『マトリックス レザレクションズ』を観ました。
劇場で観た際の感想と粗筋はコチラから。
前3部作を揃えちゃっているものですから、劇場で観た際にはウ~ンな感じだった今作も一応は買ったんですがね。
で、復習として前3部作を再見し、今作の鑑賞に臨んだんですが、ここで心境の変化が生じまして。
これ、3作目=『~レボリューションズ』より面白くないですか?と。
『~レボリューションズ』って、画面が派手なだけだったという印象が強いんですよ。
ビジュアル的に目新しい事は前2作でやり尽くし、あとは広げまくった風呂敷を畳む事に専念するという、チト事務的な感じの終わり方で。しかも、あんま綺麗に畳めてないというね(笑)。
正直、マトリックスの仕組みをきちんと理解している人って、そういないと思うんですよ。
ご存知的に考察している人もいるけど、それも一つの正解ながら、決定的な解釈は自分で探せ系の作風じゃないかなと。それ故、前シリーズとの辻褄が合ってないとか言い出す人もいたかもしれませんね。
その辺、俺ッチは話半分くらいにしか捉えていませんが、前作のアーキテクトと今作のアナリストとの区別が付いてないです…。
『マトリックス』と言えば、ふた言目には救世主というワードが出てきますが、あんなヒゲだらけのジイさんに近い時点で希望を感じませんよね(笑)。
あんなルックスなら、仙人とか神とか言った方がしっくり来るかも。
が、本作は救世主の復活(or再生)を描いた話ではなく、新たな救世主の出現を描いた話なんだと考えれば腑に落ちます。
トリニティ―って単に救世主に愛されただけで、かなりデキる女ではあるものの、フツーの人間にすぎません。
そんな身分違いの恋愛がようやく対等なものになるんだから、ある意味、本作はトリニティ―をフィーチャーしたお話とも言えるんじゃないかな? ラストカットが実に象徴的です。
とりあえず、ネオとトリニティ―の息子がどうとかダッセー真似をしなくて良かったよ…。
老けたのはネオとトリニティーだけではなく、前作から続投しているキャラも同様ですが、ナイオビは老けさせすぎでしょ(笑)。
“流浪者[エグザイル]”のひと言で片付けられていますが、メロビンジアンも登場します。名前を呼ばれないのは、ああまで変貌した姿だからメロビンジアンだと気付いてもらえなかったんだろうな…。
…とまぁ、今作をシリーズ中4番目に面白い作品と言っていない時点で少数派の意見ですが(笑)、これと真逆である大多数の意見に耳を塞ぐがごとく、さらなる続編=5作目の製作が決まったとか……ポカーン。
キアヌさんやキャリーさんの出演は未定との事なので、だったらいっそ、エンドクレジット後の戯言を実現しちゃえばいいんじゃない?
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映像特典はてんこ盛りでイイ感じ。
あ痛たたたな監督の姿を見るのがキツいです…。