与那国フィールドノート -432ページ目

遊歩道の散歩

朝から晴れ間が広がり、遊歩道を気持ちよく散歩しました。


パサッと、何か軽いものが下草に落ちる音がしました。

ゲットウの葉陰に落ちていたのは、オオガラエダナナフシの♂でした。

何度か経験がありますが、身を守るために姿を枝に似せるだけでなく、擬死(落下)という技も使います。

年一化で夏に羽化します。(成虫になっても羽はありませんが・・・)

見つけたのはすでに成虫で、春が過ぎ去ったことを実感します。


与那国島にエダナナフシの仲間は、メスフト~とオオガラ~の2種がいますが、食草の好みが違い、同じ木にいたことはありません。

とはいえ、それぞれが複数の種を食べるので、ひょっとしたら、かぶる種があるかも。

発見したら食草を記録するようにしています。

視線を足元から上にやれば、すぐに葉に食痕のあるエゴノキ。そして、枝に雌の成虫がいるのが分かりました。

雄は雌よりもずっと大柄。ゆえにオオガラエダナナフシ。


エゴノキを好むことは知っていましたが、今年はじめて成虫を見たことと、エゴノキを食べていたことをフィールドノートに記録したのでした。



タカツルラン咲く!

昨年、台風の当たり年だったことをいいことに、葉が吹き飛ばされた森林の中をかなり奥まで見通しながら歩くことができました。


そこで、以前から気になっていたタカツルランを真面目に探すことにしました。

沖縄県内の分布は沖縄島、西表島、石垣島、与那国島。

もともと個体数が少なかった上に、森林伐採によって数を減らしてしまいました。

与那国島では1971年以降の記録はないとのことでしたので、現存するのか、確認の必要がありました。


林の中は倒木が多く、歩くのに手間どいましたが、嬉しいことに、努力が報われ、2株を見つけ出すことができたのでした。


ようし、あるのは分かった!次は花をぜひとも見たい。


冬を、春を越し、梅雨入り間近。

開花は、そろそろだろうか。

しかし、再び、あの場所へたどり着けるだろうか。

期待と不安の入り交じる胸中。

昨日、場所の再確認のためもあって、森へ分け入ってきました。


いきなりのつまづき、どこから森へ入ったか、木に覆われて、分からない。

しかし、山刀で道を作りながら進んだのも僅か。

少し踏み込めば下草もなく、記憶を頼りに目的の場所へ辿り着くことができました。


わあっ!思わず声を上げる。

発見時には頼りない“つる”が立ち枯れを這い上がっているだけでしたが、見事に多数の花を咲かせ、実に生き生きとしています。



つる性の腐生ランで他の植物を這い上がり、長さは10mを越します。

下の方に見える葉はシラタマカズラのもので、タカツルランには葉がありません。

このようすでは、別の場所で見つけたもう一株も、咲いているかも知れません。

つまらない世界だ