柚香光のアラン・トワイライトの
登場に歓喜しました
柚香光 スペシャルコンサート
『BE SHINING!!』－華麗なる時－
コンサートの中で、
『ポーの一族』の映像が流れ
れいちゃん（柚香光）が
歌われました
♪願わくば われを
隠れたる咎より
解き放ちたまえ
願わくは・・願わくは♪
ひさしぶりの柚香アランの歌に
胸が高鳴ると同時に
チリっと胸がいたみました。
れいちゃんの歌は確実に上達し
あの頃の♪願わくは～♪より
はるかにお上手でした。
けれど、けれど
確実に時がながれ
あのときのアランは
もういないことに胸が痛みました。
そんなことを考えていた先日
「月刊flowers2023年10月号」の記事を目にしました。
田村由美と萩尾望都の対談記事です。
月刊flowersは、
萩尾望都さんが
「ポーの一族」シリーズを連載中の雑誌です。
そして、田村由美さんは
「ミステリと言う勿れ」を描かれている漫画家さんです。
田村由美さんのデビュー40周年を記念して
田村由美さんが大ファンだという
萩尾望都さんとの対談が実現したそうです。
※「ミステリと言う勿れ」は菅田将暉主演で
ドラマ化、映画化されて人気のシリーズです。
その対談記事のなかで
ちょっと長くなりますが、抜粋します。
田村：宝塚の『ポーの一族』観劇させていただきました。
萩尾：『ポーの一族』は小池修一郎先生が、
本当に力いっぱい作ってくださって、
こちらも感動しました。
それにエドガー役の明日海りおさん！
よくぞあんなぴったりなキャラクターを見つけてくださったと！
田村：本当に！少年に見えました。素晴らしかったです。
萩尾：アラン役の柚香さんが、ちょうどいい時期に
ちょうどいいポジションでいてくださったのもよかったです。
あの舞台が終わってから
どんどん大人っぽくなられて・・・・
少年のうちにやってくださってよかった。
感動しました。
萩尾望都さんがおっしゃった「少年のうちに」
あぁ、そうなんです。
あの日の柚香光は少年だった。
少年として存在していたのです。
母への思慕も
学友たちへのいら立ちも
メリーベルへの恋慕も
エドガーへの気持ちも
柚香アランは「少年」でした。
「バァイ」とエドガーにふる手も
走り去る、足の動きも
すべてが「少年」でした。
「誰か・・・僕を助けて・・・」と
叫びふるえる「少年」でした。
あのときから、時は流れ
萩尾さんがおっしゃるように
れいちゃんはトップスターとして
どんどん大人っぽくなっていかれました。
舞台は一期一会
そのときでしか見ることができないもの
殊に宝塚では、
どんどん変化をしていく時期のジェンヌさんたちが
演じているのであるから、なおのこと
その一時期にしか見ることができない舞台
少年・柚香光が演じたアラン・トワイライトを
見ることができたことは僥倖
エドガーが明日海りおならでは、
であるように
アランは柚香光ならでは、
である。
みりおさまのエドガーは
バンパネラと見まがう美しさ、
バンパネラの哀しさを歌う歌声
人間を見やる視線・・・・
すべてに成熟したみりおさまの技術が投影されていました
その傍らにたつ柚香アランは
成熟していないが故の
粗削りであるが故に表現された
少年でした
むき出しのままの魂、
優越感と劣等感にさいなまれる少年
傷つきやすく、怯え、焦燥感にとらわれた・少年
それは、やはり、
あの時の柚香光ならではの少年
少年・柚香アランをみることができた幸せを
神さまに感謝したい
そして、少年時代を経て
トップスターへと成熟した
柚香光に
心からの拍手👏と称賛と
感謝を捧げます