観終えた、『プロゴルファー祈子』 | Joon's blog

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『プロゴルファー祈子』を観終えました。


対立していた人々との確執も徐々に氷解し、プロテスト合格を目指し練習に打ち込む祈子。
その傍らで、父の無実を晴らすための証拠を集める祈子は徐々に真実に近づいて行く。真犯人は一体…?

ざっくり言えば、殺人の濡れ衣を着せられた父の汚名を晴らすため、犯人を捜し出しつつもプロゴルファーを目指す少女のお話です。
それだけの内容であれば2時間もあれば済みそうだし、連ドラとして23話もあれば話が横道に逸れる回、いわゆる捨て回があるものですが、だからってじれったくもならない。
話数が長くなってきたからって場当たり的に新キャラを登場させて人物相関図を肥大化させるのではなく、あくまで既存のキャラだけでお話を回転させる事で相互関係に深みが増すのが面白いんです。

ストーリー自体が面白いのもありますが、これを盛り上げるのはやはり俳優の力あってのもの。
ド主演の安永亜衣さんの健闘っぷりはもちろん、脇を固めるベテラン陣の好演も見逃せません。
令和の俳優にももちろん個性はあるけど、昭和の俳優は個性のみならずクセの強さというか、モノマネしやすい人が多いんですよね。昭和ドラマは芝居がクサいと揶揄される所以は、こういうところにあるのかもしれません。
個人的に注目していたのは萩原流行さん、長門裕之さん、国広富之さん。
中でも、役柄の上でも国広さんは正統派なカッコ良さがあるだけでなく、声や喋りがどことな~く池田秀一さんを感じさせるんですよ。
俺ッチの思い込みとは言え、同意見の人、この世にいるかな…?

さて、全ての誤解は解けたし、障害も乗り越えたところでハッピーエンド……と思いきや、最後の最後になってもひと波乱があるという…。
1ミリの妥協も許さない潔癖な生き方というか、ビターな終わり方は『このこ誰の子?』を思い出します。

でもオープニングのラストカットを見ていれば、時間は掛かるけどハッピーエンドになると確信できるんじゃないかな。

――というわけで、やっぱり面白かったです。この頃の大映ドラマにハズレはないんだぜ!

当ブログは『このこ誰の子?』と『プロゴルファー祈子』に関する記事のアクセスがまぁまぁ多いので、大映ドラマを見たい人は少なくないんだと思い込んでいます。

なので、TOKYO MXはあの時間を大映ドラマ枠として続けて欲しいですね。放送し尽くしたら2周目でもいいんですよ。

当ブログを読んで気になったお前たち、その際はぜひ1話から見るんだよ、いいね? GOOD LUCK!