与那国フィールドノート -445ページ目

昼の散歩

ときおり小雨が落ちる今日の与那国島。

午後1時現在の気温が18.9度と低めです。

ハビル館の周囲を散歩してきたところですが、やはり活動する昆虫の姿は少なかったです。


おなじみナナホシテントウです。

チョコマカ動き回っていることが多いけれど、今日はジッと静止したままです。




オキナワコアオハナムグリも死んでいるよう。

キュッと脚を縮めて、そのままブローチにでもなりそうな。


リュウキュウベニイトトンボだけは、小さな流れに沿った遊歩道でたくさん見られました。

雄は腹部がきれいな朱色です。



一方の雌は、くすんだ朱色です。

でも稀に雄と同様のタイプも現れます。


腹部の先端の表面に、薄く乾いた泥が付いているようです。

産卵を終えたということでしょうか。

カワセミ

昨夜はかなりの激しい雨がふりました。

しばらく好天続きで埃っぽさを感じる与那国島には、恵みの雨です。

カワセミの羽も濡れてしまったようです。

干上がりかけていた水田にも恵みの雨です。

夜の森

与那国島は日が暮れるのが午後7時半頃になりました。

すっかり夜になった野を見計らい、午後8時に夜の森へ生物観察に行きました。


まず最初に見つけたのが、ズングリウマというカマドウマの一種でした。

カマドウマは極度の猫背ですが、その症状がやや軽く、短足気味です。

カマドウマを見る目が養われていれば、ずんぐりしてるなあ、と思います。

タイワンミナミウマ、タイワンカマドウマ、ヤンバルミナミウマなどの別名もあるので、混乱しそうです。


ズングリウマがいたのは赤土の斜面です。

成虫が点々といましたが、ジッとしていて触れたりしなければ、飛びません。

翅がないカマドウマですが、ジャンプは得意です。


おや、小さな幼虫がひとつ。

こちらはヨナグニハヤシウマという種類です。

体長1㎝ほど。

年1化で、通年成虫が見られるズングリウマと違い、夏から秋にかけて成虫が見られます。


わわっ。大きなアシダカグモです。

手のひらに収まる位の大きさ。


視線を高くすれば、葉のうえからなが~い糸が2本、葉上から垂れ下がっています。

確かめてみると、それはコバネコロギスの触角でした。

鮮やかなオレンジ色をしていて肉食性。

トゲトゲの前脚と中脚は、捕まえた昆虫をしっかりと抱え込み放しません。



この日の主目的は、県立博物館のTさんと、両生爬虫類の調査でした。

しかし、見つかったのはミナミヤモリが数個体と、睡眠中のヨナグニキノボリトカゲの幼体が1個体でした。

Tさんは、日中の調査でも両棲爬虫類がほとんど見つからず困り顔です。

キシノウエトカゲはシーズン、天候とも絶好ですが、まったく見つけられなかったそうです。


鳥類も種類、個体数ともに少ないと聞きますが、餌になる昆虫類がこれほど少ないことも関連があるかも知れません。

昨年の大型台風と今年に入っての低温、日照不足の影響でしょうか。

あいかわらず植物の開花状況もおもわしくありません。