与那国フィールドノート -199ページ目

ヤゴ採集

トンボ写真家・尾園暁http://photombo.net/ さんより、近々(?)出版予定のトンボ図鑑の図版用に、アオナガイトトンボとアカスジベッコウトンボのヤゴを採集して欲しいと依頼がありました。

実はずいぶん前から頼まれていたのですが、成虫ならともかく幼虫の同定は自信がなかったので、重い腰を上げることなく、今日まで過ぎてしまいました。


ですが・・・

輸送用のケースと、同定ポイントの書かれたメモが送りつけられ、届けられては、もう重い腰を上げるしかありません。

4月13日、採集に出掛けてきました。

まずはアオナガイトトンボ。

日本では与那国島が唯一の産地、分布の北限になっています。


採集をためらわせたのは同所的に生息するアカナガイトトンボの存在。

同属で、よく似た姿をしていることが予想されたからです。


与那国フィールドノート

こちらアカナガイトトンボ。


与那国フィールドノート

こちらアオナガイトトンボ。


識別のポイントは、頭部の後縁の形状にありました。


アカナガは・・・
与那国フィールドノート


アオナガは…
与那国フィールドノート
悩む必要はありませんでした。

ここまで明確に違うとは・・・


とはいえ、数十頭のアカナガに対し、僅かに一頭です。

この個体を見出すまでは、ひょっとして区別できていないのかも…と不安でした。

良い勉強をさせていただきました!


次はアカスジベッコウトンボです。

2006年に日本では与那国島で初めて尾園さんが撮影され、現在ではすっかり定着しています。


与那国フィールドノート

しかし、幼虫についての知見は少なく、おそらく中くらいの黒いのが怪しいところ。

さてさて・・・




久しぶりのオオチドリなど

雨、
与那国フィールドノート

と言えば北風と相場?が決まっていたが、今朝は南東の風。

北牧場から望む海も静かである。


この一週間、出勤途中で楽しんだソリハシセイタカシギの姿がなかった。

ずっと同じ一枚の水田にいたのだが、昨夕には向かい奥の水田に移動していた。

まだどこかにいるだろうか。


与那国フィールドノート
                                          4月17日撮影


そういえば、昨日はほぼ一カ月ぶりにオオチドリを見た。


与那国フィールドノート

見られた。

与那国フィールドノート
                                          4月17日撮影

1羽のみ。

約一カ月の渡来時期のズレは、出発地やルートが違うからだろうか。

バガドゥ

春の繁殖期、バガドゥは目にしやすい場所によく出てくる。

バガドゥとはキシノウエトカゲの与那国島での呼び名。

体長40センチにもなる日本固有、最大のトカゲで、国指定天然記念物。



しかし、目につきやすいといっても、それはよく晴れた日のこと。

曇天や雨では出てこない。

今年もじっくりと観察したかったのだが、休みや時間の取れるときは、決まって条件が悪かった。


4月12日。曇ってはいたが、ときおり日も差し、とりあえず出かけてみることにした。


与那国フィールドノート


与那国フィールドノート

大きな体に似合わず、動作はたいへん機敏。

路上に出てきているのを見ても、一瞬のうちに茂みへ隠れてしまう。

出会い頭の個体を撮影するなど到底無理なので、彼ら同様腹ばいの姿勢になり、逃げ込んだ場所をじっと見つめて待つ。

すると、ものの5分もしないうちに上の写真のように出てくる。


与那国フィールドノート

この時期、頬から体側にかけて、オレンジ色の婚姻色を呈する。


与那国フィールドノート


与那国フィールドノート

う~ん、気持ちいいねぇ。

瞼が下からせり上がる。

雲間から差し込むかすかな陽光を浴び、体温の上昇をはかっているのだ。