観た、『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー』 | Joon's blog

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『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピック ON 銀幕』を観ました。

 

▲“銀幕BANG”ではありません

街に出たアラタの前に現れた怪物=マダコダマ。アラタは天装戦隊ゴセイジャーのゴセイレッドにとなって戦うが、天装術を跳ね返すマダコダマに苦戦を強いられていたところを、侍戦隊シンケンジャーのシンケンレッド=丈瑠[タケル]に救われる。

かつてシンケンジャーが戦っていた外道衆の頭領、ドウコクの復活を危惧する丈瑠はアラタたちゴセイジャーと手を組む。

散り散りになっていたシンケンジャーの面々が集まりつつある中、再びマダコダマが来襲。マダコダマを初めとする外道衆を復活させたのは、ドウコクに成りすましたゴセイジャーの宿敵ブレドランだった。その戦いの中、丈瑠はブレドランに捕らえられてしまう。

その後、丈瑠は外道に堕ちたシンケンレッドとして両戦隊の前に現れ……といったお話。

 

スーパー戦隊シリーズの定番であるVSシリーズは、二つの戦隊の絡みが見どころです。

やってる事は大同小異ながらも、それぞれの戦隊が持つ個性は確実にあるんですよね。

今作ではゲスト側のシンケンジャーが登場するVSシリーズは、前作の『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー』がありますが、ゴーオンジャーはユルユルな、今作で絡むゴセイジャーはフワッとした雰囲気の戦隊なので、常にピリッとした緊張感が漂うシンケンジャーとしてはチトやりにくそうな感がありますね。それもこれもシンケンジャーの丈瑠がスーパー人見知りキャラなのが原因ですが(笑)。

そんなタケちゃんですが、アラタからの共闘の申し出を、比較的早めに受け入れたのは意外でした。ゴーオンジャー=走輔の時は頑なに拒否ってたけど(笑)、その時の反省が成長として表れているんでしょう。

出会った時はアラタから、別れる時は丈瑠から手を差し出す握手のシーンは感慨深いですね。

 

本作の見どころの一つは、敵の手に落ちた外道シンケンレッドでしょう。

▲設定やカラーリング等、根暗な中高生も大喜び

悪玉に操られる色替え味方キャラと戦うのは、さほど珍しいイベントでもありませんが(笑)、その強さが凶悪です。

シンケンジャー&ゴセイジャーが、一家総出で立ち向かっても止められないほど。

▲モウギュウバズーカ片手撃ち上等!

烈火大斬刀・大筒モードの一人撃ちはテレビシリーズでもよくやってたけど、モウギュウバズーカとシンケンマルの併用とか、ちょっとした恐怖です。

敵の手に落ち、ここまで容赦ない強さを見せる描写ってスーパー戦隊史上でもなかなかないんじゃないでしょうか?

 

強いと言えば、ゴセイジャーの天敵でもあるブレドランの登場も因縁を感じます。“強い”というか“しつこい”と言う方が正確かな(笑)?

外道衆の頭目であるドウコクと同等の立場に就いたり、過去の姿でもある“彗星のブレドラン”や“チュパカブラの武レドラン”を分身として出現させたりと、この時点で既に大ボスの片鱗すら覗かせます。

飛田展男さんの芝居のおかげもあって、個人的に好きなキャラなんですよね。

 

前作に続き、またも提灯が見た(笑)謎の新戦隊も密かな見どころ。

公開当時、“豪快なチェンジ”の意外性や斬新さには面食らいました。

この時に女性戦士がチェンジしたゲキレッドとマジレッドの衣装が単なる使い回しでなく、ちゃんと女性用=スカート型として作っているのは驚きでした。こだわるべきところにお金を掛けるようになったんだと感心したものです。

と同時に、阿漕なレジェンド商法はここから始まる…。

 

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特別限定版のBlu-ray版にはメイキング映像や静止画データが満載……ですが、本編がBlu-rayなのに特典ディスクはDVDというアホアホ仕様です。さすが東映ビデオですね、この頃から空気を読まないゲスな売り方をしてたんだよな。