『トルク』を観ました。
タイから帰国し、かつての恋人シェーンと再会したフォード。
シェーンに黙って高飛びしたのは麻薬絡みのトラブルに巻き込まれたからで、フォードはその原因となったヘンリーと決着を付けようとする。
その頃、暴走族リーパーズのリーダーであるトレイの弟ジュニアが殺され、フォードに嫌疑が掛けられるが、それはヘンリーが仕掛けた罠だった。
怒りに燃えるトレイ、さらにFBIのマクフィアソンに追われるフォードは自らの潔白を証明しようとするが……といったお話。
車を題材にした『ワイルド・スピード』(つくづくダッセー邦題!)は割とヒットした、なら今度はバイクだな!と思ったんだろうね(製作は『ワイルド~』と同じくニール・H・モリッツさんという方)。オープニングなんか、露骨にそんな思惑が見て取れるもんね。
…が、残念ながらヒットには恵まれなかったようで、それどころか世間での評価は低いらしく、ワースト作品として挙げられる方が多いようです。
そんな世の中の意見なんか、付和雷同な俗人の意見なんか関係ねぇんだ、個人的にはけっこう好きな作品です。
CMや予告編を見る限り、回を追うごとに失笑モノと化す『ワイルド~』の続編をあれだけ作るくらいなら、こっちの続編を作ってよ!
数あるアクションシーンの一つにバイクを使った作品はあるけど、本作はバイクが陰の主役。
バイクってどの視点で見ても人間が操縦しているのが一目瞭然なせいか、体を使ったアクションの延長に見えるのが好きなんですよ。車とか飛行機とかロボットとかを遠目に見れば、人間が中にいるとは限らないように見えるでしょ?
そんなバイクでの、場所を選ばないアクション(というかチェイスシーン)も熱いんですよ。
ハイウェイやら森の中やら、挙げ句には列車の屋根や通路まで走りまくるんだから(バイクでですよ?)痛快この上なし。
クライマックス、バカっ速バイクY2K(実在するとか)での超速チェイスはその極みで、もう少し減速して欲しいくらいのブッ飛び映像です。お約束のサービスカットもあるんだから、分かっていらっしゃる!
アクションを主とする作品としては、84分という尺が絶妙です。
アクションアクション言うても、映画である以上はある程度のストーリーは必要だけど、これがチト多め&長めなのが評価が低まる要因なのかな? そこまで頭カラッポで楽しめないというか。
キャラの過去エピソードやら主役カップルの濡れ場やら、ダッセー時間稼ぎをしないのも潔いじゃないか!
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Blu-ray版は映像特典はさておき、キャストによる音声解説が面白いです。数人が集まってウェ~イ!的なノリが楽しそうで良い雰囲気です。