クブラマチリ 1
今、島はカンブナガ(神の節)、カンヌティ(神の月)。
旧暦10月以降、最初の庚申(かのえさる)の日に行われるクブラマチリを皮切りに、25日間に渡って島の繁栄存続を祈願します。
旧暦10月が神無月なのは、出雲国と与那国に神さま方が出張中だからです!
今年のクブラマチリは11月1日(旧暦10月6日)に行われました。
例年に比べて早いのは、先日伝えたとおりです。
公民館役員は、数日前からウサイ(供物)の準備やトゥニ(祭場)の清掃等に追われます。
今をときめく長命草(ボタンボウフウ、方言名:グンナ)http://www.shiseido.co.jp/choumeisou/ で、マチリでは欠かせない供物のひとつ「ス」を作ります。
丹念に刻んで刻んで
絞って絞って
ほぐしてほぐして
もやしを加えて秘伝の?味付けを施します。
来賓用にひたすらパック詰めします。
カジキの刺身。
これは神前に供えるものではなく、祈願が終わった後の祝賀会用です。
マチリ期間中は、牛、豚、ヤギなどの四足動物のと畜は一切禁止です。
マチリに関わるものは、旧暦8月から獣肉を食することを禁じ、身を清めます。
豚の骨でとったダシ汁の沖縄そばを食べてもダメ!です。
それは現代を生きる一般人には難しい。
下っ端役員の僕は、期間中に食べたなら塩で口を清めなさい、で許してもらっています。
傷みにくいよう、塩水に浸してから水気を切り、揚げていきます。
タティウサイ。
昔はカンダイユ(カジキの干物)だったそうですが、今ではスルメを細く短冊状に切ったものが主流です。
タティウサイは役員がはしで、ひとりひとり来賓の掌に受け渡します。
家に持ち帰るのですが、長男以外の者が食べることはできません。
島じゅうの商店を探したましたが、スルメが写真の一袋しか在庫がなく慌てました。
しぶしぶ役員の一人が、晩酌の楽しみにとっておいたものを持参しました。
ナントゥ。
与那国で作られる3色の餅です。
フッタウヤの手で正確に切り分けられていきます。
フッタとは包丁、ウヤとは親の意。
ひとつずつ、ラップで包んでいきます。
みんなで仲良く手際よく。
館民みな一度は役員やろうよ、ね。
供物を積み上げたチンムリが完成する頃、どっぷりと日は暮れていました。
クサネム
県下でも有数の米どころ、与那国。
しかし、農家の高齢化や後継者不足が深刻です。
放置された水田を多く見るようになりました。
青空と見事なコントラストを作っているのは、クサネムです。
1年草なので秋にはこうして一斉に枯れてしまいます。
手ごわい水田雑草なのですが、放棄された水田では誰も見向きもしません。
巨大なマシュマロの転がる水田も見かけるようになってきました。
人間が食べる米ではなく、家畜の飼料用の米を作る水田が増えているのです。
飼料米は、栽培コストがかからず、手間いらず。
高騰する飼料も自給できて、補助金もある。
いいことづくめ、とはいうけれど・・・



















