観た、『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』 | Joon's blog

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『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』を観ました。

 

宇宙戦隊キュウレンジャーが宇宙幕府ジャークマターを倒してから4年。解放組織リベリオンはネオキュータマの開発に成功、その試作品が何者かによって奪われる。
犯人はメンバーの一人であるハミィと知り、愕然とするキュウレンジャーたち。今や宇宙連邦大統領となったツルギはハミィの指名手配を指示するが、仲間を信じるラッキーがこれに反発する事でキュウレンジャー内に亀裂が生じる。
そして、ハミィにネオキュータマを強奪させた宇宙忍デモストを追って、別の宇宙から銀河連邦の宇宙刑事がやって来る……といったお話。

こうして改めて粗筋だけでも整理してみると、何気に情報量がスゲー多い作品だなと(笑)。
ちびっ子は変身ヒーローたちが戦っているのを眺めていれば喜ぶんでしょうが、ちびっ子であればこそ当時の現役戦隊であるキュウレンジャー以外に興味はないでしょう。
公開形態がVシネクストというのも含め、ハッキリ言わずともいい歳こいたオタク向けの作品です。
それ故、ストーリーや見せ方の表現の幅も広がっているので、notオタクな偏見のない大人であればそれなりには楽しめると思います。

スーパー戦隊シリーズの番外編としてお馴染みのVSシリーズは直近の先輩戦隊との共演が常で、本来なら"キュウレンジャーVSジュウオウジャー"となるべきものだったんでしょうが、何だか分からない理由でこれが実現しない事が稀にあります。別名、"~VSスーパー戦隊"でお茶を濁されるやつ(笑)。

本作でのVS相手であるスペース・スクワッドとの対立はあまりなく、キュウレンジャー同士の内紛が本作の主軸になるお話です。宇宙戦隊は一般的なVSシリーズの両戦隊と同等の頭数がいる大所帯だしな…。

そんなスペース・スクワッドとは、別の宇宙にある銀河連邦警察に所属する宇宙刑事ギャバンG=十文字撃をリーダーとする特別チーム。
強大な犯罪組織である幻魔空界に対抗すべく、地球や宇宙を守ってきた(特殊な力を持つ)戦士をスカウトしながら戦力を拡充しているようですが、
数多いる東映ヒーローからの人材選びができるなんてワクワクする仕事です(笑)。
撃の中ではスカウト候補は多々いるようで、今後は救命活動も視野に入れる事を示唆していましたが、WSPを想定する前にSREDが既に候補に入ってるでしょ…(まぁ、あそこの真の敵は悪魔だからかな…)。

そんな宇宙刑事ギャバンG=撃は、演じる石垣佑磨さんの魅力も相まってどんどん魅力を増しています。
時代背景もあるせいか、近年のヒーローは少なからずの冷静さを伴っていますが、撃はそれに反するかのようにクサいまでに暑苦しいのが好きです。
でも、この手の作品だからこそクサくて上等だと思うんですよ。
残念ながら、今のところギャバンGが登場するのは2017年の作品である本作が最新ですが、これを最後にしてしまうのは惜しすぎます。
スパ戦&ライダーの放送期間を11か月にして、次作までの1か月間に宇宙刑事(orスペーススクワッド)モノを放送するのもアリじゃないですか?
そんなスポット放送なりVシネなり映画なりで(小品の印象が強いのでネットムービーはナシ)石垣ギャバンが見たいんだよ。
もっと石垣さんをこき使う場を作らなきゃ勿体ないんだぜ、東映よ!

そして宇宙刑事と言えば、先ごろムード歌謡グループを脱退したあの人も忘れられません。
あの人こと岩永洋昭さんが演じる宇宙刑事シャイダー=烏丸舟の、ゴツくてチャラいキャラが面白いんだよね。そんなチャラっぷりも実は斬新な捜査法だったという(笑)。
ちなみに、宇宙刑事が出れば劇伴としてレーザーブレードのテーマが流れるのもお約束ですが、本作ではシャイダーバージョン(のアレンジ)だったのが嬉しい!
 

監督は坂本浩一さん。

浩一監督作品は、変身前の出番を多めにする事で俳優の魅力を引き出す作風が好きです。

まずは素面で全力で戦わせて、ギリギリまで変身させないという昭和ヒーローっぽさがあるのがいいんですよ。ハミィはほぼ出ずっぱりだけど、カメレオングリーンなんか最後の最後まで出ないしね。

 

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Blu-ray版は本編に加え、映像特典も収録。

メイキング等はDVDの別ディスクにするようなクズ仕様ではないのでご安心を。

 

にしても、メイキングを見る限り石垣佑磨さんを始め、役をしっかり分析した上で愛着を感じていそうな人が多いのは好印象です。

水崎綾女さん、また女幹部で出て欲しいなぁ…。