こんにちは。健康と美しさについて足元から整える柔道整復師・シューヘルスアドバイザーの藤野千枝です。
日本列島が南から順に梅雨入りを始めています。
昨年の大阪は、例年より一ヶ月も遅れて梅雨になりましたが、今年はどんなもんなんでしょうか。
特にここ最近は"湿気"を顕著に感じるようになりました。
この湿気が、足のサイズが変わる原因の一つです!
足のサイズは、季節によって変化します!
特に夏と冬にその差がいちばん開きます。
春と秋はその移行期間のような立ち位置になるので、夏仕様になるための"準備期間" は春からすでに始まっているというわけです。
5月(はすでに気温が上がってくるので、"春" か"夏" か?という疑問はさておき)に再計測されたお客様で、冬仕様の足の幅の太さから2サイズも大きくなっている方がいらっしゃいました。(例えば3A→A)
これに加えて日増しに増えてきた湿気の量が、足のサイズを完全夏仕様にしていきます。
《湿気と汗の関係》
①梅雨が近づいて湿気が増えるので、汗が乾きにくくなる
②汗が乾きにくいので、身体の熱を奪ってくれない
③体温コントロールがしにくくなり、身体に熱がこもりやすくなる
④その熱を放熱するために汗をかいても、汗自体が乾きにくい。→②
まさに負のループです
一生懸命放熱するため、皮膚は表面積を増やして放熱効率を高めようとします。
身体にとっては生理的な、自然な現象ですが、つまりこれが足のサイズが太くなるメカニズムです。
皮膚の表面積を増やして、汗をかいて身体を一定に保つ恒常機能の賜物なので仕方ありません。
ヒトと他の哺乳類との違いに、汗のかき方が挙げられます。
基本的に毛がある動物は、汗腺はあっても精神性発汗用の汗腺が前足や後ろ足の掌にあるだけで、
体温調整用の汗腺を持つものはほとんどいません。
(精神性発汗とは、『手に汗握る』のように、緊張したときなど、自分の意思に反して起こる発汗です)
つまり、体温が上昇したときにコントロールできるのは口呼吸での発散だけになります。
逆に体温調整用の汗腺が備わっているヒトでは、水分摂取さえマメに行えば、1日中でも走り続けることができます。
(馬はヒト同様に全身で体温調整用の汗をかくようです!『猿の惑星』ならぬ、『馬の惑星』があれば、
芝のコースを走らされているのは"ヒト"かも知れませんね!ゾゾォ〜)
特に女性の場合は、体内にある生殖器の環境を一定に保他なければならない為、気候の変化に対応する為には自らを変化させる必要があります。
季節によって足のサイズが変わるのは致し方がないことはわかりました。
では私たちはそれに対してどのような対応をしたらいいのでしょうか?
《まず、変化を把握する》
いちばん細くなりやすい冬と、いちばん太くなりやすい夏で、一体どれだけの差があるのか知っておくことが重要です。
また【排卵前】と【排卵後】でも足のサイズは変化します。
1年の中でできれば冬に2回(【排卵前】と【排卵後】)と夏に2回(同じく)の合計4回、サイズが計測できればさらに身体の変化がわかりやすくなります。
《厚みで変化に対応する》
冠婚葬祭用など、1年間のなかで季節を問わず使い回しをする履き物であれば、足が細くなる冬には厚手のタイツを履き、足が太くなる夏には薄手のストッキングで調整するということが可能です。
ただ実際に計測する中で、2〜3サイズ以上変化する人が多数おられます。
こうなってくると単なるタイツやストッキングの厚みの差だけではカバーできなくなるので、冬にはさらにタイツを重ね履きしたり、いっそのこと完全に季節で履き物を分けてしまうことも必要になってきます。
女性は環境の変化によって身体が変化します。
そしてそれは十人十色、千差万別の変化の仕方をします。
おまけに女性特有の履き物であるパンプスやハイヒールは、足を覆っている面積が非常に限定的なので、少しでもサイズが合わなければ途端に靴ズレを起こしてしまうとってもシビアな履き物です。
でもこれらは、自分の身体の変化さえ把握できていれば、そこまで困惑する事態は避けられます。
靴が足に合わないことによる痛みを身体の不調の一つと捉えて、一度しっかり計測してみませんか?
生まれてこの方、人と比べることがあまりなかった足のカタチは、その人の人生を写します。
足の計測では、あなたの足の特徴を把握し、靴を選ぶポイントはわかりやすくお伝えします。
最後まで読んでいただきありがとうございます