先日買った『蒼き流星SPTレイズナー』、ゆっくりながら観ています。
まぁ実際に安いんだけど、ジャケットのみならずディスクレーベルすらこんな図柄ってんだから、ローコスト感が半端じゃありません(笑)。
買った事はないけど、海賊版の方がもう少しマシな素材を使ってそうな…。
で、現在10話まで観終えました。
本作はほとんど知識がなかったので、入ってくる情報がいちいち新鮮です。
“ああ、こういう展開になるんだろうね、ハイハイ”といった予想をことごとくひっくり返してくれて、ドラマ性も面白く感じます。まぁ、俺ッチの想像力が貧弱である表れでもあるんですが(笑)。
それまでに俺ッチが想像していた本作の展開とは、
火星にやって来たエイジがグラドス星の侵攻を通告→ギスギスしていた地球の少年少女らと徐々に打ち解ける→エイジを追跡してくるグラドス軍との戦闘(の繰り返し)→エイジとアンナがイイ感じに→グラドス軍との最終決戦でV-MAX発動→世紀末救世主伝説開幕
…くらいにしか思っていなかったんですがね、ところどころで予想を裏切ってくれて、そこが面白いんですよ。
こちら側の戦力はあくまでSPTレイズナー1機でのみ、どうやって最終決戦まで持たせるんだ?と思いきや、実は計3機もSPTをガメてきていたなんて知らなかったよ。そもそもクラブの面々がSPTに乗るなんて知らなかったくらい。
ロボット描写も新味があり、それまでのロボット系作品では一方的に指示を与えるだけだったけど、ロボットと対話をした上で双方の意思が一致した時に初めて実行に移るのが地味に斬新です。メチャクチャな指示を与えてもロボット側が一旦は拒絶するというか、お気楽にボタンを押しても反応しないというかね。90年代頃に”インタラクティブ”という言葉が流行りますが、これの先取りにも思えます(未来を予知していたとかダッセー事は言わない)。
ロボット作品としても、コクピット内で操縦者が一人でペラペラ喋っているのが不自然にならない理由になるんですよね。演出としても上手い。
それにしても、SPTってシールドを持たないのが斬新に思えます。こういう点も一つの世界観の構築に繋がりますよね。
ドラマを盛り上げてくれるのは、やはりデビッドとゴステロですね。
古今東西、9割以上の物語には”対立”の要素があり、これの度合いが高いほどお話に抑揚が出るものですから、しかも主人公=エイジとバチバチになればなるほど盛り上がります。
デビッドとは遅かれ早かれ仲良くなるのは予定調和内でしたが、ちょっと歩み寄り方が早かったかな?
という事で、あとはゴステロに期待します。
ちなみにゴステロを演じていた広瀬正志さんは青い巨星として有名なキャラも担当していましたが、後年、ゴステロのような役の方が好きだというのを読んだ事があります。あの狂ったクズの芝居はノッて演じていたのかと思うと、今後の登場がますます楽しみになってきますね。
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ん~、俺ッチの買ったBlu-rayは、まだ取り扱いがないようですねぇ。