すーぱーふみなを救いたい | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

昨今、女子をモチーフどころか、女子そのもののプラモが一部の界隈で大人気ですが……声高に叫んで排斥しようとまでは思わないものの、個人的には嫌いです。

ああいうのが好きな人って、合わせ目は憎悪するのに関節は気にならないという美的感覚がアンビバレンスに思うんだ。リカちゃんとかバービーじゃダメなの?と常々思ってます(笑)。

 

…とか言いつつも、俺ッチも『HGBF 1/144 すーぱーふみな』は買ったんですよね。当時としては、こんなのがバンダイから発売されるなんて新鮮、かつ衝撃だったんだよ。

発売日、俺ッチは予約してたからサッと買えたけど、そうではない、おそらくコレを目当てにしていたであろうオジサンたちがガンプラコーナーをウロウロしている光景は、ちょっと不気味でした(笑)。

「MS少女はキモくて嫌いとか言ってるのに、こっちは買うんだ?」とツッコまれたのも懐かしい…。端から見りゃ似たようなモンなんだろうなー。

 

そんな女子プラブームの火付け役ともなったキット(断言)ですが、始祖たる存在だけあって今ほど技術も小慣れてなく、今の目で見ずとも、特にフィギュアとしての命の代名詞でもある顔のデキはよろしくありません。

他の部分の造形に関してもウ~ンな感じで、こりゃ難儀しそうなキットだわいと思ったものです。

 

先日、パチ組み済みのキットを整理していたらコレが出てきたので、顔を少し弄ってみたんですよ。

眉毛や目頭の上部、口といった凹部を埋めて、シャーペンでササッと下書きしてみたんですが……多少は表情が出るようになった、かな?

こうまでしてようやく、そこまでのダメキットではないと擁護できそうです。

 

元の状態で遊んでると、表情に違和感を抱くんですよ。うっすら微笑みながら武器を構える姿が、どうもしっくり来ない(つーか不気味)。

あれだけ武装して戦う気満々なんだから、少し険しい表情の方が似合うかなと思い、表情ごと変えてみました。

元の表情がマヌケに見えてたのは目と眉の距離が遠すぎる点に一因があったんじゃないかと思い、眉を下げてみました。本当はもっと下げたいけど、立体的(=眉から額までのR)にこの辺が限界。

さらに、唇の造形が嫌に生々しいので、完全に埋めて線だけで表現。

笑顔の方がいいと感じる人もいるでしょうが、眉の位置を下げて&唇は凹凸を付けず塗装で表現するだけで、そこそこ化ける……かもよ?

 

とは言え、ぶっちゃけ、今日びコレを作るくらいなら最新のキットを買った方が遥かに楽ができた上で幸せになれると思います(笑)。

仮に再販があったとして、今さらコレを欲しがる人ってどれほどいるんだろう? 武装目当てで買って他はポイッ、かな?

発売当初は大注目されたキットでありながら(当時は発売日の午前中に売り切れるガンプラなんてなかったように思う)、盛者必衰というか、まるで人気のピークはデビュー時だけというアイドルみたいで可哀想にすら思えます。

積んでいる人は、とりあえず作って成仏させてあげよう!

 

…と、このキット最大の鬼門である顔に関しては、一つの答えが出ました。

他は一般的なガンプラと同程度の作業量で済みそうですが、次の関門は餅みたいな野暮ったい髪をどうするか。

そして、

経年でゴムのパーツが伸びたのか、エプロンのフリルとスカートアーマーの間にできた隙間を詰める作業が増えてしまいました…。

長期保管する時は、スカートアーマーは外しておいた方が良かったのかな……皆さんのは大丈夫?