小説K,氷 -25ページ目

ホストの恋愛

本当に出張ホストの扱いを受けている。

グラスが空になればブランデーを注ぐ。

氷がなくなれば近所のコンビニまで買い出しにもいかされた。

コンビニで、つい、領収下さいといいそうになる。

家に着いたのが9時でもう12時を過ぎていた。

二月ということもあり、はく息は白かった。

それでもブランデーの熱で寒さを感じない。

ただ、外にでると千尋のことが気掛かりだった。

怒ってるんだろうな?

ホストの恋愛

店でおとなしかった綾がぼくの顔を見るなり叫んだ。

「ホストがきた!出張ホストだ」

ついていけないテンションの高さだった。

さゆりにうながされるまま座り、目の前のグラスにブランデーが注がれた。

ロックのブランデーを一気に喉に流し込む。

少しでもテンションを高くするために。

冷たい液体のはずなのに脳は熱いと認識する。

ブランデーを飲みなれていないからだろう。

ホストの恋愛④P

家をでて、さゆりに電話をかけた。

住所を聞いて、タクシーに乗り行き先をつげた。

近くまで着いて、もう一度、さゆりに電話をかける。

集合住宅の2階にさゆりの家があった。

間取りは七洋といったところだった。

テーブル上にはブランデーとアイスボックスが置いてあった。

さゆりも綾も顔は朱く染まっていた。