観た、『ムーンウォーカー』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『ムーンウォーカー』を観ました。

 

コンサート会場を超満員にする世紀のスーパースター、マイケル・ジャクソンは今日もファンに追われながら多忙な毎日を過ごしていた。

ある日、友達のケイティたちと遊んでいたマイケルは謎の洞窟を発見。その奥には、世界中の子供を麻薬漬けにしようと企むフランキー一味のアジトがあった。姿を見られたマイケルたちはフランキーに命を狙われる事になり、ケイティが捕らえられてしまった。

ケイティの救出に向かうマイケルはフランキーと対峙する。そこでフランキーに虐げられるケイティを見たマイケルの怒りが頂点に達した時、彼の身体に変化が現れ……といったお話。

 

御存知マイケル・ジャクソンさん……いや、今やレジェンドになっただけでなく、親しみを込めてマイケルと呼びますが、そんなマイケルが本人役として出演した作品です。

今に思えば、マイケルが俳優として他の何者かを演じるなんて違和感しかありませんから、虚実の境を曖昧にしての本人役という役柄(?)は正解だったと思います。

 

尺は93分ですが、正~直、初めの30分は映画としては大した意味もないショートフィルムの延長程度のものなので、そこまでのファンでない限りは、あまり真剣に観なくてもいいと思います(笑)。

そこまでのファンでないというか、マイケルに肩入れをしていないニュートラルな立場の人であれば、本作を映画として捉えるにはチト抵抗を感じるかもしれませんね。

マイケルは今で言う“MV”を“ショートフィルム”と称し、つまり短いながらも映画として捉え、こだわってもいたそうです。

本作はマイケルが主導=出演&製作総指揮&ストーリー原案を担当した作品ですから、れっきとした映画と呼んでいい作品なのではないでしょうか。

 

お話としては、マイケルが子供たちを助けに行くというだけの、実に明快なお話です。

助け出した後の子供たちがどうなったか分かんないとか、そんな曖昧さが映画的であると思い込みながら観るのが正解です。長めのショートフィルムというかね。

 

本作にまぁまぁ近い追体験ができるのが、『マイケル・ジャクソンズ ムーンウォーカー』というゲーム。

初プレイ時には腹を抱えるどころか、涙を流してまで大笑いできる人が続出したという、当時どころか現在においても珍ゲーです。

ゲーム内容が単純でクリアするまでが長く、モチベーションを持続させにくいという、典型的な“メガドライブあるある”な作品でした。マイケルのヒット曲をBGMにしているのが好印象。

アーケード版も存在していましたが、スゲー難しかったよなアレ…。

 

周知の通り、マイケルはもうこの世にはいません。

その現実を知った上で本作を観ると、マイケルは本当の姿になって旅立って行ったんだな……なんて思ったらウルッとしちゃったよ。

本作ではそこからちょっとした奇跡が起き、マイケルは再び姿を現しますが、現実ではあんな奇跡やら偶然やらが起きてくれなかったのが悲しく、残念です。

 

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Blu-ray版の映像特典は予告のみ。

吹き替え音声はありませんが、これで正解です。なら誰がマイケルの吹き替えを担当するんだ?って話ですし、よっぽどの身の程知らずでもない限り、引き受けるバカはいませんからね。