与那国フィールドノート -68ページ目

ヤンバルミョウガ

与那国の森には、無数の沢が流れている。

そんな沢の一つ。

ここにはヤンバルミョウガが高密度で自生している

ほかでは、ほとんど見ない。

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名にミョウガとつくが、ショウガ科ではなくツユクサ科。

ええ~っ!って感じ。

ツユクサと言えば小さなものしか思い浮かばない。

やはり、葉の形はゲットウやクマタケランなどショウガ科を思わせる。


葉腋には、ささやかな花をつける。

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薄暗い森の中に、うまい具合に日が射しこんできた。

三脚は持っていない。

いつもこんなチャンスを待っている。


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これはどういう段階なのだろう。

花はいくつも咲いていた。

けれども単独でポツリポツリと咲いていた。

蕾なのか、咲いた後なのか。


また日を改めて観察にくるとしよう。





クブラマチリ 2

クブラマチリでは2か所のトゥニで祈願します。

午前9時、ミドゥトゥ(マイヌトゥニ)で外敵退散の祈願が始まりました。

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ミドゥトゥでの配膳。

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キービン:色鮮やかな対の酒瓶

タティダイ:カラカラと盃のセット

ウブダラ:お神酒のお椀(大)

ナガダラ:お神酒のお椀(中)

ミティ:お神酒

ス:長命草の和え物

ハナグミ:花米

クバン:チンムリと同じ素材を小分けにした供物


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参加していた久部良小学校の児童らにも、ミティがまわってきました。

みんな興味しんしん。
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ミティはノンアルコール。

米で作られていて甘い味がします。

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役場の課長さんも伺いを立てに参りました。


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2か所のトゥニは道路に隣接し、通学路にもなっています。

児童生徒の安全確保のため、歩道のある道路への改良を予定しています。


島の土で色鮮やかに染めた装束、タナチに身を包んだッカ(司)。

ハナグミを手に取り、ウクディと呼ばれる方法で占います
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神のおわします大切な場所、トゥニを移動するのはなかなか難しそうです。


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歴代のドゥムティ(世持ち、現在の公民館長)も続々と祈願に参りました。


その後、

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西方に向き直って祈願が終わると


クブラマチリトゥニ(ツイヌトゥニ)の前まで移動して、カンヌティヌイユ(神の月の魚)受け渡しの儀式です。

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卵をはらんだカンヌティヌイユは、子孫繁栄の象徴だそうです。

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クブラマチリトゥニでの配膳。

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ミドトゥとほぼ同様にクブラマチリトゥニでのダイカダイ(本祈願)が済んだ後、祝賀会が始まりました。

サンダイ(お供えした供物のお下がり)、吸い物、刺身、タティウサイが振る舞われました。


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祝いの席での座開きの舞踊、ミティウタ。


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宴の後はドゥンタ。

焚火のまわりを手をとり合い巻き踊ります。


来賓が帰ったあと役員だけが残り、西方向へ向き直って最後の祈願です。
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左より久ドゥムティ、ッカ、ティデビ。

世話役のであるティディビはッカの実姉。

本来は長男がつく役目だったそうです。


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すべての祈願が終わった頃、雲が切れ日が射してきました。

土砂降りになったり、曇ったり、晴れたり・・・

毎年のことながら、マチリの日は目まぐるしく天候が変化します。


公民館長とフッタウヤによるチンムリフトゥキ(チンムリ解きの儀式)。

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以上、クブラマチリでの祈願、儀式はすべて終わりです。







北のチョウ



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どうも南の島にモンキチョウは似合わない気がします。

モンキチョウが属するColias属は、分布の中心がユーラシア大陸の寒冷地にあります。

そんな知識がなくとも、虫屋なら北方系のオーラを直感的に感じます。

与那国島には土着種していますが、局所的です。

島内にまんべんなくいるわけではないので、迷チョウ目当てに林道を流していても、あまり見ることはありません。


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ふいに舞い降りてきたチョウは、タテハモドキではなくキタテハでした。

北風が運んで来た迷チョウです。

大陸から飛来したのでしょうか、それとも日本本土から?

日本での分布は九州までです。

食草のカナムグラも与那国島にはないので、ほかに食草がなければ繁殖することもできず、そのまま一生を終えだけです。