家庭教師のリアル・ラビット 青木です。
今回は、説明文の本文中に出てくる、「たしかに」という言葉に注目していきます。
「たしかに」という言葉は、日常でもよく使いますが、この言葉は大きく分けて2通りの使い方があります。
使い方によっては文章の構成を知る手がかりとなりますので、注意しておくのもよいでしょう。
「たしかに」の一つ目の使い方は、「たしかに→納得」 です。
「たしかに○○氏の言うとおり、××県の教育の水準は極めて低い」といったような形です。
この、「たしかに→納得」の構成は内容的にそこで帰結するので、あまり気にする必要はないで
しょう。
気にしておきたいのは、二つ目の「たしかに→譲歩→逆接」の使い方です。
「たしかに、調査によるとA社の財政状況はよくない。 しかし、今年度実行される大型のプロジェクトがうまくいけば・・・」といったような形です。
ここでは、「たしかに」が来たのちに、相手や世間一般の理論への一定の理解・譲歩を示しています。
その上で、あらためて筆者の主張を行っているのです。
こういった文では、もちろん逆説以降の筆者の主張が大事な部分です。
抜き出し問題などで、譲歩の部分を抜いてしまわないように注意ですね。
ちなみに「たしかに→納得」の場合は、文章は短め、「たしかに→譲歩→逆接」の場合は、文章が長めになりがちです。
こちらも併せて知っておくとよいでしょう。
以上、国語長文 「小さなスキル」でした。
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