観た、『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー』 | Joon's blog

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『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』を観ました。

 

宇宙を走る烈車、ギャラクシーラインの駅の一つが地球に落下。連絡を受けた烈車戦隊トッキュウジャーは駅の墜落地点に向かう。

そこに現れたのは、かつて獣電戦隊キョウリュウジャーが滅ぼしたデーボス軍の戦闘員ゾーリ魔を率いるサラマズ。自分らの力が通じない敵を相手に苦戦するトッキュウジャーたちだったが、キョウリュウジャーたちの加勢により窮地を救われる。

落下した駅は創造神デビウスのエネルギー体が取り憑いたものであり、デビウスの復活を目論むサラマズはシャドーラインに共闘を申し込む。

再び現れたサラマズとシャドー怪人クロックシャドーと戦うトッキュウジャー。その戦いの中でクロックシャドーの歌声を聞いてしまったトッキュウジャーは子供の姿になってしまい……といったお話。

 

VSシリーズと言えば、現役戦隊と先輩戦隊の共闘が最大の見どころですが、トッキュウジャーの面々が子供の姿にされてしまうのが注目です。

特に昭和の変身ヒーロードラマを知る人であれば、子供の役なんていい加減な役、かつ水準にも満たないほどの子役の大根芝居に嘆息を漏らしてきたと思います。

しかし『烈車戦隊トッキュウジャー』という作品はレギュラー5人とその幼い頃の姿が重要であり、むしろ子供キャラを丁寧に扱っている=子役を使い捨てにしない点が実に真摯で好印象です。

その表れの一つが劇場版である本作であり、“こどもトッキュウジャー”なんてワードが出てくると色眼鏡で見られそうですが、かなりの見せ場や出番を与えているのがいいんです。昭和の作風であれば、変身シーンとかにあんな手間やお金を掛けないでしょ(笑)?

 

うろ覚え話ながら……子供ライトを演じていた馬渕誉くんが初めてスマホを買い与えられた際、真っ先にラインの友達登録をしたのが青年ライトを演じていた志尊淳さんだったという話はほっこりするね…。

 

↑の粗筋を読んで、夏映画に続いて再びギャラクシーラインが登場するという事は…?と期待してしまった人よ、意外ながら車掌さんもしっかり登場してるから安心しとけ(笑)!

これを始め、かつてのセミレギュラーはおおよそ登場しているという、分かる人には分かるゴージャス感がいいですね。本作の時点ではまだ謎の忍者たちも含め、実は相当な数のキャラが登場する作品でもあるんですよ。

まぁ、声の出演のみになってしまうのは仕方ない(というか、ほぼ当然)ながら、山下真司さんを呼べちゃうだけでもスーパー戦隊シリーズって成長したなぁと、つくづく実感します。

 

かつてはデーボス軍に所属していた、悪者稼業から足を洗ったキャンデリラとラッキューロも登場します。

現役時代はあまり役に立たない&驚くほどに働かなかった(笑)せいか、さほどの戦力にはならないものの、彼らにできる最良の手段を以て両戦隊を応援するんですが、これが実にいじらしいんですよ。

現実的に力にはなり得ないけど、気持ちさえあれば自分ができる事は必ずあるという表れにも思えて泣けました…。

 

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Blu-ray版は特典ディスクとして、メイキングや舞台挨拶等の映像が満載。

この頃は特典ディスクもBlu-ray仕様で良い時代だったなぁ。