生とTTをしているのですが、正直、すべての授業をTTでするのは非常にもったいないなあと思っていたのです。
なぜなら、私が日本語で生徒たちの文法ワークを指導しているときは、ひどいときには1時間まるまるネイティブの先生は手持ち無沙汰状態なのです。
ネイティブ先生だからこそできる授業と、私だからこそできる授業に整理して、それぞれの役割を分担し、必要があるときにTTをすればいいと考えていました。
そして、このようなジレンマにおちておられる先生が他にもいらっしゃることを知り、来年度からのTTについて新たな提案をしようと決めました。
②リスニング指導のあり方について
冒頭に、4技能(Writing, Speaking, Reading, Listening)をバランスよくできるようになるのは無理だという言葉にハッとさせられました。
最近、英語での発信が大切だという流れになってきて、少しずつ授業中に英語を使う活動を取り入れている先生が増えつつありますが、その分、インプット量が減りつつあることがかなり気になっていました。
アウトプットを増やすには、インプットをさらに増やす必要があるのです。
そしてリスニングについては、聞き取れないものを何度聞いてもほとんどリスニング力を鍛えることができません。
大切なのは、初期段階では、読んで理解できたものを何度も聴くこと(多聴)です。
私は、現在、教科書の各レッスン終了後に、生徒たちにシャドーイングのテストを課しています。
これはこれで生徒たちが何度も英語を聴く動機付けになって、リスニング力を鍛えるのに効果的だと実感しています。
また、生徒たちの発音も日が経つにつれて、どんどんきれいになってきています。
年明けからは、教科書で読んだものをリスニング教材として積極的に活用して、その後、音読活動を深め、ライティング活動につなげていく仕組みを導入していこうと計画しています。
③教師としてのあり方について
勉強会の最後に、キムタツ先生がおっしゃったお話が心に深く響きました。
教師の仕事とは、
「できない子ができるようになるようにすること」。
そして、教師は「個人事業主」。
学校に雇われる身ではなく、私が必要とされる場で教育者としてのミッションを果たしていくことが、私のライフワークであることに気づかせていただきました。
自分のミッションを実現するために、さらに自分のスキルを絶えず磨き上げていこうと決意しました。