観た、『バイオハザード:ザ・ファイナル』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『バイオハザード:ザ・ファイナル』を観ました。

 

壊滅したワシントンで、ただ一人生き残ったアリス。

廃墟を散策する中、アリスはアンブレラ社の全システムを担うAI、レッドクイーンにアクセスする。謀反を起こしたレッドクイーンは、アンブレラ社にはT-ウイルスに対する抗ウイルス剤があり、48時間以内にこれを使わなければ人類は完全に絶滅するという。

レッドクイーンの言葉を信じたアリスは、抗ウイルス剤があるというアンブレラ社の地下研究所ハイブがあるラクーンシティに向かう。

その道中、死んだはずのアイザックスに追われていたところを生存者の一団に救われるアリス。そこにはかつての仲間、クレアの姿もあった。

抗ウイルス剤の話を聞いたクレアたちはアリスと共にハイブへの潜入を決行。抗ウイルス剤を使えばT-ウイルスは感染者と共に絶滅する。しかし、それはT-ウイルスに適合しているアリスも例外ではなく……といったお話。

 

シリーズ第6作にして最終作です。

こうして最後まで観終えて思うのは、つくづく映画バイオシリーズって連続シリーズである事を忘れていないのが好印象です。過去作で起きた事件をなかった事にしたりしないんですよね。忘れてる事は一杯あるけど(笑)。

最終作にまで来て、舞台が第1作のラクーンシティ(のハイブ)に帰結するのは、なかなか憎い演出!

過去に出ていたキャラが復活するのも嬉しい半面、その人は出るのにあの人は出ないの?と思わせるような、キャラに関しては出番にムラがあるのは惜しいかな。

 

最終的にはかなりスケールの大きなお話になり、ずいぶん大きな風呂敷を広げたはいいけど収拾を付けられるんかいな?という懸念がありましたが、まぁ落としどころはキチンとしていた終わり方だったように思います。

戦う事だけが全ての決着を付ける手段だったこれまでのお話とは異なり、まぁ最終作だからかクライマックスに情の要素があったのは意外でしたね。それ故、どこか哀しくも温かみを感じさせる、チト泣きそうになるシーンに思えました。それぞれが媒体(?)を変えた姿で一堂に会するのも新鮮です。

 

全てではないけど、アリスの出自に関する謎もしっかり明らかになりました。

さらにアンブレラ社がバイオハザードを起こした発端も描かれ、最終作として課せられていたノルマ(?)も見事に達成です。もちろんアンブレラ社の所業は鬼畜に等しいけど、世界の動向を憂えた挙げ句の事なんだよな。

 

おそらく原作=ゲームファンの人からすれば、前作のラストにはさぞ血湧き肉踊った事でしょう。この布陣ならもはや勝利確定、次作(=今作)はのっけから激アツな展開になるだろうと、否応なしにも期待度が高まっていたんじゃないかな?

…が、個人的には、そんな期待や想像をキチンと(笑)裏切るところから始めるのが巧いなぁと思ったものです。

何故そうなったのかは特に描かれず、全てはウェスカーの裏切りで片付けてしまうあたり、公開当時は原作ファンはガッカリ、もしくは怒ってたのかな?

克明に描かず曖昧にしたまま、想像の余地を残すのも映画っぽさがあって、この見せ方は俺ッチは肯定的です。そもそも映画版バイオシリーズって、ジリ貧状態から始まるのが定番だしね。

前作と今作を繋ぐ5.5話は各々の妄想に任せとくのが一番いいんですよ。

 

――というわけで、映画版バイオハザードシリーズも完結。

…はしたものの、レッドクイーンの最後の一言が気になります。あの言葉は、こちら側とあちら側、どっちに向けたものなんだろう…?

 

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Blu-ray版の映像特典、恒例だった未公開シーンは今作にはありません。

ウェスカーに裏切られた人たちについての言及は、本編以外にはないという事ですね。これは潔い…。

 

今さらながら映画版バイオシリーズ全作を観たい!という人にはこの辺がオススメです。

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共に全作を収録したコレクションですが、↑↑は本編のみ、↑は全ての映像特典を収録したタイトル通りのアルティメット版です(俺ッチが買ったのもコレ)。後者はムダにこだわった箱が煩わしいですが、かなり読み応えのあるブックレットに価値を感じます。

そして何故か、乃木坂46現役だった時の堀未央奈さんのインタビューも載ってます。この頃は擦れてなかったなぁ…(笑)。