『発表!全スーパー戦隊大投票』を見ました。
ついに50周年を迎えたスーパー戦隊シリーズの人気投票企画たる番組です。
BSながらもこんなマニアックな企画を実行するNHKの心意気や、東映の懐の深さには拍手を送ります。
と同時に、ある意味における儲け話を他局に掠め取られるテレ朝の体たらくには、ほとほと呆れるばかり。この手の番組をあからさまに軽視しているように見えるのは、そういうところなんだよ。
そして注目の投票結果については、何の不服もないどころか1ミリも気にしてません(笑)。
確かにね、コレが上位でアレは圏外?と思うところは少なからずありましたよ。まぁ、鮮度がいいものは人気もあるよな、と。
今日び、八百長とかデキレースなんてダッセー真似はしていないだろうけど、例えば旧ツイッターでいうところのトレンド工作員よろしく、妄執に駆られるがごとく票稼ぎに全力を注ぐ連中もいただろうから、まぁ組織票みたいなモンだと話半分くらいに聞き流すくらいがちょうどいいよね。
「ほら見ろ、○○よりも△△の方が人気ないじゃん!」なんてやり取りで盛り上がってる界隈もあるでしょうが、そのくらい熱くなれる世代も必要ですから、いい大人はそんな小僧たちの微笑ましい光景を見守るに留め、ムキになって反論とかしないように!
ところで、上位20位までの発表に留めておくのは紳士的ですね。浅ましい人間ほど下位を知りたがるものだから…。
…で、番組として見終えて思うところをいくつか。
【〇:紹介VTR】
この手の番組で作品を紹介する場合、使われるのは決まって第1話じゃないですか。
スパ戦やライダーがド新人の登竜門と呼ばれるようになって久しいですが、ただでさえ素人に近かった頃の拙い芝居を見られるのって、俳優にとっては顔から火が出る思いをしているんじゃないかと想像します。
もちろん、この番組も1話は見せますが、2話以降や中盤や最終回あたりも流し、ようやく達者になってきた頃の芝居も見せるのは配慮を感じます。
【〇:キャストの紹介】
今や知名度がグッと高まった俳優が、かつてヒーローを演じていた事を明らかにする(?)のも、この手の番組の特徴。そんな若かりし頃の俳優が映っているカットに、キャスト名をテロップに載せるのも常套手法です。
『烈車戦隊トッキュウジャー』で例えれば、志尊淳さんと横浜流星さんの名を出しときゃオッケー的な風潮もありそうなものですが、平牧仁さんや(小島)梨里杏さんや森高愛さんの名もキチンと出すのは、(おおよそ)5人で一つのチームとなるスパ戦の根っこを理解しているように思えます。地味ながら、粋な真似をするなぁと感心&感激。
【✕:投票部門】
3種の投票部門があるのはいいんですよ。
・作品部門 →分かる
・戦隊ヒーロー部門 →分かる
・戦隊ロボ部門 →…要る?
他の変身ヒーローと区別する要素として、巨大ロボの存在はスパ戦の個性とされているそうです。
…が、個人的には、大したドラマが生まれないロボ戦はスパ戦の中で最も要らない要素と考えています。
おそらくですが、1年間の撮影を終えた俳優たちが真っ先に忘れる固有名詞はロボット(と決め技)の名前だと思うんだよね(笑)。女の人ならなおさらに。
ロボ部門の結果発表時のスタジオの雰囲気も、福くんと宮下さん以外はリアクション薄めだった(ように見えた)し…。
【✕:ナカショー】
番組の出演者を見て、心底よりガッカリしたよね。宮島咲良さんか、ある意味でのスパ戦婚をした井上小百合さんが良かったよ。
で、この人、一人で熱くなった挙げ句、それは言わないのがマナーだろうという事までペラペラ喋ってしまう暴走っぷりはサイテーの極み。皆無に等しいだろうけど、視聴途中なのにネタバレ食らったという人はお気の毒でしたね。
キャスティングした人、ちょっと手抜きすぎだぞ!
――とまぁ、番組としての雑感を綴ってみました。
総じてトークゲストがマンネリな面々だったのが残念だったけど、ツボを突いた作品紹介等、製作スタッフの熱量は感じられました。できれば3時間枠でやって欲しかったなぁ。
ちなみに、俺ッチは投票はしていません。自分が面白いと感じる作品を知っているのは自分だけでいいですからね。
そんな当ブログでは、『電撃戦隊チェンジマン』が好きな人とは友好的な関係を築きたいと考えています。