今やダッジ・チャレンジャーは『THE CREW2』における愛車です。
「いつまでも遅っせーの乗ってないで新しい車を買いなさいよ?」とガチ勢に諭されるんでしょうが、ゲームとは言え自分の車として愛着を感じるんですよ。レースゲームではない、ドライブゲームの醍醐味です。
…って事で、さらに思い入れを強めるためにも、チャレンジャーを陰の主役とする『バニシング・ポイント』を再見したよね。
前回の鑑賞記はコチラ。
確実に万人受けはしないけど、やっぱり面白い。何がどう面白いのか明確な説明はできないけど、好きなんですよ。
初めは車の陸送という仕事として走らせていたコワルスキーが、唐突なきっかけもなく、徐々に私的な走りに変化する。”爆走”から“暴走”になるような感じ?
端から見ればドラッグに溺れた上で破滅願望を抱いていたようにも見えますが、コワルスキーが何を求め&どこを目指していたのかは最後まで分かりません。
ただ、あの光に彼なりの希望を見い出したからこそコワルスキーは“消えた”んでしょう。
まぁ、自分の感性で解釈する系の作品なので、当ブログも含め、クドクドと講釈を垂れているのを鵜呑みにして見ると一気につまんなくなるので要注意。
そもそも作り手側も、ウン十年後にまで討論されるような謎や疑問とか考えてないから(笑)。
客観的に見ればコワルスキーの暴走は犯罪です(とは言え、そこまでの罪には問われないと思う)。
そんな犯罪者と知りながらもコワルスキーへの応援や協力を惜しまない人が多いのが本作の世界観。まぁアメリカンニューシネマですから(笑)。
が、正義感なんて高尚なものではなく、単に目障りだからというだけで目立つ人を糾弾したがる人は昔からいるもので、ネットでネチネチと嫌味を書き込むくらいなら、本作の地方ラジオ局に殴り込みをかけに行くリアルアンチの方が、ある意味において健全だと感じます(笑)。
『ワイルド・スピード』を観た際、日本車が大挙したところで結局はアメ車が最強なのねハイハイと閉口したものですが、それからずいぶん時間も経った近頃では、60~70年代くらいのアメ車が好きになってきました。無駄に図体がデカくてパワーがある筋肉バカみたいな感じが好き(笑)。
きっかけはもちろん古いアメリカ映画で、特に本作はそれを代表する1作です。本作を観ればチャレンジャーだけには魅力を感じる人もいるかもしれませんね。
そんなチャレンジャーが突っ走るばかりの内容ですが、その場に居合わせていたらヒヤッとするだろうスタントシーンも多く、総じてカーアクションは見どころです。かなりスピード出てますよね。
チャレンジャーがジャンプで横切った直後に道路を走るパトカーが通過する、この間わずか1秒未満! かなりシビアなスタントなのに、スローを使ってこれ見よがしに見せない謙虚さ(?)もいい。
人間の直感に頼るしかなかった70年代(以前)のスタントは見応えがありますね。
おそらく他の人は1ミリも気にしていないであろう、本作に登場する3人の女性について。
1.ガソリンスタンドの従業員
2.マリファナ所持で尋問される少女
3.コワルスキーの恋人(=ベラ・ソーントン)
年頃や顔つきや髪が似ている事から、初めて見た際には1~3が全員同じに見えてしまったんですよ。オッパイも似てるし(笑)。
1を見たコワルスキーが2を思い出す事から、1は2が成長した姿であるという意見もどこかで読みました。まぁ、何年も経過しているからコワルスキーの顔も覚えていないんだろうとも受け取れますしね。
で、個人的には2と3が同じように思えたんですよ。「あんたはマリファナを吸わなかった」というセリフから、2を助けたきっかけで付き合うようになって3に至るのかなと。吹替版の台詞はさらにそう思わます。
…と、色々と推測しましたが、キャストを見る限り、これらは全て別人(のはず)です。せめて髪の色や長さで区別化を図ってくれれば、こんなにモヤる事もなかったのに…。
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