ヤンバルミョウガ
与那国の森には、無数の沢が流れている。
そんな沢の一つ。
ここにはヤンバルミョウガが高密度で自生している。
ほかでは、ほとんど見ない。
名にミョウガとつくが、ショウガ科ではなくツユクサ科。
ええ~っ!って感じ。
ツユクサと言えば小さなものしか思い浮かばない。
やはり、葉の形はゲットウやクマタケランなどショウガ科を思わせる。
葉腋には、ささやかな花をつける。
薄暗い森の中に、うまい具合に日が射しこんできた。
三脚は持っていない。
いつもこんなチャンスを待っている。
これはどういう段階なのだろう。
花はいくつも咲いていた。
けれども単独でポツリポツリと咲いていた。
蕾なのか、咲いた後なのか。
また日を改めて観察にくるとしよう。
クブラマチリ 2
クブラマチリでは2か所のトゥニで祈願します。
午前9時、ミドゥトゥ(マイヌトゥニ)で外敵退散の祈願が始まりました。
ミドゥトゥでの配膳。
タティダイ:カラカラと盃のセット
ウブダラ:お神酒のお椀(大)
ナガダラ:お神酒のお椀(中)
ミティ:お神酒
ス:長命草の和え物
ハナグミ:花米
クバン:チンムリと同じ素材を小分けにした供物
参加していた久部良小学校の児童らにも、ミティがまわってきました。
ミティはノンアルコール。
役場の課長さんも伺いを立てに参りました。
2か所のトゥニは道路に隣接し、通学路にもなっています。
児童生徒の安全確保のため、歩道のある道路への改良を予定しています。
島の土で色鮮やかに染めた装束、タナチに身を包んだッカ(司)。
ハナグミを手に取り、ウクディと呼ばれる方法で占います。
神のおわします大切な場所、トゥニを移動するのはなかなか難しそうです。
歴代のドゥムティ(世持ち、現在の公民館長)も続々と祈願に参りました。
その後、
西方に向き直って祈願が終わると
クブラマチリトゥニ(ツイヌトゥニ)の前まで移動して、カンヌティヌイユ(神の月の魚)受け渡しの儀式です。
卵をはらんだカンヌティヌイユは、子孫繁栄の象徴だそうです。
クブラマチリトゥニでの配膳。
ミドトゥとほぼ同様にクブラマチリトゥニでのダイカダイ(本祈願)が済んだ後、祝賀会が始まりました。
サンダイ(お供えした供物のお下がり)、吸い物、刺身、タティウサイが振る舞われました。
祝いの席での座開きの舞踊、ミティウタ。
宴の後はドゥンタ。
焚火のまわりを手をとり合い巻き踊ります。
来賓が帰ったあと役員だけが残り、西方向へ向き直って最後の祈願です。
左より久ドゥムティ、ッカ、ティデビ。
世話役のであるティディビはッカの実姉。
本来は長男がつく役目だったそうです。
すべての祈願が終わった頃、雲が切れ日が射してきました。
土砂降りになったり、曇ったり、晴れたり・・・
毎年のことながら、マチリの日は目まぐるしく天候が変化します。
公民館長とフッタウヤによるチンムリフトゥキ(チンムリ解きの儀式)。
北のチョウ
どうも南の島にモンキチョウは似合わない気がします。
モンキチョウが属するColias属は、分布の中心がユーラシア大陸の寒冷地にあります。
そんな知識がなくとも、虫屋なら北方系のオーラを直感的に感じます。
与那国島には土着種していますが、局所的です。
島内にまんべんなくいるわけではないので、迷チョウ目当てに林道を流していても、あまり見ることはありません。
ふいに舞い降りてきたチョウは、タテハモドキではなくキタテハでした。
北風が運んで来た迷チョウです。
大陸から飛来したのでしょうか、それとも日本本土から?
日本での分布は九州までです。
食草のカナムグラも与那国島にはないので、ほかに食草がなければ繁殖することもできず、そのまま一生を終えだけです。

























