「どこに」「どの程度」「どれくらいの期間」でステロイドの効果は変わるからこそ・・・
こんにちは。橋本です。
病院で塗り薬をもらったら、どこに、どの程度、どのくらいの期間塗るといった具体的な塗り方は、必ず聞いてくださいね。
湿疹がある以上、病院に行ったら、まず間違いなく塗り薬が出ると思います。
ふつうの病院なら、アトピーによる湿疹の治療は、塗り薬を中心にして進めます。
お医者さんは、お母さんに問診、そして子どもの皮膚を見たり触ったりします。
そうすることで、アトピーかどうかを正しく判断し、症状に対して適切な塗り薬を処方する。
ここが、プロのお医者さんの仕事、腕の見せどころです。
正しい診察と適切な薬の処方。この2つをきっちりお願いできるからこそ、湿疹ができれば病院に行くんですね。
で、お医者さんから薬をもらって、子どもに薬を塗ってやれば、それだけで満足してしまいます。
当然、治るだろうと。
しかし、どんな薬にも正しい使い方というものがあります。
塗り薬のちょっとした使い方の違いで、「良くなる」「悪くなる」が逆転してしまうことさえ、あります。
ここまで言うと、おどしすぎかな(笑)とは思いますが、「塗り薬の使い方」が超重要なのには、変わりありません。
正しい使い方をしないと、思わぬ変化が体にあらわれることがあります。これを一般に、副作用っていいますよね。
ですから、子どもの症状を治すためには、塗り薬の正しい使い方を身につけなければなりません。
塗り薬をもらう場合は、次のことをお医者さんに聞きましょう。
・ どんな名前の塗り薬か?
・ どんな効き目、副作用があるか?
・ どこに塗るのか?(塗る場所)
・ どれぐらい塗るのか?(塗りつける量)
・ どのくらいの期間塗るのか?(いつまで)
この5つのことを必ず聞いてくださいねー。
多くの患者さんが待合室にいると、「早く診察を済ませなきゃ」という優しい気持ちを持つお母さんは、素晴らしいと思います。
でも、それによって、あせっていると、薬についてきちんと聞かなかったりします。
「聞くべきこと」を聞かないというのは、やはりまずいです。
塗り薬をもらうからには、この5つのことだけは、聞いてください。
すでにわかっていても、初診の時は必ず聞いてください。
「ああ、前にもほかの病院でもらってた薬ね」では、いけないんですね。
念のため確認する、ということも必要です。
「塗り薬について聞くべきこと」は、忘れてしまいそうなら、メモして病院に行ってくださいね。
塗り薬の使い方は、次回の診察までの治療の成果を左右する重要なポイントですから。