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語部屋

~かたりべや~  表現集団ATPの「かたりべ」こと、横溝大希が綴る叙事詩です。

Words×Worksの稽古。
毎回テーマがあり、ちょっとしたワークショップの様でもあります。
方向性や注視する部分を共通認識として、早い段階から演者に伝える為でしょう。


今回の注目ポイント『動き』でした。
カフェという限られたスペースを有効活用する為にも、重要になってくる分野です。
椅子に座っての芝居が多くなるからこそ、どう変化や緩急をつけるのか―。

まず取り組んだのは、台本を読みながら常に手を動かし続ける事。
不自然に感じるところもあれば、しっくりくる時もある。
無理にでも動かしているので、当然の結果でしょう。
そして、自分の納得した部分の動きを取り入れて 同じシーンを。
同様に、足や体でもやりました。
感情・説明・癖・作業…。
動き1つ取っても、様々な情報や意味を伝える事が出来るのです。

次に、台本上の役割としての動きを考えました。
「よく動く役に、お客様はどんな性格や印象を感じますか?」
「動かない人に対して他の人が集まってきたら、どんな関係性が生まれますか?」
動きの頻度からも、人間模様が見えてきます。
さっきの動きに、この概念を取り入れて再び同じシーンを。
メリハリだけでなく、全体のまとまりも出てきた様に感じました。

他にも『文字を書きながら』や『ジャンケンをしながら』など、台詞とは関係無い動きをしながら喋りました。
『ながら』だったり、『感情と言葉が不一致』だったりと―。
どれも 日常的に当たり前に行っている事です。
まぁ それを分解して再構築するのも、芝居の1つですからねぇ。



と こんな感じで、『自然体だけど退屈させない』を新たなモットーとします。



余談。
日にちは少しずれましたが、演者:島崎敦毅さんの誕生日を祝いました!!
バースデーケーキ

今日は、ワーズワークス舞台劇チームの稽古。


まだ開始から間もないので、今回も 様子を見ながらの本読みでした。

4人のキャストそれぞれに、課題や目標が提示されました。
私は、いち早く『カラスマ』を掴む必要がありそうです。

本読みでは敢えて、極端な感じでやってみました。
過去に演じたことのあるキャラクターではありますが、改めて1から創ろうかと。

今のところは 感覚優先で、ワークス内で言うところの『憑依型』をメインにして実行。
ノリの良い人だったり、偏屈な人だったりと…。
成立はしなくもないのですが、「やっぱり何か違うなぁ」と消化不良。
あくまでも内包している要素の1つにしか過ぎないので、匙加減が重要な様です。

前の時は、かなりの難産だったのを思い出しました。
台詞が入っていても、役が定まっていなかったなぁ…。
『より早く』もそうですが、『より面白く』も目標に加えるとします。


本読みとは別に、ディスカッションの時間もありました。
テーマは『関係性』。

一対一や、3人グループでの組み合わせ。
それぞれでの立ち位置や雰囲気の違いを、皆で意見交換しました。
組み合わせが異なると、当然の事ながら人間関係に差が出来ます。
親しい・緊張・気を遣う・強弱・目的・要求…。

組み合わせ毎に どれもバラバラで、対比になっているのが面白かったです。
そしてそれらに対して、4人とも近い印象を持っていた事も分かりました。

そして最後に、全体を―。
組み合わせだけでなく、人数が与える影響も感じました。
それらの変化を上手く取り入れていきたいです。


まぁ その前に、全ての基盤である『カラスマ』を何とかしなくては…。
選択肢があると言うのもまた、難しいです。
Words×Works主催の11月公演。

3本立ての今作は、『ストレート』と『読み』の2チームで稽古を進めています。
ちなみに私は、ストレートチームです。

それぞれ稽古日が異なるので、もう一方のチームがどう仕上がるか楽しみでもあります。


稽古では、修正版の台本の冒頭部分が配られました。
上演時間の都合で、元の台本から約15分は削るられる予定です。

さて 新しい台本に目を通すと、数カ所の台詞が少し変わっていました。
自然な会話を重視し、ワザと雑味が多かった台詞。
それが、ほんのちょっとスッキリした感じでしょうか。

中盤以降は、大幅な変更になるかもしれませんが…。

と言うのも、色々あって登場人物が一人減っているんです。
その分、他のキャラクターの台詞や役割が増えています。
物語として成立出来る範囲なので、問題は無いかと。


台本チェックの後は、設定や舞台関連の話し合い。

改めて、年齢含む人物設定やバックボーンの見直し。
動機や関係性や年表に矛盾が無いか。
話も弾み、よりリアルな人物像が浮かび上がってきました。
もしかしたら、修正版の台本に反映されるかもしれません!?

舞台関連では、衣装を中心に小道具や装飾まで検討しました。
特に衣装は、人物の性格や内面を印象付けてしまうので丁寧重に。
そして イメージカラーも取り入れながら、秋から冬にかけてのファッションを考えました。
尚、台本内の季節設定は 現実の時間に合わせております。


暫くの稽古は、『自然に話す』に主眼が置かれそうです。
その為にも、早いとこ台詞を覚えなくては…。
記憶が混濁して、削る前の台詞を喋ってしまったら ごめんなさい。


とにもかくにもスピード勝負!!
まだ始まったばかりとは言え、時間は有限なのですから―。