『海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』を観ました。
▲意味ありげながら、『空飛ぶゆうれい船』とは1ミリも無関係
地球にやって来た幽霊船。そこには、どんな願いも一つだけ叶えるお宝、ゴッドアイがあるという。
さっそく幽霊船に潜入した海賊戦隊ゴーカイジャーの前に、船長のロスダークが立ち塞がる。ゴッドアイは生きた者の願いしか受け入れず、幽霊であるロスダークは生命エネルギーを奪って蘇るためにゴーカイジャーをおびき寄せたのだ。
ゴーカイジャーはロスダークが作り出したイメージ空間に飛ばされ、かつてスーパー戦隊に敗れた怪人たちと戦う事になり……といったお話。
劇場作品としての前作、『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』であれだけの事をやってしまった反動か、今作は尺は31分&仮面ライダーシリーズとの併映(という名の前座)と、悲しいかな相変わらずの夏映画仕様です(笑)。
とは言え、オープニングorエンディングがなく、スタッフ&キャストは本編の進行中にクレジットして(なるべく画の邪魔にならない位置に配置する気遣いに拍手)、31分ほぼ全てを本編に使うという、映画としても珍しい作品だと思います。
『~199ヒーロー大決戦』ではスーパー戦隊が総登場していましたが、本作はそのリターンマッチというか、これまでスーパー戦隊に倒されまくった戦闘員が総登場します。
▲俺ッチが好きなメカクローン(『超電子バイオマン』)は見つけられなかった…
全ての戦闘員の名称を知ってるようなメンド臭いマニアにとっては、、『~199ヒーロー~』でやってたレジェンド大戦よりも感慨深いものがあっただろうね。
これらが総登場した上で、約35種の戦闘員たちがゴーカイジャーに襲い掛かる!なんてやって欲しかったなぁ。
スーパー余談ながら、スーパー戦隊50作品目は“これまで49の戦隊が倒してきた悪の組織が復活した!”なんてのを妄想(or期待)しています。やってくれ。
この頃の時代になると、オモチャ屋の奸計により、劇場版限定のロボットやらパワーアップ形態やらが登場しますが、本作にはそれがないのも好印象です。
あったとしても、せいぜい偽ゴーカイオーくらいなものですが、おそらく未だにオモチャ化していないのは意外中の意外。マントを羽織ったロボットに熱くなる小僧は一定数いるから、そこそこ売れると思うんですがねぇ?
まぁ、あそこの食玩部門はやけに熱量が高い人材が多そうだから(笑)、そろそろ来るんじゃない?
そんな偽ゴーカイオーと本家ゴーカイオーとの一騎打ちは、スパ戦初のフルCGを取り入れています。
▲何しろ関節が気にならない!
帆桁の上での剣劇に始まり、海賊船の至る場所を舞台に戦う姿は実にダイナミック。セットや着ぐるみの制限もなく自在に飛びまくるんだから、スパ戦にロボ戦は要らねぇ論を振りかざす俺ッチも、このシーンには静かにせざるを得ません。
さほど豪快には思えないゴーカイジャーですが、ここでようやく豪快さを感じました(笑)。
総じて、これまでのパターンを打ち破ろうとするスタッフの気概が随所に見られ、実に意欲的な作品に思えました。
お話としてはどうって事もないけど(まぁ、主にちびっ子に向けた作品だし)、、『~199ヒーロー大決戦』同様、スパ戦ファンであれば見ておくべき作品だと思います。
『~ゴーカイジャー』の楽しみの一つは、かつてスーパー戦隊の一員として戦っていた人=レジェンドの登場。
本作では『炎神戦隊ゴーオンジャー』に登場していた3人が手助け(?)してくれます。
▲もはやバルブ(のハンドル)が本体という説もあるとかないとか…
正確には敵であるこの人を味方にできるんだから、やっぱゴレンジャーハリケーンってスパ戦史上最強の技だと思うんだ…。
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↑↑↑は配信版、↑↑は本編のみのBlu-ray版、↑はメイキングやトークショー等を収録した特典ディスクが付いたコレクターズパック。
俺ッチが買ったのはコレクターズパックですが、本編ディスクはBlu-ray&特典ディスクはDVDという、相変わらずのクズ仕様です。
東映ビデオの、映像ソフトメーカーとしての好感度はかなり低い。