ガンプラのネタですが、「ガンプラってスゲーな、バンダイの技術力は最高!」と常々より思っている人、特にパチラーには関係のない話なので、読まない方がいいと思います。
ガンプラには多様のスケールがあり、そこから色んなブランドが冠される事が常ですが、1/144スケールに限ってはHGというブランドが主です。
“HG”とは?と聞かれれば“High Grade”の略だよと答えますが、近年ではハイなグレードと呼ぶには不相応なキットが増えすぎています。
組み上がったものはさておき、何しろパーツ単位でデキが悪いんですよ。
安全基準をさて置いてもエッジなんか皆無のダルダルなパーツ。
こんなのダルダルどころか、整形不良レベルじゃない? 何を表現したいんだよと。
(右の)壁の高さが足りないとか、こんなのでOK→量産に入るんだもんね。困ったもんよ。
肉抜きは毎度お馴染み。
こうまで見栄えを悪くしてでも、とりあえずは商品化しとけという粗製乱造の表れに思えます。
先日、そこまでコアではない人が高額のHGを組んだとの事で見せてもらった際、
「ええ~、こんな目立つところに肉抜きがあるんだ?」
「まぁ、HGだからしょうがないですよね…」
という会話をしました。
もちろん、これが世の中の総意ではありませんが、つまり“HGだからショボくても仕方ない”と思われているんだなと。
――これって、“HG”の名折れじゃないですか?
もうずいぶんの間、1/144スケールというだけで自動的にHGというブランドが与えられていますが、ハイなグレードと呼ぶには至らないキットが多すぎです。
「値段を考えれば、そんなもんじゃない?」と思う人もいるでしょうが、その時点で“HG”とは呼べないんですよね。
同じHGを冠してはいても、先に挙げたポンコツパーツなんかないに等しい『境界戦機』のキットの方が遥かに出来がいいし、こちらはHGと呼ぶに相応しいと思います(高っけーけど)。偏見がなければ良キットに思えますよ。
近年、商品としてのガンプラを取り巻く状況に疑問を感じる、もしくはウンザリしている人が増えていますが、それに加え、全部が全部ではないにしろキットの出来もこんな調子だから、俺ッチももうガンプラは買わなくていいや、もしくは買うものを激減させようという気分に陥った一人です。
余談ながら……本体とヴェスバーを繋ぐパーツ、
この軸を少し削っとかないと(=軸径を小さくさせないと)、たぶん折れます(笑)。軸に油でも塗っとけばマシかもしんないけど。
何でこんな細っせぇんだよ。軸を回転させる時のテンション(トルク?)に負けるでしょ、これ…。
こういう設計的な部分においても、HGのブランドを落ちぶれさせる一因にもなっているんじゃないかなぁ。
1/100スケールのガンプラは無駄に色んなブランドが展開されているし(明確な定義の違いは謎)、1/144スケールもブランドを増やしてもいいかなと思うんだよね。
同じHGでも、notガンプラの場合は鋭利なパーツの面取りが小さい=エッジが立ってたり、そもそも対象年齢が違うんだから、ますますHGの定義とは?と感じるんだよね。
いっそ開き直って“GG(=ガンプラ・グレード)”とか、ガンプラ専門のグレードを設けてもいいかもしれませんね。
もしくは“HQ”ブランドの復活とか(笑)。