『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージfromスーパー戦隊』を観ました。
動物戦隊ジュウオウジャーの前に現れた手裏剣戦隊ニンニンジャー。妖怪呼ばわりした上で攻撃を仕掛けてくるニンニンジャーに応戦するジュウオウジャー。ジュウオウイーグル=大和とアカニンジャー=天晴[タカハル]が争う中、快晴[ヨシハル]と名乗る少年が現れる。
快晴は天晴の息子であり、スーパー戦隊が存在しない未来を変えるために現代にやって来たという。ジュウオウジャーとニンニンジャーが激突すれば相討ちとなり、スーパー戦隊の歴史はそこで終わってしまうというのだ。
そもそもニンニンジャーがジュウオウジャーを狙うのは、仲間たちをジュウオウジャーに殺された宇宙生物ルンルンの話が理由だった。しかし、ルンルンの話はニンニンジャーをけしかけた上で両戦隊を始末するための嘘で……といったお話。
スーパー戦隊の歴史が終わるというショッキングな触りから始まる本作。
つっても、スパ戦間でレジェンド大戦級の内乱が起きたわけでもなく、ジュウオウジャーとニンニンジャーが共倒れする程度のもので、そこから先からはキュウレンジャーに任せときゃいいんじゃない?というツッコミは無粋です(笑)。
何だかんだでスーパー戦隊シリーズも現代のテレビ番組群においては密かに長寿シリーズであり、一種の文化ですからね。可能な限り、この先も続いて欲しいものです。
とは言え最近の、客層を入れ替えたがっているようなオモチャメーカーの商法は寿命を縮めるように感じるので、スパ戦の行く末が心配です。
メインのお客は親子って事を忘れないで欲しいんだよ。
『動物戦隊ジュウオウジャー』という作品は40作品目のスパ戦シリーズながら、本編=テレビシリーズで先輩戦隊が関わったのは海賊戦隊ゴーカイジャーくらいなものでした。
そんなフラストレーションを解消するかのように、本作ではスパ戦総登場!となるんですが、急に来られても何だかなぁって感じ(笑)。『~ジュウオウジャー』だけ観ても、自分ら以前に数多のスーパー戦隊があった事を(あまり)示唆していないんですよね。
挙げ句に先輩戦隊を代表するのが某レッドなんですが、この人選もウ~ンって感じ。アカレンジャーもそろそろワンパターンだし、ジュウオウジャーと縁のあるマーベラスこそ相応しくない?と。
もうとっくに忘れられていますが、こういう時にこそアカレッドは便利に使えるのになぁ…。
にしても、先輩となって帰ってきたニンニンジャー、特に天晴を演じる西川俊介さんの力演は堂に入ってきましたね。「燃えてきた~っ!」とか、首筋が浮き出るのを見る限り、相当の声量を出しているように見えます。
さらに言うとお笑い芸人の一発ギャグ感もあり、カットが掛かるとスタッフが爆笑する様子がメイキングにも収録されています。やっぱ笑っていいところなんだな、あれ(笑)。
『帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー』でも見せていた通り、風花がグングン成長している様子が見て取れるのも頼もしいですね。
本作のボスに繋がる宇宙生物ルンルン。
あんま可愛くないどころか、胡散臭さ全開のルックスに易々と騙されちゃうニンニンジャーもチト迂闊ですよ(笑)。
ならばいっそ人間態になれる設定にして、声を当ててる人に出演してもらえば良かった、つーか、出演してもらってくれ! せっかく福原遥さんを起用しているのだから…!
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Blu-ray版はコレクターズパックを謳っている3枚組ですが、本編を収録したBlu-ray、これと同内容のDVD(これ使わないでしょ?)、映像特典を収録したDVDという構成で、今後のスタンダードになるクズ&クソ仕様です。
この頃から東映ビデオのやり方も阿漕になってきてますね。作品は良くても商品がダメという、信用するに足らないメーカーです。