『MFゴースト』が始まりました。
人々が熱狂するモータースポーツ、MFG。それは未だに化石燃料で走る、絶滅危惧種に近い車のみが参加する公道レースだ。レースを盛り上げるMFGエンジェルスにも人気が集まり、恋[レン]は素性を隠しつつメンバーに加わっていた。
そんな恋の家にホームステイするとして、イギリス人のカナタがやって来る。
日本人とのハーフでもあるカナタ=夏向の目的は、行方知れずになった父を探す事。1枚の写真をヒントに、恋は夏向と共に父探しに手を貸す事を約束する。
数日後、MFGの予選が始まる。そこで恋は夏向の姿を見て衝撃を受ける。夏向はMFGの参加者としてエントリーしていたのだ……というお話。
御存知、『頭文字D』の続編です。
正直、原作=漫画版に関しては“○○話まで無料!”的なキャンペーンで途中までしか読んでいないので、あんま知ったかぶった話はできないんですが。
新しめ&ハイパワーの車を相手に、年代モノの非力な車で勝利する意外性や痛快さこそが『頭文字D』の面白さです。
遡れば『サーキットの狼』でもこれに近い事をやっていましたが、あの当時は運転技術や技(?)といった自動車理論云々より、いわゆるスーパーカーが登場するだけで人気稼ぎができた時代ですからね。あの作品から俺ッチが学んだ、今でも知識として蓄えているのは、“ロータス・ヨーロッパはスタビライザーが壊れやすい”くらいなものですよ(笑)。
公道をサーキットに使うのも『~狼』を思い出すせいか、熱くなれますね。日本でWRCを開催するなら、公道グランプリをやってもいいじゃん?と思うんだ。
今作で寄せ集められる車が世界規模である点には、パワー差が開きすぎているというか、チト無理があるように感じますが、外車の方が好きな俺ッチとしては、これは嬉しい傾向です。
――ここで願うのは、本作を引き金にオモチャ界隈が盛り上がってくれる事。特にプラモデルに関して、以前よりカーモデルがまぁまぁ売れるようになったとしたら、『頭文字D』と紐付けてからなんじゃないかな?
数年前からタミヤ(とフジミも?)はフェラーリ関連のキットを生産していませんが、メンドくせー権利に基づく契約が切れたって事なんでしょうかね。
そこでフェラーリさんに願うのは、本作を観てくれと。
「チッ、っせーな……ジャポネーゼのオモチャ屋ごときにウチの権利なんか貸すなっつってんだろうが。…何、今やってる『MFゴースト』というアニメにウチの車が出ていて人気があるだと? マンマミーア、さっさと許可を出せ!」
なんて流れを期待してますが……バンダイ以外のプラモメーカーさん、一丸となってフェラーリ社に出願して下さい! モデナを再販して欲しいんだ…。
この作品って、トヨタが86GTを出さなければ始まらなかった企画ですよね。
そういえば昔、会社に走り屋系の後輩がいて、例に漏れずハチロクを崇拝していました(『~D』に感化されたわけではないから本物)。
そんな彼が、ハチロクの後継車という売り文句を真に受けてアルテッツァを購入していましたが、せっかくの新車なのに複雑そうなリアクションをしていたのを思い出しました(笑)。
『頭文字D』の続編ですから、前作に登場したキャラが今作に登場するのは不自然でもないし、そこに期待している人も少なくないでしょう。
世界的に有名なところで『トップガン マーヴェリック』が証明しましたが、続編という名目の同窓会企画は昨今の流行りであり、それなりに売れるのが約束されていますしね。
…にしてもさ~、公式サイトのキャラ紹介に池谷先輩があるのはいいんだけど、キャップを外した設定画まで載せちゃうのはマナー違反だろう! 公式がネタバレさせてどうすんだよ。
本作の行く末がどうなるかは知り得ませんが、個人的には早々に実写版に期待しています(笑)。
登場する車種や人種を鑑みると、もう香港では難しいかな…。
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