惜しくも終わってしまったテレビ番組は星の数ほどもありますが、その上位に入るのが『ウラ関根TV』です。
番組本である『ウラ関根本』を久々に引っ張り出して、つくづくそう思ったのさ。
ここは渋谷区神宮前にある、金曜にだけオープンする茶すすり処・関根。
店名通り、数多取り揃えている高級茶、そして店主が厳選した様々な映像を楽しめるこの店には、今夜も著名人がフラッと訪れ……という番組。
という、まぁお茶の要素はさておき、MCの関根勤さんがゲストの芸能人と共に、くっだらねー映像にツッコミながらゲラゲラ笑うバラエティ番組です。
ここで言うくっだらねー映像とは主にB級洋画で、80年代のレンタルビデオ屋の一隅に追いやられるような作品です。…いや、数が尋常じゃないからコーナー自体はスペースは大きかったので“一隅”ではないか。
ロボコップやコマンド―から着想を得た作品が濫造された時代も、今では懐かしいですね。俺ッチはその辺に関しては、ジャケットの背表紙でしか知らないけど。
仮にネットがあった時代でも、その辺の作品が徐々に口コミで評価が高まり、爆発的なヒットに至る作品は生まれなかったでしょう(笑)。
そんなB級作品は話としては盛り上がれるんだろうけど、そんな話の種として観ると、大抵が1ミリも面白くないどころか苦痛にすら感じます。
それ故、こうした番組のように、笑えるシーンだけを掻い摘んで皆で笑うというのがB級作品の正しい楽しみ方です。
「B級かA級かなんて誰が決めるんだよ!」と真顔で目くじらを立てる人は、言ってる事は正しいけど、今はそんな話をしているわけじゃないので回れ右。
この頃のB級作品を探そうとするなら、“忍者(ニンジャ)”と付けばまず間違いないよね(笑)。
この番組で紹介されただけでも、『クラッシュofザ・ニンジャ』だの『忍者プロテクター』だの『レディ・忍者 セクシー武芸帳』(笑)だの、特に忍者モノが贔屓にされていたようです。
逆に問おう、“忍者”というワードを冠してヒットした、もしくはマトモな作品ってどれくらいあるだろう?
店主=MCである関根さんのツッコミや指摘も秀逸なんですよね。お得意のビミョーな物真似もちょいちょいやってくれるし。
ちなみに千葉真一さんが来店した際には、『激殺!邪道拳』(何ともグッと来るタイトル!)について本人が解説してくれるという贅沢企画もあったようです。ちなみに、関根さんの千葉さんの物真似は、この作品からフィーチャーしているんだとか。
まぁ、若い人やネット漬けな人ならユーチューバーあたりでも事足りるんでしょうが、テレビでこそこういう番組がまた見たいなーという、オジサンの独り言です。
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当時、関根さんが入れ込んでいた井上和香さんが多めです(笑)。
もう約20年前の番組本ゆえ、登場ゲストの面々に時代を感じます。Rまにあとか、令和に入って初めて目にしたよ…。