『バイオハザードⅣ アフターライフ』を観ました。
”仲間”と共にアンブレラ社の東京本部を強襲するアリスたち。ウェスカーを追い詰めたものの、アリスはT-ウイルスを中和する血清を打ち込まれ、超人的な力を失ってしまう。
ウェスカー打倒を果たし、アラスカにあるという感染がない安住の地=アルカディアに向かうアリス。その道中で、アンブレラ社により記憶の一部を失ったクレアと再会する。
旅を続ける二人は堅牢な刑務所に身を潜めながら救助を待つルーサーたちと出会う。そこにはクレアの兄、クリスの姿もあった。
アルカディアが目と鼻の先にある事を知ったアリスたちは、四方を囲むアンデッドの群れをかいくぐっての脱出を試みるが……といったお話。
シリーズ第4作。
アンブレラ社の東京本部に乗り込み、いよいよ最終決戦!と思いきや、それはもう少し後の話。
これまでの作品でアリスたちはアンブレラ社をギャフンと言わせてきましたが、大局的に見れば刹那的で小さな勝利にすぎません。まだまだアンブレラ社には致命的なダメージを与えていないんですよね。
世界規模のバイオハザードから復興するのも一筋縄では行かなさそうだし、何よりアンブレラ社のあくどさも変わらなさそうだし(笑)、最終的にどう着地するのか、最終作=第6作までの展開が気になります。
これまでアリスは超人的な力を以て数多くの強敵を倒してきましたが、それはT-ウイルスとそれに適合する自分の体質があってのもの。
冒頭でアリスはT-ウイルスの中和剤を打ち込まれ、これまでの力を失いますが、これは大正解。
というのも、前作=『~Ⅲ』くらいになると身体的な能力が超人的なだけでなく、念動力のような超常的な力まで使えちゃうのはやりすぎに思えたのでね。ここで一旦リセットというか、せいぜい第1作くらいの強さに回帰させて良かったと思います。
とは言え、元々は特殊部隊に属していた人だからか、せいぜい超能力が使えないくらいで、やってる事はいつもと変わんないけど(笑)。
我々日本人としては、東京を舞台にしているのが興味深いですね。まさか渋谷の直下にアンブレラ社の施設が建造されていたとは!
が、施設内にある警告や注意書きはチト胡散臭い日本語というね。個人的には、警備兵が着用する服の背中にある“アンブレラ社”というロゴがジワります(笑)。
こういう文言はアンブレラ社の本社で決めているんだろうと解釈しています。職員でもある現地人の建設的な意見には耳を貸さない、みたいな感じで。
…と、自分の中での落としどころを考えるのも映画の楽しみの一つではあるんですが、日本の文明を曲解しているとかなんとか揚げ足を撮ってハシャいじゃうような、さもしい連中もいたんでしょうね。
そもそも、せっかく日本人スタッフもいるのに(カプコンの人とか)、こういうところに関して意見を言えないのかねぇ…。
このところ、ある映画を想起させる描写が多くなったなーと感じるのは俺ッチだけでしょうかね?
まさか泳げるアンデッドが登場するという意外性は『エイリアン4』を思い出したし、クライマックスのバトルは、もちろん&否応なしにも『マトリックス』。
後者に関しては、エージェント・スミスのようなルックスも追い打ちをかけるようで…(笑)。
原作=ゲームファンにとっては、クリスの登場を待ちかねていたようですね。そっちは不勉強なので、ああそうなんだ、くらいにしか思ってません…。
この後、何作目まで生き残るかは分かりませんが(笑)、ラストに向けてレギュラーキャラが増えるのはワクワクします。
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Blu-ray版の映像特典はメイキングに加え、未公開シーンやNG集を収録。
本編を見ていて、なんでショットガンからコインを撃てるの?という疑問を感じますが、この答えは未公開シーンの中で見せています。門外漢の俺ッチには分かりませんが……そんな事できんのかいな?