観た、『日本一の若大将』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『日本一の若大将』を観ました。

 

京南大学のマラソン部は全日本マラソン大会に向けて猛練習の真っ最中。キャプテンを務める雄一の調子も上々だ。

ある日、カミナリ族に絡まれていたところを救った事から、雄一は澄子と知り合う。

それをきっかけに雄一に惹かれ始める澄子。マラソン部のマネージャーに就いた石山もまた澄子に一目惚れ。そして自分の気持ちを抑えながらも、石山の恋を応援する雄一だったが……といったお話。

 

若大将シリーズ第3弾。

第1作の『大学の若大将』、第2作の『銀座の若大将』と来て、今作ではついに日本一になっちゃいました。あんな調子の作風ですから、羽目を外して話をデカくすれば“世界一の若大将”とか”太陽系の若大将”、最終的には”宇宙一の若大将”にすらなれそうです(笑)。

 

石山=青大将がマラソン部のマネージャーになるという冒頭から、ふた波乱もありそうな予感がする今作。

金持ちのボンボンという身分をいい事に、金力を以ていちいち雄一=若大将に突っかかる青大将でしたが、親に勘当されてしまったせいで、いつものような嫌味な真似はできず、今作では若大将との仲は良好です。若大将を出し抜いたり裏切ったりする事もなく、割と健全なキャラとして描かれています。

青大将はライバルというより、本当は若大将のようになりたいけどなれない、若大将に憧れを抱きながら最大級にリスペクトしているんですよね。

勿論のごとく最後は若大将に負ける=澄ちゃんに振られますが、引き際も男らしく、やっぱり憎めないキャラなんです。

 

そんな青大将、今作では関わりのある人がよく出ます。

後ろ盾であるパパだけでなく、英子という従姉妹が登場するんですが、これが可愛いんですよ。“新ちゃん”なんて呼んでくれるんだし、澄ちゃんにうつつを抜かすより、こっちの相手をしていた方が良いんじゃない?と言いたいところですが、あんな感じで移り気だからねぇ。

そして、張山というワルの先輩も登場します。“赤マムシ”なんて呼ばれるあたり、類が友を呼んだ感じ(笑)。主に青大将に襲われるのがシリーズのパターンですが、今作ではこの赤マムシが担当しています。今作の青大将は善人キャラですから…。

 

今作の若大将(というより加山雄三さん)の見せ所はマラソンと水上スキーですかね。

マラソンの芝居は割と難易度は低めに思えますが、フォームがしっかりしているように見えます。ちっとも詳しくない俺ッチの視点ですが…。

水上スキーの方はなかなかの腕前なのが見て取れますね。曲芸じみた事はしないけど、吹き替えなしでやってるだけでも拍手モノです。本当に何でもできちゃうんだから、さすがとしか言いようがありません。

 

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お得意の弾き語りはさておき、加山雄三さんが歌う主題歌『日本一の若大将』が味わい深いんですよ。

劇中においても雄一が歌うシーンもあるし、いわば自己紹介ソングというか、アニソンみたいな趣も感じます。

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突如として入るシャウトの意外性が最高です(笑)。