観てきた、『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』を観てきました。

「すみません、“推し武道”のプログラム一つ」と言った後でハッとなったけど、店員さんにはキチンと通じてくれました(笑)。

 

岡山県で活動する地下アイドルグループChamJam。その中の一人、舞菜を推す事に人生を捧げるえりぴよは、今日もオタク仲間のくまさや基[モトイ]らと共に地下ライブで盛り上がる日々を過ごしていた。

ライブ会場のビルの補修のため、しばらく公演ができなくなったChamJamはこれを機に東京で路上ライブを決行。しかし、その最中に舞菜は足を挫いてしまい、休養を余儀なくされる。

その後、ChamJamはローカルCMに出演したり、広島の人気グループめいぷる♡どーるの対バン相手に指名されたりと、徐々に知名度や人気を上げてゆくものの、その場にいられない事に苦悩する舞菜。

そんな舞菜に卒業の噂が立っている事を知ったえりぴよは……といったお話。

 

ずいぶんいい歳したオジサンがサラッとキモい事を言いますが……まぁ泣いたよね。

これ見よがしに泣かそうとするような嫌らしい作風ではなくて、ひたむきに頑張っている彼女らの姿が健気に思えて、むしろオジサンほど感動しちゃうんじゃないかと(笑)。

特にクライマックスの3曲ブチ抜きのライブは、それまでの紆余曲折を思い返しながら見ると、なおさらに感動するんじゃないかな。

 

テレビドラマ版のその後を描いたお話ですが、ChamJamが少しづつ人気が出てくるのを見守るのも一つの見どころです。

人気が出るまでには多くの苦労もあるものですが、その中の一つである路上ライブはいたたまれない気持ちになりますね。

どうも、ChamJamの運営って色々と問題が多くないですか? 

先の路上ライブなんか、ムチャ振りをする運営よりも、れおの方が責任感じちゃってるし(笑)。

ファンの間では告知が遅いとも言われてるし、ChamJamが伸びないのは4年経っても小慣れてこない運営のせいなんじゃない?

 

そして本作の主な見どころは、えりぴよと舞菜の関係ですね。

言葉で自分の想いを延々と語るのではなく、以心伝心に近い形でお互いの気持ちを知った上で、二人の絆が確固たるものになってゆくのが良いんです。お互いがお互いを必要としているというね。

 

本作でのえりぴよは舞菜を世の中にアピールする活動に励みますが、ここはテレビ版と違和を感じる部分ですね。えりぴよはあくまで自分一人で応援してるのであって、他人に勧めるような真似はしなかったじゃない? 他人の力を借りず、あくまで自分だけの力だけで応援するというか。

舞菜の魅力をプレゼン(?)するのはいいけど、それを聞いた人々の全てが舞菜を受け入れるってのはチトご都合的に感じたなぁ。

 

本作を語る上で、推しのチカラが云々とかよく言ってますが、つまりは“好き”っていい事だよなと。

そういえば昔、こんな記事を綴りましたが、“好き”があれば明日(以降)も生きる気になれるんですよ。

えりぴよは舞菜を応援するけど、それには気持ちだけでなくお金が必要です。そしてお金を稼ぐためには働かなきゃなりません。

普通は働くのなんて嫌で嫌で仕方ないところですが、この労働が舞菜に=“好き”に繋がると捉えているからこそ、えりぴよが働いているシーンは常に喜々としています。

「アイドルの追っかけごときのために何やってんの、この子は?」と笑う人もいますが、そう笑う人ほど大した趣味は持っていないでしょうし、自分の“好き”なんか誰に遠慮するものでもないんです(この辺については、くまささんも上手い事を言っています)。

どうせ生きるなら楽しく生きようよ!と言わんばかりに、ボンヤリ生きている人に何か張り合いを持たせようというメッセージを含んだ、観終えて前向きになれる作品なのです。

 

松村沙友理さんはテレビ版同様、本作でもえりぴよ役を好演しています(正確には怪演)。

それはさゆりんご以外のキャストも同様で、テレビ版に登場した名前のあるキャラは(ほぼ)総登場するのも良いですね。テレビ版をキチンと見ていた人に向けた、一つのファンサービスです。

 

割とどうでもいい話ながら、俺ッチはゆめ莉推しですね(←本当にどーでもいいな)。まさに「おっとりパープル、ゆーめーり!」って感じ(笑)。設定通りか、実際のダンス力もピカイチ(死語)ですよね。

余談ながら……ゆめ莉を演じるSOYOさんの全身が映るくらいの引きで見ていると、かつて日向坂46に在籍していた宮田愛萌さんを思い出しませんか?って、これは俺ッチにしか見えない幻覚なので、まぁ聞き流してやってくんさい…。

 

そんなSOYOさんを始めとする、ChamJamのうちの4人を演じているのが@onefiveというガールズグループだそうです。

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普段はこういうタイアップ曲(not主題歌)は興味ないんだけど、@onefiveちゃんには何か惹かれるものを感じるんだよね。↑、買っちゃおうかなぁ。

テレビ版のエンディング曲『未来図』とか、しょっちゅう再生してますよ。

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♪ふふふふふ~、ふふふふふ~ふ〜♪

 

 

…って事で、最後に一つ。

個人的にテレビ版で気になっていた本作最大の謎は、この劇場版でも解明されませんでした。

その謎とは……あれだけ積んだCDってどうしてるの?